PANDAマンさん家(宇都宮市)No.0073
伴工務店
木心地と居心地を味わえる家
おうちデータ
- PANDAマンさん家(宇都宮市)
- 築年数・・・3年
- 延床面積・・・33坪
- 好きなインテリアは?
-
和風や、古民家風のインテリアです。ザルとか籠などの竹細工が好きなので、収納や道具として多く使っています。竹で有名な岩手県まで、ザルを買いに行った事もあるんですよ。ながく使える物を選んで、揃えていきたいと思っています。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん gururi
参考にした雑誌 天然生活
- 家を持つきっかけは?
-
やっぱり、子供の成長を意識するようになったからだと思います。アパート生活は、近隣に気も使いますし。それに、実家を継ぐわけではなかったので、いずれは家を持とうと考えていた事もキッカケだったと思います。少しずつ、展示場などに足を運んでステキな家を見ているうちに、自分たちの家を持ちたいと言う気持ちも強くなりました。
- 購入を考え始めたのは誰?
-
私です。家造りなんて、どこから何をしたらいいのか検討もつかなかったんですが、偶然手に取ったフリーペーパーに特集されていた、家造りの講習会が目に止まり、思い切って参加してみました。その講習会で「家って、こんなにステキに造ることができるんだ!」と、感動しました。早速、帰って主人と話をして、見学会にも足を運ぶようになりました。
- なぜ、この施工会社に決めましたか?
-
家造りを考えるようになってすぐの頃に、講習会で知り合った建築士さんに、一度相談をした事があるのですが、建築費用が予想していた以上に高額で…。理想の家造りは難しいのかなと感じてしまいました。そんな中、諦め半分で見学に行ったお家が、お願いした施工会社さんでした。家のイメージが私たちの理想にピッタリで即決でしたね。コスト面も親身に相談にのってくれたのも嬉しかったですね。理想を形にするには、理想を理解してもらえる工務店さんを見つけるのが一番ですよね。
- お気に入りの場所は?
-
キッチンです。普段使いの食器や家電など、全て一カ所に収納する事ができます。シンク周りもスッキリ使う事ができて、とても気に入っています。今の時期は特に、足りない野菜を採ってきてすぐに調理できます。産地直送ですね(笑)
- もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?
-
もう一度、平屋です。自然に溶け込む家が理想です。外から帰って家の中に入ったとき、科学物質などのツンとした臭いなどなく、自然の中の木や風を感じ取れるような家を建てたいかな。天然素材を多く使う家造りを、もう一度なんて贅沢な話ですね。もちろん、コスト面はあまり考えないで済むならですが(苦笑)
- これから家を建てる方へのメッセージを
-
時間も、労も惜しまず自分のイメージをハッキリと持って、それにピッタリとマッチする物選びをするといいと思います。しっかりとしたイメージを持つ事で、選び取る物も自然と目に入ってくると思うんです。イメージを深い所まで理解してもらえるのは、理想の家造りの必須条件じゃないかな。そう言った意味でも、親身になって話を聞いてくれて、よりイメージに近づける為に時間を割いてくれるような工務店さんはお薦めですね。
昔ながらの土間をイメージ
土間がどうしても欲しかったんです。玄関先に腰掛けて、お茶を飲んだり話をしたりする昔からあるスタイルをイメージして、この広さにしてもらいました。テーブルと椅子を置く事も考えています。扉を全て開ければ、キッチンからリビングまで一体感もあって、開放的です。キッチン周りに限らず、常に見えている事を意識して生活しているので、あまり散らからずに済んでます。
ゆったりと食事が理想です
家族だけでなく、人が来たときにも広々と使いたかったので、市販では探せなかったサイズでテーブルを作ってもらいました。6人が座っても、ゆったりと食事が出来ます。大勢で、賑やかに囲むのもいいですよね。色も、床や建具などとピッタリで、とても気に入ってます。
重厚感も感じる1枚板のダイニングテーブルに案内されたとき、どの場所に座ろうかと迷ってしまいました。シンクから直線に繋がるダイニングテーブルは、家事をしながらお子さんの遊ぶ様子を見たりする事も出来ますね。標準仕様にとらわれず、その家庭の実寸を形に出来るのも、工務店ならではなのかもしれません。
冬は足元暖か疲れ知らず
サーモタイルと言う素材を勧めてもらいました。寒い冬に、素足で歩いても冷たくないんですよ。脱衣所とキッチンのシンク前は、設置してもらいました。少しクッション性があるので、シンク前に家事で立っていても疲れないです。それと、冬の脱衣所はヒンヤリして欲しくないですものね。選んで良かったです。
表面の汚れが少々落ちにくい所はあるそうですが、色がダークグレイのため、普段のお掃除だけで気になるような事はないそうです。あまりに馴染んだ色でしたので、キッチン前などは、お話しを伺うまで気付きませんでした。適材適所をよく考えた素材選びも、良い家造りには欠かせないようです。
自然に溶け込んだリビングダイニング
家族が一番長い時間集う場所ですから、開放感だけでなく、居心地の良さみたいなものも意識しました。南側の窓を大きくとったので夏の日差しが心配でしたが、広めに出した軒のお陰で部屋の奥までは入らず、夕立ちなどの少し強めの雨でも、あまり室内は濡れずに済みます。ガレージにも、庭にも面しているので、一体感も感じられて最高です。
凹凸や節目も生かしたと仰っていた杉材の床は、夏の素足に気持ちよく、冬は冷え過ぎず、しもやけを治すほどの優れ物だそうです。古民家を意識した濃い色調で、落ち着きのある空間は、窓越しの明るさとのコントラストが素敵で、存在感たっぷりのダイニングテーブルを演出していたように見えました。この空間の居心地の良さは、明るさや色調など視覚にも関係がありそうですね。
生活スタイルに合わなくて
共働きなので、部屋を温度調節する時間が朝晩に集中しています。短時間の調節なら、エアコンの方が手軽ですから、いつの間にか蓄熱暖房器具は使わなくなってしまいました。いずれ、他の使い方が出来るスペースにしたいと考えています。
家族の生活スタイルは、冷暖房設備などに大きな影響を与えるようです。よく考える、少し先をシュミレーションするなどの考慮が必要なのですね。住み始めて、四季を体感して初めて気付く部分でもありますから、なかなか難しいのかもしれません。
使い方に合った物選び
洗面ボールが浅かったんです。水ハネも気になるし、掃除のバケツも入りません。働いているので家事はスムーズに出来ると、時短になって嬉しいのですが(苦笑)いずれは、洗面ボールを交換したいと考えているので、工務店さんに相談するつもりでいます。
家の中の掃除には、やはり浴室や洗面所の水道が使い勝手がいいですよね。共働きで、時間を有効にお使いになりたいとなると尚更、家事動線は重要になってきます。洗濯、干す、しまうまでの動線は、ほぼ直線で、奥さまも気に入ってらっしゃったようですが、お掃除に関しては、意外と盲点になっていたようです。住み始めてから気づく不便さを、気軽に相談出来るのは工務店の利点ですね。
夏過ごしやすく冬暖かい家で光熱費を節約
我が家はWB工法という構造で建築しました。自然に起こる上昇気流を利用する事で、夏は無駄な熱を外に逃がし、冬にはその開口部を閉じて、暖かい空気を逃がさないようにする構造だそうです。季節の変わり目などの、少しの寒暖でしたら、特にエアコンなどに頼る事もなく過ごせます。
お話しを伺いながら、家全体が季節に合わせた呼吸法を持っているような構造だなと感じました。長い目で見るコストダウンは、家造りに於いて、とても重要ではないでしょうか。奥さまの、自然に溶け込む家造りと言うコンセプトに、次世代の節電方法が加わった理想的な工法と言っても良いかもしれません。
こだわりを少しだけ我慢
本当は、トグルスイッチにしたかったの。でも、想像以上に高額になってしまうので諦めました。あのカチッとスイッチを入れたり、切る感覚が好きで、見た目も私の好みにピッタリなんだけど、全体のコストを考えないといけないですよね(苦笑)
こだわりを諦めた代わりに、裸電球にこだわってLEDでは珍しいクリアの電球を探してもらったそうです。本体その物の購入ではコストがかかりますが、LEDで探したと言う点で、長い期間でのコストダウンになっていますね。細かな所にも、コストダウンの要素はありますね。
収納は動線の一部に配置
共働きなので、家事は朝出かける前や、夕方が戦争。家事動線の効率化は、無駄を無くす最高のコストダウンだと考えています。日常の洗濯動線や、衣替えを含む衣類に関しても一直線上で出来るように意識しました。他に、和室の吊るし雛や、子どもたちの本などの収納スペースも、それぞれの適したサイズ、場所で考えてもらいました。
家事動線は、生活スタイルによって様々。家事の時間帯が、お仕事のため一定の時間に集中する事を考えると、動線のシュミレーションは大切ですね。何を置くための収納か、いつ出し入れするのか、それぞれの部屋に何となく配置するのではなく、目的を持ったサイズに仕上げる事で無駄を省けるのですね。それが、時間のコストダウンにも繋がるのなら、一石二鳥です。
憧れの秘密基地を整備中
ロフトに憧れた世代でもあるし、寝室以外に私たちの使えるスペースとして、少しずつ手を加えています。入居したての頃はハシゴでの上り下りでしたが、手に物を持った状態だと不便を感じたので、後から階段を設置してもらいました。今後は、本棚やテレビを置こうと考えています。両手が使えれば、お茶も運べるし、飲みながらゆっくり読書などもいいですよね。今はまだ、子どもたちに占領されてますけれど…。
「後から階段にしたから、ちょっと手狭になっちゃいました。」と奥さま。左右に足を運ぶスタイルの階段は、後からとは思えないくらい部屋に違和感なく存在していました。スペースの確保のためやむを得ずその様になったそうなのですが、お話しを伺うまではデザインの一部に見えていました。住み手の思いに寄り添ってくれる対応は嬉しいですね。
好きな雑貨が映えるシンプルキッチンとパントリー
玄関から上がって最初に目に入るのがキッチンですから、スッキリ見せる事を意識して使っています。キッチン雑貨は、竹細工に限らず全般的に好きで、買い揃えていますが、あまり置きすぎると雑多な印象になってしまいますから、普段は食器棚を兼ねてる収納やパントリーに収めています。パントリーは可動式のオープン棚ですから、自由にレイアウト出来て、とても気に入ってます。まだまだ置けますが、これから子どもたちの物も増えていくと思うので、増え過ぎないよう気をつけながら使っていきたいです。
一つだけ置かれた、竹のザルが印象的なキッチンでした。シンクは、初めて拝見するタイプで、作業スペースにも、水切りにも変化させる事が出来る上に、奥行も十分ですから、調理中もスッキリ使えそうでした。また、お子さまのいらっしゃるご家庭に共通とも言える、冷蔵庫扉のプリント類が見当たらない事に、なかなか気づかなかったのは、食器棚の中側面と、パントリー奥の壁に秘密がありました。それぞれ、コルクシートと磁石の着く壁面になっていて、感動の一言でした。
子ども図書館の開館です
以前参加した家造りのための勉強会で話を聞いた、子どもの勉強スペースが欲しかったのでお願いしました。「子ども部屋に勉強机を置かない。」「兄妹と共有する事でこもりきりにならない。」などのコンセプトに感動。足を運んだ先の展示場で、実際に見る事が出来て、「自分専用の図書館」のイメージが膨らみ、より一層欲しくなりました。それぞれのテリトリーの様な場所で机に向かう作業が出来る事は、集中力を高めるのにも役に立ちそうですよね。
来春小学校に上がるお兄ちゃんに案内され、通されたスペースは、奥さまの言葉通り「図書館」と言う表現がピッタリで納得でした。机側は、明りとりの窓・照明・コンセントなどが丁寧に配置され、本棚も、学校の配布物の主流サイズ(A4)が、ちょうど良く収まっていました。
Uchimise Photo
玄関を入って直ぐの土間は、自然に溶け込む家造りがしたかったと仰る奥さまの理想を、表現しているスペースに見えました。更には、遠く足を運んで買われる事もあると言う竹細工にも、風を通す、水を切る、呼吸しながら保管するなど自然に繋がるイメージは尽きません。最後に、ガレージ越しの桜を「春はここからの眺めがいいんですよ」と、説明を受けたとき夏の葉桜が見事に風に吹かれていました。自然溢れる家に、癒されたのは言うまでもありません。
レポーター:けい
古くから、今も残る慣習や生活スタイルには、受け継がれるだけの理由があるのだろうなと、土間で、お話しを伺いながら考えていました。縦長の土間も視野に入れて検討されていたそうですが、やはり最終的に間口の広さを選んだそうです。収納も間口いっぱいに取られていて使いやすそうですね。広さを決めるときは、理想の使い方をイメージするといいのかもしれませんね。