レンダンハウス(那須烏山市)No.0078
Baobab

風景を紡ぐ家 見学可能.png

おうちデータ

  • レンダンハウス(那須烏山市)
  • 築年数・・・6年
  • 延床面積・・・40坪
好きなインテリアは?

北欧インテリアが好きです。温かみを感じるので、使っていて落ち着きます。「木」が好きなので、こだわって揃えました。白がベースの室内にピッタリだし、とても気に入ってます。

好きな雑貨屋さん・家具屋さん 

TALO(神奈川県)

参考にした雑誌

I'm home

家を持つきっかけは?

子どもが生まれて、手狭に感じるようになったのがキッカケです。子ども部屋を作ってあげたいと考えていた事もあったし、物も増えてきたので(笑)土地探しは必要なかったから、初めから母屋と行き来できるように隣りに建てようと考えていました。

購入を考え始めたのは誰?

夫婦で一緒に考え始めたと思います。手狭に感じていたのは、私だけではなかったので自然と、どちらからともなく話をするようになりました。建築業の主人は、いろいろこだわりもあったようで、考え始めたらどんどん進んだように記憶しています。

なぜ、この施工会社に決めましたか?

悩まず主人の会社に決めました。主人の本職ですものね。傍で主人の仕事を見ていて、任せておけば大丈夫と言う安心感や、自分の希望が形になる楽しさみたいなものを感じていたのを覚えています。今思えば、無理なお願いを何の遠慮もなく言っていたかもしれません(笑)でも、心配事や疑問点などを気軽に話せるかどうかは、家造りにおいてとても大きなポイントだと思います。

お気に入りの場所は?

私は和室で、主人はリビングかな。私は和室を育児で使う事が多いので、居る時間が自然と長くなるから愛着も沸くのかなと思います。それに、やっぱり畳って落ち着きますものね。窓からの景色も気に入ってます。主人はリラックス重視ですから、好きな家具に囲まれて、のんびりできるリビングが良いのかもしれません。家具も、吟味して選んだ物だし、造作のソファもイメージを合わせてありますから尚更かな。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

コンパクトな家がいいかな。生活の利便さが凝縮されているような機能的な家がいいです。土地探しから出来るなら、もちろん家の周りにも利便さを求めたいかも(笑)あとは、開放感を保ちつつプライベート空間も兼ね備えた家もいいですね。家族だけが住まう家ではなく、家を訪ねて来てくれた人たちも、くつろげるような間取りの家にしたいです。

これから家を建てる方へのメッセージを

家を建てるにあたり、様々な要素を考えると思いますが、おそらく、洗濯や炊事など一日の生活の流れを中心に、家族の生活スタイルが一番になっていますよね。でもそれだけでなく、夏の強い日差しをどうするかとか、冬の寒さ対策はどうかといったように、一年を通した家と外(季節)との繋がりを意識して、機能や仕様を考えた方がいいと思いますよ。

ウチミセレポート

様々な使い方

テラスから母屋へ行けるようなデッキにしました。プライベートのためのワンクッションでもあり、母屋との共有スペースでもあるのかなと思います。夏などは、ここで家族揃ってバーベQをする事もありますよ。水道があるので、子どもの靴を洗って干したり、水遊びなど家事や育児にも大活躍です。大きな窓なので、断熱性を考えてカーテンではなく、空気の層が出来る両面張りの障子にしました。全て片側の壁に収納してしまえば、スッキリします。

母屋に面している窓は圧倒されるほどの大きさ。リビングやキッチンからもブランコがよく見えました。テラスで遊ぶお子さんを眺めながら家事ができるのは、子育て中のママの大きな利点ですね。フラットに繋がったデッキが母屋との一体感を増しているようでした。明かりとりのために壁を切り取った部分からは、庭で遊ぶお子さんの様子が伺えそうです。庭に続くステップもありましたので、行き来が自在ですから様々な使い方ができそうですね。多面的にスペースを考える事は、いくつかの利点に繋がるのだなと思いました。


隠してスッキリ収納

リビングからダイニングを含むキッチンスペースまでを、統一した作り付けの収納にする事で、家電や普段使いの食器などを収めてスッキリさせています。急なお客さまのときも、サッとしまって片付けられますしね。重宝しています(笑)あと、子どもの遊び道具などは、アッと言う間に散らかってしまいますから、細かい物などをしまっておくには、ダイニングの収納はとても便利です。

「少しだけなら~」と引き出しの中を見せてくださいました。全て奥行十分な引き出しなので、普段使いの食器もたくさん収納出来そうでした。レール式のしっかりした引き出しは、重たい食器が収納されていても軽々だそうです。出し入れがしやすいのは、スムーズな家事動線に繋がりますからとても魅力的ですね。キッチンには是非取り入れたい要素ではないでしょうか。


衣類のための動線

全体的に収納が少ないので自然と集まった感じもありますが、家族の衣類は殆どここに収納してあります。朝の着替えも、お風呂上がりもここで済ますことができます。洗濯動線としても、洗濯機から階段、ベランダまでスムーズかな。取り込んだ後、1箇所にしまえるのはとても楽です。

奥行のある広々とした脱衣所には、小さな箱庭がアクセントになっている明るいスペースでした。暗くなりがちな脱衣所のイメージがなく、ウォークインクローゼットを思わせる空間になっていました。家事の中で動線が一番気になるのが、洗濯、干す、しまう、着替えるなどの衣類に関する事だと思います。季節によって入れ替えもあるし、衣類の収納は、どのご家庭でも頭を悩ます要素の一つではないでしょうか。


明るさ十分な階段

手すりは、主人がこだわって自分で籐を巻いたんですよ!吹き抜けの螺旋階段は、明るくて圧迫感がないので気に入っています。階段下のスペースは、まだ物を置くだけのスペースになっていますが、下の子がもう少し大きくなったら、物も増えるだろうし活用したいと考えています。

明るくて、小物も映えるステキな階段と言う印象でした。ニ階のフロアに上がる最後のステップが広く取られていて、踊り場と一体感がありました。光を遮らない作りは、暗くなりがちの階段のイメージを払拭していました。ご主人が3日ほどかけて巻かれたと言う籐が、ステキなアクセントになっていました。



失敗ポイント

後から気付く事…

パントリーを作らなかったのを後悔しています。住み始めると気付くことは多いですね。キッチンの収納は家電を収めるのがメインになっているので、細かな食品を置くために、主人に後から棚を作ってもらいました。不便を感じている訳ではないのですが、食品をまとめて収納できるスペースが欲しかったです。ストックする場合などは、定位置があって、その量が一目瞭然なら理想ですよね。

「キッチンスペースは大満足なんですけれど、一点だけ…」と、少し残念そうにお話くださいました。どんなお家でも,やはり使ってみて初めて気付く部分がありますね。インテリア誌や見学会、モデルハウスなどを活用して生活スタイルを想像するのも、必要を見落とさないための手段になるかもしれません。


もう少しあってもよかった…

壁が少なすぎました。開放感があって、明るいしとても良いのですが、お客さまがいらした時キッチンが丸見えの状態での調理は少し気になります。それと、好きなインテリア雑貨や子どもの絵などを飾るスペースとしての壁も欲しかったです。

玄関から通されて、真っ先に感じた開放感に感動しました。天井が低めの設定にも関わらず、明るさも十分でした。しかし、様々なシチュエーションを想定すると、視線を遮ると言う意味での壁が、必要な事もあるのですね。


どうしても気になります…

洗面台の蛇口部分を、木製にしてしまったのが失敗です。こまめに掃除はしているのですが、どうしても変色してしまいます。水回りに合う素材選びをすればよかったなと思います。使って行くうちに気付く事もあると思いますが、使い方のシュミレーションは必要ですね。平日の朝などは、少し慌ただしくて、しばらく濡れたまま放置になってしまう事もありますから(苦笑)

その都度お掃除されているとのことですが、木製品は、常に水がかかる場所には向いていないのかもしれません。素材に何らかの加工を施す事で、防げる場合もあるかもしれませんが、長く不具合を起こさず使えるように、適材適所の素材選びも慎重にしたいですね。


コストダウンポイント

許容範囲で質を考える

サッシは、初めに考えていたものよりグレードを落としました。テイストは変えたくなかったので、見た目が大きく変わらない物を探しつつ、断熱性などの機能的な部分でも想定内の物を選びました。天井までの大きなサッシなので、グレードを下げるだけでもコストダウンになりましたよ。

開放感あふれる大きなサッシでしたので、コストダウンにつながったとは意外でした。たくさんの種類から、こだわりの色調や仕様に合った物を探す労力を惜しまなければ、コストダウンに繋がるようです。好みに合った物でコストダウンできるのなら、探す手間も楽しく感じるかもしれません。参考にしたいポイントですね。


イメージを保って仕様を変える

浴室はタイル張りをやめて、コンクリート仕上げにしました。目地の掃除も大変ですしね。白なので少々汚れも気になりますが、ゴシゴシと気兼ねなく掃除しています(笑)バスタブも、予定していたコストに合った物から探しました。少しずつですがコストダウンになりましたよ。他の譲れないこだわり部分にコストをかけたいですものね。

特徴あるバスタブが、真っ先に目に飛び込んできました。小さな箱庭が併設されていて、ガラス張りの壁によって、浴室にも開放感が実現されていました。家全体のイメージを保ちながら、それぞれの仕様を変える事は一手間ですが、コストダウンは、家造りに於いての譲れないこだわりの部分とも言えますね。


扉を付けずにフリーで使う

キッチンのシンク下は、扉など設けず、フリーにしてもらいました。炊事をしながら、道具を出すにはフリーの方が、とても楽です。お客さまから見える壁側は扉を省けませんが、シンクやガス台下の足元なら、お客さまの目にあまり触れないので省きました。スペースにあった可動式のラックなどを購入して使っています。

毎日の炊事スペースは、頻繁な出し入れを考えると、かえって扉がない方がいいのかもしれませんね。市販の収納ラックも様々なサイズの物があるので、ピッタリ合う物も見つかります。余分な物を省く作業は、コストダウンの一番初めの作業と言えるでしょうか。


こだわりポイント

くつろぎと開放感

シナ材の収納に統一し、室内全体の色調を合わせました。リビングは居心地の良いのが一番ですし。主人の一番のこだわりスペースですから、力の入れ方も特別だったのかもしれません。インテリアも一人のデザイナーさんの物を集めました。好きな物に囲まれてくつろぐイメージみたいですよ(笑)私も北欧インテリアが大好きなので、リビングも気に入っています。

標準より少し低めにされたという天井でしたが、全く圧迫感は感じさせない空間でした。天井までの窓と、目線を大事にした南側の窓の高さは、その窓の外に広がる景色までもリビングの一部にしているように見えました。開放感の中でくつろげるリビングと言うこだわりを、素敵な家具たちが引き立てているようでした。


キッチンスペースのこだわり仕様

調理器具は憧れている物があったので、探して取り寄せました。ダストはレンジ台下を通して外に出しています。レンジフードも吊り戸棚もないので、開放的で見晴らしも良いですよ。それと、キッチンを一段下げたので、リビングのソファやダイニングテーブルに座る子どもたちと目線が合います。会話も弾んで、家事が楽しくなります。

レンジフードが無かったので、あれ?と不思議に思ったキッチンでした。「憧れのメーカー」と仰っていたグリルは、ドイツ製の物だそうで、シンプルでしたが存在感たっぷり。また、リビングに続くダイニングの窓際の飾り棚は、作業台にもなりそうな奥行でした。キッチンに立って、リビングなどで遊ぶお子さんを様子を伺う事はあっても、目線の高さを合わせると言う視点は、なかなか他には無い発想ではないでしょうか。


やっぱり欠かせません

私が一番使っている部屋かも。子どももこの和室に居る事が多いです。畳の部屋は、やっぱり欠かせないですよね。収納が広く取ってあるし、畳だけでなく板の間も設けたので、子どもの玩具などの収納に便利です。また部屋自体を、障子で仕切って独立させられるので、お客さまがいらしたときにも対応出来ると思います。

こちらの和室にも、開放感と目線を意識した家造りの要素が含まれていました。四畳半の少し小さめな部屋が、畳の先に少し足された板の間によって、広さを増していたように感じました。また、何気なく開けてくださった窓は、外壁と壁の間に収納され、景色が壁に飾られているかのようでした。


集中力高まる仕事スペース

専用のPC台や収納、全て造作です。私も、こんなスペースを持てたら嬉しいけれど、主人のテリトリーなので入るのは床を掃除するときくらいかな(笑)所々に子どもの好きなキャラクターやインテリア雑貨を置かせてもらって、楽しんでいます。

扉は設けられていませんでしたが、PC台の間口に合わせたスペースで、集中力が高まりそうな空間になっていました。どこかで、北向きの机は集中出来ると聞いた事を思い出しました。奥さまの遊び心が見え隠れする、ご主人スペース。ここにも家族の目線を大事にされた家造りが、実現されているように感じました。


Uchimise Photo 


レポート後記

けい 光溢れる自然の中の家。屋内に入ってからも、目に飛び込んできた大きな窓は、十分な光を取り込んでいました。家の中に居ながら、景色や風など自然を感じ取れるのは、一貫して開放感と家族の目線を大事にした家造りをされた結果ではないでしょうか。ご自分のこだわりを実現するために、自ら設計・施工されたご主人。まだ、これからも少しずつ手を加えて行かれるそうです。「収納が少ないの」と奥さまの言葉に、既に外には物置きの基礎が出来ていました。「ガレージに置かれた建材で、車が半分収まっていないんですよ(笑)」奥様が、クスッと笑って説明してくださった表情が印象的でした。

レポーター:けい

こちらのお宅は、 見学可能.png です

案件番号 No.0078 レンダンハウス(那須烏山市)
「風景を紡ぐ家」