黒い箱の家(宇都宮市)No.0068
テクノホーム
黒壁と土間と吹き抜けの家
おうちデータ
- 黒い箱の家(宇都宮市)
- 築年数・・・1年
- 建坪面積・・・34.8坪
- 好きなインテリアは?
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ナチュラルや北欧など好きなテイストはいろいろあるのですが、それをミックスさせるのが好きですね。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん ACTUS VANILLA ATELIER N゜18 TRAVAIL
参考にした雑誌 「栃木で家を建てる」
- 家を持つきっかけは?
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主人の転勤で宇都宮に越してきたのですが、下の子が小学校に上がったこともあり、とても住みやすいこの宇都宮に定住したいなと思い、家を建てました。
- 購入を考え始めたのは誰?
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主人も私もお互い「そろそろ」かなと。当初は転勤前の地に戻ろうと思っていたのですが、住んでみたら子育てするにもすごくいい環境だし、ここにずっと住みたいね、と二人で話すようになりました。
- なぜ、この施工会社に決めましたか?
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私(奥様)の勤務先の工務店にお願いしました。信頼できる工法で家を建てていることと、D's STYLEというこの家のコンセプトが気に入ったので、他はほとんど見ずに決めました。
- お気に入りの場所は?
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どこも気に入っていて悩みますが、やはり大きな土間と吹き抜けの空間ですね。玄関を入った時の開放感や、吹き抜けの大きな窓から土間とリビングまで差し込む光の感じがとても気に入っています。最初は主人も「こんな広い土間じゃなくてリビングを広げたほうがいいんじゃないか?」なんて言っていましたが、これで正解でした。
- もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?
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いまの家が気に入っているのであまり思いつかないのですが、次に家を建てたときも芝生のある庭が欲しいです。草むしりが大変なんですけどね(笑)
- これから家を建てる方へのメッセージを
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床や壁などの素材感はとても重要だなと思います。特に無垢の床は、傷はつきやすいけれど足触りが良くて、一年中気持ちよく過ごせるのでオススメですよ。
収納少なめもメリット
造り付けの収納は、思いきって2階のウォークインクロゼットと和室の押入れとキッチン横の収納だけにしました。そうしたら無駄なものは持たない、不要になったらすぐに捨てるかリサイクルに回すという断捨利の精神が身について、すっきりしましたよ。
蓄熱暖房とダブル断熱で寒さ知らず
以前住んでいた家は本当に寒かったので、断熱構造がしっかりしているこの家は本当に快適です。
蓄熱暖房は、灯油を扱う手間も省けるし、深夜電力で電気代も安くて助かっています。
内壁のセルロースファイバーと外壁のフォルテボードによるダブル暖熱工法を取り入れいているので、冬は暖かく夏は涼しく過ごせるんだそう。同じ電気を使う暖房機と比べても、光熱費が安いというのは主婦にとって大事なポイントですね。
無垢の床のぬくもり
床は無垢の杉材を使っています。実家の床は冬は本当に冷たくてつま先立ちで歩いていたぐらいだったのですが、これは冬でも温かな肌触りでとても快適。傷はつきやすいですが、そこはそういうものだと思って納得しています。
どうしてもキズやお手入れが気になってしまう床材ですが、肌に触れる部分だからこそ、見た目や価格だけでなく、感触も重要な要素なのだと感じました。
2階ホールを間仕切りで二部屋に
2階ホールは約10畳のフリースペースになっていて、今はカーテンで間仕切りして主人と娘の部屋のように使っています。子どもの成長に合わせてレイアウト変更もしやすいかなと思います。
広々としたフリースペースは、用途に合わせて使い方自由自在。壁で仕切られていないので、ほどよくプライベートが守られつつも、ご主人と娘さんがお話できたり様子がわかって安心ですね。
扉が入り組んじゃって・・・
洗面所の扉、トイレの扉、和室の扉が狭い廊下にひしめき合ってしまい、たまに交通渋滞に。本当は洗面所の扉を引き戸にしたかったのですが、収納スペースの都合で諦めました。
建具は必要最小限にしているお家ですが、ここばかりはどれも必要な扉。見えている部分だけではわからない構造上どうにもならない部分もありますね。
お隣の窓とかち合っちゃいました・・・
子供部屋の窓を細くとったのですが、ちょうどお隣の窓とかち合ってしまいました・・・お隣の方が地盤が高い位置にあるので、これはもうしかたがないですね。
これは建ってみて初めて気づいた失敗ポイント。本来であれば目隠し不要なサイズの窓ですが、ブラインドを設置することで解決。
スイッチとコンセントの位置が・・・
お風呂の電源スイッチと洗面台のコンセント、本当は並んで付けてもらうつもりだったのですが、ちぐはぐな位置になってしまいました。これは自分のミスなのですがきちんと確認が必要ですね。
これもささいなことではありますが、一度気になると結構気になってしまいそう。洗面台の設置より先に電気工事が済んでしまうので、これも出来てから気付くポイントかもしれません。
壁や建具を省いてコストダウン
壁や建具をできるだけ省いてコストダウンするというコンセプトに従って、プライベート感が必要な場所以外は壁や扉を付けませんでした。かわりにIKEAでお得に買ったカーテンの間仕切りで十分対応できています。
扉を1枚省いただけで10万円単位の節約になるのでこれは大きいコストダウン。開放感も生まれて節約もできて一石二鳥ですね。
窓はカーテン不要のサイズと位置で
吊り戸や窓などの建具に合わせて天井を低くしたことで、冷暖房費が節約出来たように思います。暖かい空気が逃げないので、家全体が温かくなります。夏は、天井付近まで窓があるので、空気が流れてくれるようです。
縁側に出るリビングの窓と、庭に出る和室の窓、バルコニーに出る寝室の窓以外は、みんな細長かったり小さな正方形の窓なので、カーテンやブラインドがほとんど必要ありません。晴れた日は、青く切り取られた空が見えるのも気に入っています。
4本の柱
壁がない分、玄関を入って真正面にキッチンが丸見えになってしまうのはどうかなと思って、玄関とキッチンの間に4本の柱を配しました。構造上必要な柱は1本だけなのですが、目隠し代わりとデザインのよいアクセントになりました。
さすがは設計士である奥様、開放感はそのままに、必要な柱も活かしつつ視線をゆるく遮ることができる柱使いに感動しました!
心遣いの和室とトイレ
両親や友人が泊まりに来たときのために、和室は絶対欲しいと思っていました。そして和室横のトイレにはトイレ内にミニシンクを設置して、洗面所が使用中でも手が洗えるようにしました。
最近は作らない家も多いですが、来客や収納を考えると和室はやっぱり便利。和風のブラインドや琉球畳風の正方形の畳も素敵です。
開放感抜群のお風呂
お風呂と洗面所の仕切りはガラス張りにしました。作る前はどうかなと思っていましたが、やはり開放感がありますね。子どもがお年頃になって気になるようなら、シートを貼ろうかと考えています。
ガラス張りにすることによって、狭い洗面所がこんなに開放的に見えるものなんだとびっくり。機能的でありながらどこかオシャレ感じなのもさすがですね。
奥行き広めのキッチン
キッチンはスタンダードなものより奥行きが広いものを選びました。おかげで配膳もしやすくて気に入っています。
アイランド型の既製品でこの奥行きのものはあまりないんだそう。配膳カウンターをとるスペースがなくても、これならすっきり便利に使えますね。
和と芝生の庭
リビングの南側の窓のところに主人の希望で縁側と小さな坪庭を作りました。最初はがっつり外壁のあるデザインだったのですが、せっかく南向きなんだし・・・という主人の意見をくんで、陽を取り込める木枠にしました。土地の高低差を利用した芝生の庭もお気に入りです。
坪庭を見ながら縁側に座って日向ぼっこなんて贅沢ですよね。むかし華道をたしなんでいたという奥様のセンスが光る坪庭も完成間近だそうです。
Uchimise Photo
外観は黒く角ばったシャープな印象ながら、玄関を入ると、たっぷりスペースを取った土間と吹き抜けの明るい空間が一気に広がります。このインパクトは絶大!設計士でもある奥様が、D's STYLEの良いところを活かしつつ、ご家族の希望を反映させながら、この居心地のよいお家を作り上げたことがすごく伝わってきました。私自身も、無駄のないシンプルでかつおしゃれな造りに触れて、すっかりファンになってしまいました。
レポーター:mitan
今までのお家は収納が多かったので無駄なものも多く、この家に越してくるためにゴミ袋100袋以上を処分したそう。あまり作り付けの収納にこだわらず、素敵な家具で“見せる収納”を楽しむのもいいですね。