Hさん家(那須塩原市)No.0030
学校廊下!風と気配を感じる家
おうちデータ
- Hさん家(那須塩原市)
- 築年数・・・2年10ヶ月
- 延床面積・・・38.5坪
- 好きなインテリアは?
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北欧系かな。あとアンティークな雑貨も好きです。
主人はシンプルが好きなので、自宅のインテリアは3色に抑えたいというのですが、私はもう少し色味のあるものを取り入れてもいいかなーと思ってるんですよね。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん B.COMPANY
参考にした雑誌 住まいの設計・HOUSE
- 家を持つきっかけは?
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家賃を払うのは常々もったいないなーと思っていたので、お友達がマンションを買ったのをきっかけに「うちも買おうか」という話になって。
ふたりとも一軒家で育っているので、どうせなら一軒家を建てちゃおう!と決めました。
- 購入を考え始めたのは誰?
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主人です。我が家の財源は彼が握っていますので(笑)
会社の住宅費補助も年々減っていくので、買うなら早い方がいいと思っていました。
- なぜ、この施工会社に決めましたか?
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住宅展示場を含めいろいろ見て回った中で、この施工会社さんの家が一番暖かかったんです。絶対暖かい家に住みたいと思っていたので。そのときの営業の方の説明がとても的を得ていて、すごく納得できたんです。
それに、グランドピアノがあるので防音についても相談したところ、コストがかかることなども含めてきちんと説明してくれたので信頼できました。
- お気に入りの場所は?
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広い洗面所とトイレです。普通はリビングやキッチンに広いスペースをとったり、こだわりを持ってくる人が多いものかもしれないけど、私は洗面所とトイレこそ毎日何度も使う場所なので、スペースを贅沢にとって快適に過ごせるようこだわりました。
- もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?
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最初は2階建てにしようと思っていたんですけど、グランドピアノがあると床面積の小さい2階建てでは圧迫感があるということで平屋建てにしたんですよね。なので、今度は吹き抜けのある2階建てがいいかな。
あと、玄関先にちょっとした応接スペースと、主人が諦めた書斎も作ってあげたいです。
- これから家を建てる方へのメッセージを
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できるだけ現場に足を運んで、スケジュールを確認することをお勧めします。
建設中は、主人が毎朝出勤前に現場に顔を出してくれて、その日の工程を教えてもらったりしていました。おかげで大工さんとも親しくなって、細かい部分について相談できたり、不具合やちょっとしたデザイン変更ができたりして、お互いに助かりました。
その一方で、システムキッチンの納期が遅れて入居日に間に合わず、入居後にあわてて設置されるなんてトラブルもあったので、確認は本当に重要だなぁと痛感しました。
外張り断熱で冬暖かく、夏涼しい
とにかく家が暖かいこと!が重要ポイントだったので、断熱性や気密性はかなり気にしました。充填断熱だと将来断熱材に隙間が空いてきてしまうと聞いて、外張り断熱工法を選びましたが、冬もルームエアコン1台で十分暖かいし、夏も涼しいんです。
計算された窓の位置
リビングの窓と廊下側の各部屋に付けられた窓は、対極で一直線に並ぶように設計してもらいました。おかげでとても風通しが良く、1日中気持ち良い風が入ってきます。
確かに窓が一直線に並んでいるといないとでは、風通しの良さが格段に変わってきますね。窓が多いおかげで明るく、開放感もより大きく感じられます。
土間で大収納!
玄関横の土間は、大収納としてすごく役に立っています。あまりスペースがないように見えますが、実は一番奥の下の部分は奥行きが台車6個分もあって、スキー板を横に寝かせて収納できちゃうんですよ。
外には置けないけど、室内にも入れたくないものって意外とたくさんあるかも。収納以外にも、汚れた服を着替えたりDIYをやったりと、土間はなかなかの万能スペースです。
室内干しの強い味方
天井のベースに2本のポールをセットするだけで、あっという間に室内干しスペースの完成。簡単に取り外しができてまったく場所も取らず、インテリアも損なわないのがまたいいんです。
家の中で絶対に必要な室内干しスペースが、こんなに手軽に確保できるのは主婦としては嬉しいポイント。浴室乾燥機を付けるよりもコストもお得でエコですね。
トイレの流水音がうるさい
主人たっての希望でつけた男子用トイレ。とりあえず男子トイレさえあればそれで満足だったので一番スタンダードなタイプにしたら、流す音が予想以上に大きくてびっくり!真裏の部屋とは壁一枚隔てているだけなので、将来子供がその部屋を使うようになったら、ちょっとかわいそうだなって思っています・・・。
さすがにトイレの流水音の大きさなんて、設計段階から気づくものではありませんよね・・・。広い公共の場よりも狭い家の中のほうが、音がより大きく聞こえるのかもしれません。
テレビの配置が・・・・・・
私の実家は、各部屋にテレビが1台ずつあるぐらいのテレビっ子一家なんです。なので、もちろん私も寝室にテレビを置きたかったのですが、そのスペースを考えていなかったのでベッド頭上の不安定な位置に置くしかなくなってしまって・・・。それほど深刻な問題でもないのですが、インテリア的にごちゃごちゃしてしまったのが残念です。
テレビはアンテナやコンセントの位置を考慮しなくてはいけないので、前もって設置場所をある程度考えておく必要があるのかもしれません。
外張り断熱は防音にも効果的!
ダンナさんのグランドピアノがあるので、最初は防音室を設置したいと考えていたのですが、数百万円の費用がかかると聞いてびっくり。でも、外張り断熱工法は防音効果も高いと聞いて、実際にモデルハウスでテレビを大音量でかけてもらって確認したんです。そしたら確かに、我が家の住宅環境ならまったく問題ないレベルだったので、その分節約できました。
外張り断熱は充填断熱に比べてコストは高いですが、防音室や床暖房のような取り外しのきかない住宅設備も、建てたときの費用だけでなく固定資産税も高くなるのだそう。将来的な目でコストダウンを考えたら良い選択ですね。
床材の幅にコストダウンのカギあり!
リビングと廊下のフローリングは無垢のナラ材。本当はもう少し幅の広いものを使いたかったんですけど、それだけで値段がずいぶん上がっちゃうので、そこは我慢しました。
フローリングの幅ひとつで印象も変わってしまうかもしれませんが、そういった細かい部分で少しずつでもコストダウンできれば、トータルコストもだいぶ違ってくるのではないでしょうか。
塗り壁風クロスでコストダウン!
漆喰などの塗り壁もよいのですが、地震でひび割れやすいし、その場合は地震保険で補償されないんだそう。なので、塗り壁風クロスにして雰囲気だけ味わって、コストダウンしました。
実際、パッと見ではクロスとはわからないほどの仕上がりで、「これ、塗り壁ですか?」と聞いてしまったほど。やはり本物の持つ風合いには勝てませんが、ヒビに対する耐久性とコストの面で、そのデメリットを大きくカバーできると思います。
室内に窓!?のある廊下
学校の廊下みたいな感じにしたかったんです。だから、部屋の廊下側にも窓を付けちゃいました。
将来、ここが子供部屋になったら、廊下からガラッと窓を開けて「勉強頑張ってるかい?」なんて子供部屋を覗いたりするのが夢なんです(笑)
玄関を入るとすぐ目の前に続く明るい廊下。なんだか見慣れない感じがすると思ったら、部屋の中にも窓があってびっくり!確かに小学校の廊下イメージさせる、どこか懐かしい雰囲気です。もちろん部屋の奥にも窓があって、廊下側の窓と庭へ出るサッシとすべて一直線になっているので、一日中明るくて風通しもよいんだそう。
ご主人の主張!男子トイレ
「よく自宅のトイレでは座ってする男性が多いって聞くんですけど、それってちょっと抵抗あって・・・」(ご主人談)
私(Hさん)が入ることはもちろんないんですけど、本当はもっと小物などを飾ってかわいくしたいんですよね。でも、ここはやはり主人のスペースなので彼の希望でシンプルにしています。
ご主人の願いがかなった男性用トイレ。
たまにレストランなどで男女共用のトイレに抵抗があるという女性の声を耳にするので、ご主人だけでなくゲストにとっても、ありがたい配慮になるかもしれません。
奥様のこだわり。洗面所と女子トイレ
毎日何度も使う場所なので、洗面所とトイレは広さや使い勝手にこだわりました。洗面台は、ダンナさんが毎朝髪を洗うために大きなシンクを採用しました。女子トイレにはお気に入りの時計や雑貨を少し置いていますが、本当はもっといろいろ飾りたいんですよね~(ちらっとご主人を見るHさん)
もったいないぐらい贅沢にスペースをとった洗面所とトイレは、収納スペースも十分にとられているので、すっきり片付いていて快適に過ごせそう。
機能的でありながらも、あえて洗面台にはシャワー蛇口を付けなかったり、インテリア性にもしっかりこだわっています。
ひとめぼれのキッチンカウンター
あまりキッチンに思い入れはなかったのですが、ショールームに飾ってあった、ピアノの鏡面と同じ素材を使ったカウンター下収納と、ピアノと同じ黒のカウンタートップにひとめぼれ。
他の色に変更できますよ~といわれても、「これとそっくり同じもので!」と注文しました。
また、ダンナさんに洗い物を手伝ってもらうために、キッチンの高さは標準より5cm高いものにしました。ここはコストがあがっても譲れません!
グランドピアノのあるリビングに、ピアノを思わせるキッチンカウンター。なんとも素敵なコラボレーション!
キッチンの高さのお話をしているとき、横でご主人がうらめしそうにHさんを見ていたのが印象的でした(笑)
Uchimise Photo
白い壁と薄色の無垢フローリングが長く続く、ナチュラルシンプルな平屋。 家の裏側には林があって鳥の声が聞こえる・・・まさに北欧の森にあるような素敵なお家でした。 終始ニコニコとほんわかムードのご夫妻ですが、お家やインテリアに対するしっかりとしたイメージを持った奥様と、お金のことをしっかり考え、excelで完璧な間取り図まで作っちゃうほど緻密なご主人が作り上げたお家は、個性的なこだわりがいっぱい詰まっていて、お話を聞いているだけでわくわくする楽しい時間でした。 生まれたばかりの息子さんが、あの学校のような子供部屋を使う日が来るのが今から楽しみですね。
レポーター:mitan
30畳はあろうかという広いリビングなのに、たった1台のルームエアコンで冬を越せると聞いてびっくり。エアコンに対面して付けられたシーリング・ファンも、おしゃれなだけでなく空気を循環させる重要な役割を担っています。