2pigさん家(筑西市)No.0036

古道具と畳リビングの家

おうちデータ

  • 2pigさん家(筑西市)
  • 築年数・・・4年
  • 延床面積・・・30坪
好きなインテリアは?

古家具や、木の使いこまれた雰囲気のものが好きです。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん   仁平古家具店

家を持つきっかけは?

長女(第1子)の幼稚園入園前には建てたいと思ってました。

購入を考え始めたのは誰?

私だったかな。次女も妊娠したことで、アパートよりおうちを建てて住みたいと考え始めました。以前はアパートの2階に住んでいたので、子供も増えると気を使うことも多くなるかな、と決断しました。

なぜ、この施工会社に決めましたか?

主人が阪神大震災を経験していたので地震に強い家を建てたいと思って決めました。当時わたしはあまりおうちづくりに興味がなくて(笑)間取りなどはもちろんよく考えましたが、仕様などはあまりコストがかからない標準仕様にしました。

お気に入りの場所は?

リビングとアトリエですね。わたしの大好きな古道具や古家具、雑貨で収納を兼ねたディスプレイをするのがとても楽しいです。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

平屋で大きなウッドデッキのある家に住みたいです。ウッドデッキ、つけたかったのですが予算の関係で断念しました。やはり後からつけるのは難しいので、もしもう一度建てる時には初めからつけたいです!

これから家を建てる方へのメッセージを

箱自体は頑丈なものを。内部は自分次第で好きな色に染められると思います。わたしは妊娠中におうちの計画を進めていたので思うように進められなかった部分もあります。入居後、いろいろ手を加えていますがやはり動き回れるときにたくさん見て回ったほうがよいと思います!

ウチミセレポート

太陽光発電は非常時便利!

初期投資はちょっと大きかったけれど太陽光発電は設置して正解でした。東北大震災の時、発電した電気をそのまま使うことができたのです。オール電化住宅なので助かりました!春や秋など日の長い時期は使う電力より発電量の方が大きく上回るんですよ。

今注目されている太陽光発電。日々使う電気代も節約できて非常時にも役にたつとなれば、ローンに組み込んでも設置する価値はあるのかも??


床下蓄熱暖房システムはあたたかい!

我が家は、床下に蓄熱暖房システムを組みこんであります。壁際にある吹き出し口から出る温風と床下からもじんわりあたたかさが伝わることで、1階全体がとってもあたたかいです。こどもがいても危なくないし、設置して正解でした。

設備だけは後から設置するとなると余計にお金がかかるもの。よく吟味して、初期投資をしてでも必要なものははじめに設置を検討するとよいのですね。


玄関のニッチ

玄関入ってすぐに壁があるので初めは圧迫感がありましたが、奥行きの小さなニッチを設けたことでかなり和らいだ気がします。主人に棚板を追加してもらって、季節に合わせた雑貨などを飾って楽しんでいます。

生活用品も収納しつつ、とてもかっこいいディスプレイをされている玄関周り。とくにこちらのニッチは古道具やドライ、100円雑貨を使って季節感あふれるスペースになっていてとても目を引くコーナーになっています。


1階の扉は引き戸をメインに

玄関⇔リビング、リビング⇔洗面トイレ等開け閉めの増える扉は引き戸にしました。開けっ放しにできるし、こどもたちも危なくないのでコストが少し高くても引き戸は正解でした。奥の和室を通ると回遊できるので、こどもたちの恰好の遊び場です。

開き戸の方がコストは低いですが通る頻度が高い場所では使いづらいこともありますね。普段家族だけで過ごすとき等は開け放していた方が使いやすそうです。



失敗ポイント

洗面横の収納が使いづらい・・・

当初階段下のスペースをトイレにする予定だったのですが、階段下は天井が低いうえに斜めで。圧迫感があると思い、洗面室とトイレの位置を反対にしました。結果、トイレは広くなりトイレトレーニングの際も使いやすくなりましたが、洗面室の方が思ったよりも狭くなってしまいました。階段下は洗濯機置き場にしたものの、一番奥の荷物が取りづらい・・・。横から取れるよう収納扉をつけるべきだったかな・・・。

洗面室というのは思ったよりもスペースが必要なもの。高さ方向の狭さというのは特に図面ではわかりづらいので、設計段階でできる限り立体で体感できるよう説明をしてもらえるようにするといいですね。


キッチンのごみ置き場を考えるべきだった・・・

我が家のキッチンには防犯のことも考えて、勝手口はなく腰高窓ひとつ。キッチン背面も冷蔵庫と大きな食器棚を置いているのでごみを置く場所がなく・・・。今はコンロ下の引き出しをとってそこをごみ置き場にしています。                                             少しコストが上がっても勝手口をつくるか、ごみ収納用引き出しをシステムキッチンに設けた方がよかったかもしれません。

毎日使うキッチン。ごみの置き場はたしかに重要ポイントです。今は燃えるごみ以外にも分別するのにたくさんのスペースが必要なことが多いので、あらかじめスペースを確保するとよいですね。


アトリエに窓がほしかった・・・

設計上は収納だったキッチン横のスペース。収納はいらないので、とアトリエに変更したものの窓の設置には間に合わず・・・。やっぱりちょっと暗いので窓がほしかったな。。。

消しゴムハンコ作家の2pigさん。製作等の細かい作業は、すべてこちらのアトリエで行っているそう。リビングキッチンにひとつづきの空間ですが、北側といえども窓があったほうがやはり明るいでしょうし、圧迫感も軽減してくれるのかもしれませんね。


南側に庇を設置するべきだった・・・

リビングにある南側の大きな窓。冬場はとても暖かくて良いのですが、夏は直射日光が暑くて大変です。庇をつければもう少し違ったかな・・・。

南側に大きな窓を作れることはとても贅沢なことですが、たくさん日が入る分夏は暑い。窓は大きい方がよいと思われがちですが、こうした弱点もあるのですね。


コストダウンポイント

外構は最低限に

外構は必要な駐車場部分と玄関まわり、芝をひくだけにとどめました。やり始めるときりがないので、のちのち少しずつ進めていこうと思っています。

駐車場部分のコンクリート敷きなどプロでないと難しい部分のみをお願いして、あとは自分たちで少しずつ進める。これも楽しみだと思います。


エアコンは1階と主寝室だけに

まだこどもの小さい我が家は、主寝室でみな一緒に寝ています。設備はどんどん古くなってしまうので、こどもたちが個室を使うようになったらつけようかと思い、まず使うお部屋だけにしました。

まだまだ使う予定のないお部屋は必要になってから設備を考えてもよさそうですね。


設備を標準仕様のシンプルなものに

キッチンやお風呂、洗面台等の設備を、メーカーさんの方で決まっていた標準仕様の中でも一番シンプルなものにしました。その浮いた費用でリビングの床材をワンランクアップすることができました。

あれもこれもランクを上げることは難しいので、予算内での足し引きはとても重要です。自分にとって必要のないと感じるものはコストダウンして、こだわりたいところへの予算として使いましょう。


こだわりポイント

リビング内階段に!

当初玄関から廊下を通って階段へつなぐ予定だったのですが、最終的には廊下をなくしリビングから上がる階段にしました。こどもが大きくなった時リビングを通って自分の部屋に行ってもらいたかったからです。廊下をなくしたことで階段前に空間が生まれ、パソコンスペースを作ることができたので良かったです。

今は多くなった廊下なしの間取り。家族みんながリビングを通ることで、自然とコミュニケーションも生まれますね。廊下だった部分も有効活用できて、一石二鳥!


サンルームを設置

夫婦そろって花粉症の我が家。部屋干しスペースは欠かせなかったので、2階の一部に物干しスペースを設けました。                                         こどもたちの洋服はここに置いてすぐしまえるようにしてあります。

洗濯物を外に干せない時期・・・。いざ部屋の中に干そうと思ってもなかなか干すところはないもの。きちんとしたスペースを設けることでお部屋の中のごちゃつきなども解消されますね。


リビングを畳敷きに

冬場、こたつを置く!という主人のこだわりのもと、リビングは畳敷きになってます。初めは板の間の方がよいと思っていたわたしも、小さい子供のお昼寝や遊ばせる時などとても便利なので良かったかなと思ってます。

おうちにおじゃまして初めに目に入ったのがリビングの畳でした。落ち着く空間です。こたつにみかん・・・は日本人には欠かせない心なのかもしれません(笑)


R型の開口を設けたアトリエ

設計上収納スペースだったところをアトリエにしたくて変更しました。リビングが見えるようにR型の開口をあけてもらい作りつけの作業台を作ってもらいました。て

どんなに小さくても自分のスペースがあるのはうれしいもの。作業中のものなどを置いておけるスペースがあるだけでリビングなどが散らからずに済みますね。R型の開口部もインテリアの一部となっていてとても印象的です。


Uchimise Photo 


レポート後記

なつめ 建てたころは和テイストが好みだった2pigさん。旦那様の「地震に強い家を」という構造へのこだわりを重視しつつインテリアは和のテイストを取り入れて、シンプルかつ落ち着いた空間に仕上げたそうです。のちに古道具などへの興味が高まり、今では和テイストの家具と古道具や雑貨が見事に融合。おうち自体をシンプルに仕上げることで、好みが変わっても自分らしいおうちづくりをしていけるのだなと感じました。

レポーター:なつめ