Sさん家(宇都宮市)No.0037
お気に入りが映える宝箱の家
おうちデータ
- Sさん家(宇都宮市)
- 築年数・・・1年
- 延床面積・・・32坪
- 好きなインテリアは?
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北欧調のものが大好きです。無垢材は温かみもあって落ち着きます。インテリア雑誌も「北欧特集」の文字を見つけて買ってました。雑誌をめくりながら、欲しい家具に合ったリビングを想像してました。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん IKEA アンインク アクタス kirinoya
参考にした雑誌 「北欧スタイル」 「北欧テイストの部屋つくり」 「tocotoco」
- 家を持つきっかけは?
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北欧デザインの家具や照明を置くための部屋が欲しくなったんです。
あとは、子供が出来たことも きっかけです。無垢材を使った温かみのある家で子育てをしたかったし、子供部屋も必要になるなって考えましたので。
- 購入を考え始めたのは誰?
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私かな。北欧インテリアが大好きなこともあって、いつかは北欧スタイルの家をと考えていましたから。
- なぜ、この施工会社に決めましたか?
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友人の家をみせてもらったときに いろいろな細かい要望も聞いてくれるとアドバイスをもらいました。実際、置きたい家具と建具の色を合わせてもらったり、私が用意したものにサイズを合わせてもらうなど、よりイメージしていた部屋になったので、決めてよかったです。
- お気に入りの場所は?
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家全体が大好きな北欧調なので、どこも気に入っていますが、特にとなれば やっぱりリビングかな。壁の塗りもリビングの雰囲気に合わせてもらったし、置きたい家具も決めていましたから。オーダーカーテーンやタイルなど自分で用意したものに合わせてもらった部屋ですしね(笑)
- もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?
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北欧調は変えずに建てたいかな。平屋も気に入ってるし、無垢材の温かさも好きなのでコストを考えないで済むなら、家の外観や暖炉など まるごと北欧調の家にしたいです。
- これから家を建てる方へのメッセージを
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出来上がった家を たくさん見ることでしょうか。素材感や間取りなど 実際に目にすることで自分のイメージしてるものがハッキリしてきたり、生活スタイルに合った仕様に出会えたりと利点が多いと思います。家族の生活を守っていく家ですものね。より理想に近付けて欲しいと思います。
北欧スタイルを床の秘密で実現
工務店さんに勧められて「エナーテック」(蓄熱床下暖房)にしました。各部屋はもちろん、玄関や廊下にもその効果はあって、この冬も全く暖房器具を使っていないんです。家の基礎に埋め込んだ熱線で暖められた床下の空気が、通気口から部屋に送られます。部屋全体の空気が暖められるので、快適です。暖めるのには、深夜電力を使うので 家計にもやさしいんですよ。
必要に応じて出現
リビングに収納がなく、平屋ですから階段下収納もないので、子供の記念にとっておきたいものや、シーズンで使用するものなどの保管に小屋裏収納を設けました。階段を出すと すぐに子供が上りたがるのは困るのですが(笑)
小さなお子さんがいると物が溢れてしまう印象でしたが、スッキリしたリビングでした。収納はどうされているのかの問いに案内されてご主人が階段を出してくださって、なるほど納得でした。保管目的の収納が一か所ですから、しまい失くすこともないですね。
冬の床に注意?!
エナーテックは 栃木の冬の寒さを和らげてくれていますが、同時に床に置けるものが限られることに気づきました。例えば、みかんを箱で買って、そのまま床に置いておくと暖められて腐ってしまうの。食品は買って来て直ぐに、キッチン脇のパントリーの棚に置いてますが うっかりなんてこともあるんです。
廊下までも暖かなSさん宅。多めに買った野菜は、北側の廊下に…なんてことは出来ないそうです。置き忘れてダメにしてしまうことは、必要分をその都度買うことで解決するかもしれません。家に合わせた生活も、必要なのでしょうね。
使い始めて気付く水廻り
友人の家など たくさん見て回ったにも関わらず、やっぱり使い始めて気付くこともありますね。気に入ってつけてもらった洗面ボールは 浅いので水跳ねが気になります。これから大きくなる子供のことを考えても、塗り壁の手入れなどが心配かな。まめに手入れすることになりそうです。
年々変化していく家族の生活スタイルに 全てを合わせるのは難しいのかもしれません。今から、子供さんの水遊び対策を思案中とのこと。こまめなお手入れも、失敗ポイントをカバーできる方法の一つでしょうか。
収納の使い方に悩む
「脱衣かご」のことを 全く考えていなかったの。今は置き場が定まらず、その日によって いろいろな所に置いてます。後で見た友人宅の収納は 上半分が扉付きで下半分がフリースペースだったから、うちもそうしたらよかったなって思いました。
伺った日は、物干しへ繋がる寝室に置かれた脱衣かご。動線を考えると、とくに違和感はなかったのですが 生活をする上で理想的な置き場所は やはり洗面所なのでしょうね。扉収納でも、棚板を上手く工夫して確保できるかもしれません。
こだわるものと譲れる範囲
大好きな家具は譲れないから(笑)イメージを損ねないように リビング以外は価格を抑えたインテリアを選びました。
今は、いろいろなお店もあるし 工務店さんなら持ち込みにも対応してくれるので コストダウンになりました。
どれもオーダーか、選ばれた一点かと思わせるチョイスでした。工務店さんのカタログから選んだものもあるそう。身近なところでコストダウンも可能ならこだわりを優先させることが出来ますね。
必要性を考える
キッチンは、壁側の収納部分以外は 標準仕様です。色などは選べたので、イメージを合わせました。じっくり探せば見つかるものですね。
もしかしたらキッチンもオーダーでは?と、写真を撮りながら説明を伺ってビックリ。慌てない物選びが イメージを損なわず、コストダウンに繋げる一番の方法かもしれませんね。
意外な視点
いずれあまり使わなくなるだろうと思ったので、子供部屋には収納をつけなかったんです。成長に合わせた家具を置くなどして、対応するつもり。移動できる家具なら、部屋の模様替えも簡単にできるかなと思います。
お子さんの成長に合わせて 間仕切りもできるお部屋でした。なるほど、子供家具なら自由自在かもしれませんね。省けるものを意外な視点からみつけた例でしょうか。
生活スタイルを考えて
平屋を考えていたので、南向きに間口がとれる土地を探しました。家族の将来を想像したとき、平屋の方が無駄なく有効に使えるのではと、夫婦の意見も合いました。通勤にも便利なのでよかったです。
もし、もう一度家を建てるなら?の質問に ほとんどの方が「平屋を」とお答えになります。南向きのSさん宅は、アットホームで穏やかなのんびりした空間が広がっているように感じました。
リビングの位置とインテリアにこだわる
家全体はもちろんなのですが、特にリビングを大好きな北欧インテリアにしたかったんです。無垢材の温かみや、憧れの「カリモク」の家具など、家族が集まる部屋ですから ひとつひとつにこだわりました。間取りの上でも、各部屋へ行くには リビングを必ず通るようにしました。家族の表情がみられる理想のリビングになりました。
照明や家具、カーテンに至るまで北欧調にこだわったリビングでした。
家の中で過ごすことの多い北欧の、部屋を大事にするイメージが重なりました。無垢材の建具や塗の壁などの質感も、明るい温かなリビングになった要素かもしれません。
定位置をオーダーする
キッチンに、すでに置くことが決まっていたゴミ箱のサイズに合わせた棚をお願いしました。壁側には、こちらで探して購入したタイルをつけてもらい、色なども北欧をイメージして決めました。それと、パントリーもお願いしました。床に置けない食品などに役立ってます(笑)
置きたいものや付けたいものがあるとき、工務店さんならではの柔軟さが イメージを実現させてくれるのですね。リビングに置かれた食器棚も その一つで、建具の色を食器棚に合わせてもらったそうです。お家のあちこちにあるムーミングッズは「いただきものもあるの」と奥さま。キッチンのお気に入りのタイルは、中央に貼られてました。
「お気に入りの家具を置く箱みたいなものが欲しかったんです」と笑顔でお話くださったSさんの言葉が印象的でした。建具の色や変化を付けた塗り壁など、工務店さんとの細部にまでいきわたった話し合いの結果なのでしょうか、北欧調の温かみのある素敵な空間になっていました。ご夫婦ともに、愛着を持たれていたリビングは、全ての部屋に通じていて、家を建てるきっかけになった子供さんの未来も、温めているように感じました。 Sさんの仰った「箱」は、ただの「家」ではなく、大事なものをしまう「宝箱」のようなお家でした。
レポーター:けい
Sさんのお話で初めて知った「エナーテック」。家全体を暖めてくれますから、まさに北欧スタイルですね。さらに平屋なので、より効果もあるそうです。熱風ではないので、小さなお子さんにもよさそうです。深夜のみの稼働で、天気に関わらず この時期に暖房いらずなのは魅力ですね。