なーちゃん家(上三川町)No.0080
K-LIVING
ビルトインガレージで夢を叶えた家
おうちデータ
- なーちゃん家(上三川町)
- 築年数 1年
- 延床面積 40坪
- 好きなインテリアは?
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私が好きなのはカフェっぽいインテリアですね。特にアンティークな雰囲気のカフェに魅力を感じます。今行ってみたいのは茨城県結城市のファミーユ!シャビーなインテリアが素敵なんですよ。益子にも最近カフェがとても増えたそうなので、そちらも訪ねてみたいですね。主人はインテリアより車とバイクに夢中で、四駆が大好き。うちの車は四駆だらけなんですよ。
- 好きな雑貨屋さん・家具屋さん
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SPICE
- 参考にした雑誌
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Come Home、Natural Housing、ガレージライフ
- 家を持つきっかけは?
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最初に家を建てたいなあと漠然と思い始めたのは、4年前ぐらいです。それまで住んでいたのは昭和64年に義父母が建てた家。結婚して同居していたのですが、子どもが2人出来て部屋数が足りなくなってきたのが1番の理由です。また、主人は車いじりの趣味が高じて”ガレージがほしい”とずっと言っていたので、それも家を建てるきっかけの一つですね。
- 購入を考え始めたのは誰?
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建てることを決めたのは、主人いわく私みたいです。たぶん妹夫婦が家を建てたことがきっかけだったんでしょうね。ローンを組むには年齢もあるしそろそろ決めないと、とも思っていたのでちょうどいいタイミングでした。リフォームすることも検討したのですが、見積もってもらうとかなりの金額だったのと、リフォームの間は住んでいられないこともあり、建て替えをすることに決めました。
- なぜ、この施工会社に決めましたか?
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最初は住宅展示場をいろいろ見て回って、実際に話を少し進めたハウスメーカーもありました。でも相談する営業の方と実際の設計をする方が違ってなかなか意図が通じず、結局話がまとまらなかったんですよ。また一から探さなきゃ、という時に私の従兄弟の工務店に相談してみたら、私たちがやりたいことをうまく汲み取ってくれて、建てたい家のイメージが一致したんです!それが決め手になりました。
- お気に入りの場所は?
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2世帯住宅になっていて、1階はおじいちゃんの部屋と共有スペース、スキップフロアと2階が私たちのスペースです。スキップフロアに作ったリビングは、日当たりが良くて家の中で一番のお気に入り。テレビを見たりゴロゴロしたり、ゆっくりできる時間はいつもそこで過ごしています。主人のお気に入りは、もちろんガレージ。仕事から帰ってくるとすぐガレージに直行するのが日課です。
- もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?
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私たちは今のこの家を本当に気に入っていて、もう一度建てる時も同じ家を建てたいぐらい。私たちの要望をたくさん聞いてくれて、感謝しています。ひとつだけ言うなら、主人はガレージスペースをもう少し広くしたい!とのことでした。
- これから家を建てる方へのメッセージを
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ハウスメーカーでも工務店でも、建てる側の意見を良く聞いてくれて、設計に取り入れたり、提案してくれるところを探すといいですよ。自分達と感覚がマッチするところなら、相談もスムーズに進むと思います。よい施工会社が見つかるといいですね。
同居のためのひと工夫
1階の水回りを2世帯で共有しているので、洗面所を脱衣所エリアから独立して付けました。独立した空間になっているとお風呂に落ち着いて入れますね。介護などの必要性も考えて、ドアは義父の部屋と脱衣所、お風呂場を引き戸にして、ゆったり使えるようにしています。
窓を上方に配置すると目線が気になりません
窓を通常よりかなり上に配置しています。部屋によっては天井近くぐらいまで上にあげてもらいました。そうすることで、周りの家の窓と鉢合わないようになっています。夏は窓を空けておくと冷たい空気が上から流れてきて、すごく気持ちがいいんですよ。
家が密集しているエリアで隣近所の窓までの距離がかなり近いため、窓を通常通り付けてしまうと確かに目線が気になりそうですね。上の方に窓があると夏涼しいなんて、初耳でした!
可能な限り収納を付けました
とにかくモノは外に出したくなかったので、考えられる限りの収納を付けてもらいました。階段上や子ども部屋の上にある収納は、建設中につけたしてもらったところ。子ども部屋の上にある収納は、ロフトに上がる梯子を利用して登ります。五月人形などの年に一度使うモノを主に収納しています。小さいけれどパントリーも付けたので、どうしても隠したかったお米袋をしまうことができました!
子ども部屋の上にあるドア、どうやってあそこに入るんだろう…と最初に見たとき不思議でなりませんでした。本当に可能な限りの収納設置、お見事です。小さくてもパントリーはあるとないとでは大違い。付けられて良かったですね。
ドアは全て統一
システムキッチンと、各所のドアは全て、同じメーカーの同じシリーズの商品で統一しました。1階のトイレとお風呂場、2階の子どもたちの部屋のドアを青く塗ることでちょっと変化させています。
全て同じメーカーのシリーズでそろえるのは、手軽に統一感のある設えに出来ていいですね。一部のドアにアクセントのある色を用いたことで、リズム感のある仕上がりになっていて素敵です。
調光ライトの意味がない
私たちの寝室は、寝るときに真っ暗にしなくてもいいように調光できるタイプのスイッチをつけてもらったのですが、灯りをダウンライトにしたせいなのか、一番暗くしても眠るには明るすぎる暗さにしかならないんです!使ってみるまで分かりませんでした。仕方ないので、テレビを付けたまま電気を消してベッドに入って、テレビを消す、という方法を使っています。
ダウンライトだといくら弱くしても寝るには明るすぎるなんて、付けてみるまで確かに分からないですよね…せっかくつけた調光が使えないのはちょっと残念ですね。
普通の換気扇じゃダメでした
ガレージでエンジンをかけることも考えて換気扇を付けてもらったのですが、普通のタイプの換気扇にしたらちっとも換気されないんです…ビルトインなので、もっと排気能力が高いものをつけないとダメだったようです。
なるほど、ガレージの換気扇は盲点でしたね。車を出し入れするときにはどうしてもエンジンをかけないわけにはいかないですし…。ビルトインガレージを作ろうと思っている方にはぜひ参考にしてもらいたいですね。
薪棚を近くにおける!と思ったけれど
去年はガレージの中に薪棚を置いていたんです。そうしたら外より暖かいからか、虫が発生してしまって大変でした…なので今年は外に薪棚を置いて、使う分だけ取りに行くようにしています。
薪はどうしても虫がつくものなので、そればかりは仕方ないですね。寒さで虫の活動が抑えられるので、取りに行く手間はかかりますが、外に置くのが良いと思います。
自分達でできるところはとことんやりました
主人の仕事は修理業なので、作業するのはお手のもの。全てのドアは主人が塗装してくれました。リビングの壁や柱のレンガタイルを張り付けたり、柱や作りつけの家具の塗装も全て自分達でやっています。
本当に至るところの塗装を自分達でされていて、それがとても綺麗に塗装されているのにびっくり!ご主人の職業を伺って、なるほど、と思いました。これだけ自分達でやれたら、相当のコストダウンになったのではないでしょうか。
自作したものもいろいろあります
実はこの階段、主人作なんです。アイアンの部分から自作して、付けてもらいました。なかなかの自信作なんですよ!2階のアイアンの柵もそうですし、ダイニングテーブルはホームセンターで資材を購入して作ってくれました。他にもいろいろなところに主人作のものがあるんですよ。主人サマサマです(笑)
階段を作った方、初めてお会いしました!伺うまで、まさかアイアン部分を手作りしているとは思いませんでした。シンプルでおしゃれな階段で素敵です。
壁はクロスでコストダウン
壁はコストダウンのため、全部クロス張りにしています。床材や天井、外壁などは、施工会社が提案してくれたものを使いました。よりコストがかからないものを選んでくれたと思います。
壁をクロス張りにするのは、コストダウンの鉄板ですね。壁や床、天井など広範囲に渡るものを安く抑えるとかなりのコストダウンになるので、おススメです。
こだわりのガレージとストーブ
主人のこだわりで、ガレージはいつでも車が見えるようにビルトインになりました。食事の時も車を眺められるので、主人は大満足のようです。薪ストーブも主人がこだわって設置したんですよ。オーブン付きなので、煮込み料理以外にもパン等も焼くことができて、楽しんで使っています。
ビルトインガレージ、車好きのご主人にはたまらなく嬉しいと思います。ガレージは煩雑になりがちですが、いつでも見えることで、綺麗に保っておこうという気持ちにもなりますよね。オーブン付きの薪ストーブ、うらやましい!機会があれば使ってみたいものの一つです。
キッチンはタイルとキッチンパネルを使い分け
キッチンは白のタイル張りにしたかったので、ダイニングから見える部分は全てそうしてもらいました。ただ、ガスコンロのある側はやっぱり汚れが気になるので、ダイニングから見えない部分はキッチンパネルを使っています。
キッチンはどうしても油汚れが付きやすいエリアなので、タイルにしたい方にはなかなかの悩みどころではないでしょうか。真っ白にこだわらなければ目地材を濃い色にするのもアリですね。または、タイルのサイズを大きくすると目地の量が少なくなるため、汚れが目立ちにくくなるかもしれません。
コード類はとことん隠す
収納のこの一角は、中にコンセントが仕込んであって、ノートパソコンや電話など全てこの中に収めています。ノートパソコンは使う時だけ取り出すスタイル。リビングや寝室にあるテレビも壁付けにして、配線を見えないようになっています。TVの下の作りつけのボードも、工務店さんに相談して、録画機器などの配線が全て中に収まるようにしてもらいました。
「え、電話隠しちゃうの!?」と一瞬思いましたが、でも、確かに隠してしまってもいいんですよね。徹底した隠しぶりと柔軟な考え方に頭が下がります。リビングのテレビボードも、全く配線が出ていないので掃除がとてもやりやすそうです。
ベランダに水道をつけました
ベランダをかなり広くしたので、水道を付けました。これ、ベランダの掃除に重宝するんですよ。水抜き栓を寝室側につけて、外に出なくても開け閉めできるようにしてあります。
寝室に入って、一番最初に目についたのがこの小さいドアのようなもの。説明を聞くまで何か全く分かりませんでした…まさかここに栓があるとは!でもここなら、寒くてもおっくうがらずに開け閉めできていいですね。
Uchimise Photo
最初に目を引いたのはガレージの黄色と緑の四駆。ドアを開けると車のおもちゃがズラリ、ダイニングはガレージを眺める特等席で、本当に車好きなのだなあ、というのが第一印象です。また、どのお部屋も徹底した収納を行っており、ともすれば生活感のない家になりがちですが、このお宅には心地よい生活感がありました。ステップフロアを使って緩やかに区切られた2世帯住宅は、お互いの存在を感じながら程良い距離を保てる、このご家族の暮らしにちょうど良い間取りなのだろうと思います。薪ストーブのオーブンで焼いたパン、ぜひ食べてみたいですね。
レポーター:カリカナリホ
お風呂にゆっくり入れるように、という2世帯ならではの気づかいですね。前の家でも同居していたからこそのポイントではないでしょうか。将来のことも考えた設計がとても素晴らしいと思います。