Sさん家(宇都宮市)No.0039

土間収納で快適空間の家

おうちデータ

  • Sさん家(宇都宮市)
  • 築年数・・・2年
  • 延床面積・・・42坪
好きなインテリアは?

アジアンテイストや北欧風な柔らかな優しいテイストが好きです。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん  ハンプティーダンプティー、IKEA、ベルメゾンマーケット
参考にした雑誌  月刊ハウジング、ベルメゾン

家を持つきっかけは?

長男の入学前までには建てたいと漠然と思っていました。やっぱり転校はさせたくないですからね…

購入を考え始めたのは誰?

初めは主人です。主人は長男なのですが実家が遠方なんです。仕事の拠点は栃木と決まっていたので、栃木に家を建てようと思っていたようです。長男の成長に従い、本格的に夫婦で住宅購入に動き出しました。

なぜ、この施工会社に決めましたか?

実は、大手メーカーで施行直前まで話が進んでいたんです。でも、予算上という理由で希望や要望などほとんど叶わず、これだったら安いだけ建売の方が良いんじゃないかって…。結局、違約金も払い白紙に戻しました。その後、主人の友人が設計士さんを紹介してくれました。一番の決め手はやっぱり価格でしたが、私達の要望を聞き入れてくれるだけではなく、思いつかない提案も沢山してくれた事が嬉しかったんですよね。

お気に入りの場所は?

やっぱり、リビングですかね。ソファーに座って本を読んだり、のんびり過ごす時間が一番好きです。
吹き抜けに配置した大きな窓から入る日差しのお蔭で、一年中明るくて快適な空間になっています。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

今のお家に満足しているので、なかなか思いつきませんが…土間は必ず取り入れたいですね。それだけ気に入った空間です。
後は、思いっきり私の趣味満載のアジアンテイストのお家とか作ってみたいですね。

これから家を建てる方へのメッセージを

夫婦二人が納得するまで話し合う事が大切ですね。どちらか一方が妥協した場所は、見るたび使うたびに思い出しますし…。計画期間も長からず短すぎずに、程ほどにしないと疲れてしまいます。せっかくの家つくりは楽しまなきゃ。それから、人の家は沢山見た方良いですよ。お友達の家や、見学会など見るたびに新たなる発見が有ります。構造見学などもしっかりした方が、施工会社の実情もつかみやすいと思います。

ウチミセレポート

土間収納で快適空間

玄関から続く土間収納は、キッチン、洗面所にも繋がっています。自転車やゴルフバックなどの大物も難なく収納できます。買い物から帰ったらそのままキッチンに荷物も運べて楽ちん。我が家は男の子二人なんですが、泥まみれで帰ってくることしばしば。子供たちが外から汚れて帰ってきてもそのまま洗面所に行けるので、リビングが汚れる事も無く、本当に助かってます。

玄関から一直線に続く土間は、覗き込まないと見えないように設計されているので、玄関はすっきりとした印象でした。シューズクローク、パントリーとしての機能も十分有り、外で使うものや日用品のストックなどが沢山収納されていました。土間上部も高く、天窓も2ヵ所付いているので照明なしでも明るくジメジメした感じも有りませんでした。


やっぱりトイレは広くなきゃ

大きな窓を設けた広いトイレです。子供と一緒に入っても窮屈では有りませんし、窓も大きくしたので開放感があるというか…。主人は、本などを持ち込んで長居してしまうくらいです(笑)。

大きな窓のおかげで、日中は照明無しでも充分明るく広い空間でした。でも、夏の西日が思った以上にきつく、暑くて大変な事は予想外だったそうです。


来客の気持ちを考えて…

リビングからつながった和室は、来客の宿泊用にと考えて作りました。就寝後でも、洗面所やトイレに気兼ねなく行けるようにと思い、リビングを通らない出入り口を設けました。

確かに入浴後などは、身だしなみを整えてからと気を使いますよね。就寝後も何度も顔を合わすと気まずい感じが有ります。相手の気持ちを考える施主さんの優しい心配りには感動ですね。


なんと言っても太陽光発電

太陽光発電です。我が家の電気代、年間のトータル収支は黒字です。これって日々の家計管理をしている主婦としてはありがたい限りですよね。初期投資はかかりますが、家の装備品費と思ってしまえば良いんじゃないでしょうかね。

日当たりが良い事も有り、こちらのお宅では冬でもかなりの売電が出来ているそうです。冬季は蓄熱暖房機の利用で電気代も高騰との事ですが、太陽光発電のお蔭であまり気にならないんだとか。備え有れば憂いなしとはまさにこの事なんでしょうね。



失敗ポイント

意外と使う2階の手洗い

2階の手洗いが小さすぎて…、掃除の雑巾を洗うのも一苦労なんです。使う頻度も思った以上に有るので、ますますそう感じてしまって。カタログだけで選ばずに、ちゃんと実物を確認すれば良かったと後悔しています。

お家を建てるとなると、数多くの装備品を選ばないといけないので結構労力も必要なんですね。何度もシュミレーションを繰り返し吟味することが大切なんだなと思いました。


コンセントって難しい

コンセントの位置と設置数は、色々考えてつけたつもりだったんですが、実際生活してみると変わってくるというか。入居して一度も使っていないコンセントもあります(笑)。コンセントにも色々なタイプが有るのも後から知りました。

住んでから家電が増える事も多いので、なかなか上手くはいかないんですね。ダイニングテーブルの床に設置したタイプのコンセントは思った以上に活用しているそうです。「もっと設置しておけば良かった」と思っているそうです。


思ったようにはいかないもの

2階のホールは、カウンターも設置して、子供の勉強スペースにでもと広めに作りました。実際は、わざわざ2階に上がる事も無くほとんど使用してないのが現状です。もっと子供部屋のスペースを大きく取れば良かったかもと後悔しています。

セカンドリビングとしての活用を考えて作った空間も、本当のリビングが快適すぎたせいか悲しい現状に。現在は、吹き抜け上部の暖かい空間は、ランドリースペースとして活用されていました。勉強用のカウンターも洗濯物を畳む台に丁度良いのだそうです。発想の転換で快適空間に変身ですね。


コストダウンポイント

現場にはまめに通おう

キッチン収納やママコーナーの棚は造作してもらいました。同じ工務店さんの現場等で余ったものを使って制作してもらったので、材料費は殆どかかりませんでした。

工務店さんと仲良くするとこんなメリットも有るんですね。現場には億劫がらずに、顔を出した方が良さそうですね。


小さい事でもコツコツと

リビングなどの使用頻度が高い照明はLEDにしました。

照明ひとつとっても毎日となると電気代もばかになりません。確実に日々の家計のコストダウンに繋がりますね。


使える家具を生かしてプラン

アパート時代に使っていた家具をそのまま使っています。その家具が新居に上手くマッチングするように、間取りを考え照明や窓なども配置しました。まだ使えるのに捨てちゃうのは勿体ないですもんね…。

新居では新しい物を揃えたくなりますが、良いものは長く使えます。既存の物を上手く活かした設計をすれば、既存の家具が新しく設えた物に見えるのに驚きました。


クロス貼りでコストダウン

壁はビニールクロス貼りにしました。子供が小さいので、我が家では十分ですね。

テレビ背面の壁は、一面エコカラットという素材にした事で調湿効果は十分だそうです。新素材なども上手に利用すると環境改善ができるんですね。


こだわりポイント

ご主人の願い

造作の洗面スペースは、主人のリクエストを全面的に受け入れてもらいました。主人は長身なので、既存の洗面台では屈まないといけないので大変でした。鏡から頭がはみ出てしまうのも本人にとっては大問題(笑)毎日の事ですし負担も大きいですよね。洗面台の高さも高く、鏡も大きなものを取りつけてもらいました。小さい子だと蛇口も届かなくて大変なんですけどね…。 

ご主人の苦労は一生続くもの。毎日使うスペースだとなおの事ですよね。子供はいずれ大きくなりますしね。


男のこだわり

主人の書斎です。椅子に座ったままでも、使いたい物に手が届く空間が理想という事で、限られたスペースに造作で机や棚を作ってもらいました。主人も大満足の様です。実は書斎入口の扉も、主人拘りの特別なものなんです。なかなか気がついてもらえませんがね…。

男の人ってこういう場所が有ると落ち着くんですよね。壁紙にも遊び心を持たせたプライベート空間。やっぱり籠っちゃう事も多いんだとか…。


キッチン床はタイルでグレードUP

キッチンの床は外でも使用可能なタイル張りにしました。お洒落だし気に入ってます。夏はひんやりして気持ち良いのか、下の子が昼寝している事も有ります(笑)冬は寒いのでキッチンマットが欠かせませんがね。

外でも使える丈夫なものなので耐久性もばっちり。しかし、油はねなどのシミは落とせないので、気になる人には不向きかもとの事です。


怖いものは怖いんです

階段は本当は抜きの物の予定でしたが、私が下が見えるのが怖いので閉じてもらうようにしました。職人さん泣かせだったようで、大工さんにはご迷惑をかけたかも。でも、私は快適だし、階段下のスペースは秘密基地の様な空間になり、子供達も大喜びです。

大きな窓に面した階段下のスペース。子供が喜ぶ狭い空間が出来ていました。実際施工してしまった後でも柔軟に対応してくれる事が嬉しいですね。


Uchimise Photo 


レポート後記

miyu 玄関ホールからリビングに入ると、大きな窓から降り注ぐ日差しが眩しいほど。寒い冬の日だったのも忘れてしまうほどの暖かい空間が広がっていました。大きな土間収納が有る事により、居住スペースはすっきりとした印象を受けました。大きなリビングにもそれぞれ過ごすスペースが確立されているので、同じ空間に居ながらも個々の時間を過ごせるんだそうです。まさに理想の生活空間ですね。違約金をかけてまでも計画をストップする勇気が有ったからこそ、素敵なお家を手に入れたご家族。ご家族の笑顔が絶えない素敵なお宅でした。

レポーター:miyu