まっつんの家(宇都宮市)No.0088
君島建築

光と風が共存する家 見学可能.png

おうちデータ

  • まっつんの家(宇都宮市)
  • 築年数…1年7ヵ月
  • 延床面積…38坪
好きなインテリアは?  

明るい色の木材を使ったシンプルな印象のインテリアが好きです。それと、ステンレスやブリキなどのメタリックな素材との組み合わせも好きで、メインは木材で一部がメタリックと言うような組み合わせの物を選んだりします。部屋が明るく感じるインテリアが好みです。

好きな雑貨屋さん・家具屋さん

無印良品・ATELIER n°18 TRAVAIL・好みのシンプルな物を探す

参考にした雑誌

ネットで好みの施工画像などを探して参考にしました

家を持つきっかけは?

結婚当初からいつかは家を建てようと主人と話をしてはいたのですが、少し先の事のように思っていて直ぐには話が進みませんでした。しばらくして、子どもも増えて小学校入学や、転校のないようになど家族のライフスタイルが変化して来た頃、住んでいた賃貸の期限もきっかけになって、具体的に考え始めました。

購入を考え始めたのは誰?

どちらともなく二人で考え始めたと思います。もともと二人で話をしていましたから、具体的に動き始めてからは、主人が積極的にいろいろ調べてくれました。せっかく建てるのだから、きちんと考えて好みに合った家にしようと、まずは自分たちの理想とするイメージを探る所から考え始めました。主人と私の好みがほぼ同じようなテイストだった事もあり、気付いたら私が好みを伝えて主人が探すと言う流れが出来て、スムーズに話を進められたと思います。

なぜ、その施工会社に決めたのか?

子どもの部活動を通して偶然紹介してもらえた事もあったのですが、タイミング良くオープンハウスの見学会があって、ずっと探していたイメージの家だったのが一番の決め手になりました。その頃子どもは既に小学生でしたから、転校を避けて学区内で土地探しをしていたとき、いくつか候補地を探して来てくれたのも決め手の一つでした。

お気に入りの場所は?

玄関です。外観も気に入っているし、中の広さにもこだわって作ってもらいました。主人が自転車に乗るので、雨の強い日などは自転車を土間に入れて支度をしたり、帰ってきてそのまま入ったりと使う動線を何度もシュミレーションして決めました。長男はサッカーをしているので、汚れのひどいときなどは、そのまま洗面スペースに行けるようにシュークロークの奥が繋がっています。使い勝手が良いのでとても気に入っています。

もう1度家を建てるならどんな家にしますか?

同じように木を贅沢に使った家が良いです。もしコストを考えないで済むなら、他の種類の木材も使いたいかな。色の組み合わせも楽しみたいです。コントラストの強い物を選んで、インテリアのアクセントにしても良いですものね。あとは風の通る家と言う所も譲れないので、吹き抜けもほしいです。明るく風通しの良い家は、開放感もあるし心地良いですよね。寒がりだから冬はたくさん太陽光が入る温かい家にしたいです。

これから家を建てる人へのメッセージは?

好みのデザインにこだわりつつ家族それぞれのライフスタイルを、一日や一年と考えず数年先も考えて建てる事をお勧めします。現代はネットの画像コメントなどもたくさん閲覧出来ますから、良い例だけでなく失敗談なども参考にして、時間を惜しまず丁寧に好みのイメージを探すと良いと思います。もちろん画像だけでなく見学会などを利用して、たくさん実物を見る事も好みの家との出会いに繋がると思います。

ウチミセレポート

十分考えて配置

収納については、何度もそれぞれの部屋・場所で使い方を考えて設置してもらいました。余ったスペースにただ配置するだけでは、結果的に詰め込むだけの収納になってしまうと思いましたので、どのように使っていくか、何を入れるかを想定しました。使い方を後から考えると、意外と上手く使えない場合がありますものね。場所によっては、子どもの成長と共に使い方を変えて行こうと思っている収納もあります。

和室の押入れのような収納は、広くて便利だと思っていましたが、部屋を区切ってしまうし、使い勝手から考えると、出し入れしやすい収納が一番ですよね。


広めにして活用

一般的なキャットウォークより広めで、日あたり抜群ですからいろいろ干せます。花粉の飛ぶ時期は特に活躍します。長男のやっているサッカーでは、夜に洗って次の日には使いたいと言う物も多いので、この高さなら暖房の温かい空気が有効的に使えて、下げておけば朝には乾いています。

「ちょっと怖いけれど慣れました(笑)」と奥さま。手すりの無いキャットウォークは初めて拝見しました。せっかくの吹き抜けや大きな窓が、手すりによって部屋の明るさに影響が出てしまうのは、勿体無いとの事でした。






失敗ポイント

設置を優先した結果

洗濯機の傍にハンガーを掛けられるようにしたいなと考えていたのですが忘れてしまって…。収納やドアの位置などほぼ決定してから思い出して設置をお願いしたので、収納の扉が当たってしまって少ししか開けられない状態で使っています。初めから想定していれば、もう少しずらして設置してもらえたかなと思います。

洗面スペースの収納は二方向から出し入れ出来る造作収納になっていました。扉側の収納よりオープン棚の方が使用頻度が高くなると想定されたそうですが、住み始めたら意外と扉側も使う事に。やはり実際に使ってみないと判らない部分が出てくる事は避けられないのかもしれません。


子どもの成長と共に

外構なのですが、自転車置き場を考えていませんでした。子どもの成長と共に自転車のサイズが大きくなったり台数も増えて、現在の場所では置きに行くときに間口が狭いので苦戦しています。奥には必要な幅があるのですが、家をひと周りする事になってしまうので改めてスペースを考える予定です。

家族の様々なライフスタイルを、さらに様々な角度から考えてスペースや位置を決めて行く事は容易ではないのかもしれません。モデルハウス見学や、施工画像などより多くの参考素材を役立てたいですね。


コストダウンポイント

材質を変える

一番目に付く玄関からリビングへの扉と、普段は目に付かない脱衣所などの引き戸の材質を変えています。他にも収納の扉などは、少しコストを抑えた物にしてもらいました。家全体としても国産の木材にこだわりましたが、当初考えた松をやめて杉にしてもらう事でコストを抑えました。柔らかいので傷が着き易いかもしれませんが、子どもも大きくなってきてそんなに気になりません。

杉は温かみのある木材なので、寒がりだと仰っていた奥さまにぴったりの素材ではないでしょうか。冬も日中の晴れた日は暖房いらずのリビングだそうで、光熱費のコストダウンにも繋がるかもしれません。家を建てるときも、建てた後もコストダウンになる素材は魅力的ですね。


手作りで削減

水回りのワックス塗りやウッドデッキ・テレビ台の組み立てなどを自分たちでやりました。コストを下げるための作業でしたが、結果的に家族の良い想い出になりました。自分たちの住む家の施工に少しでも関われるなんて、きっと工務店さんならではですよね。どんな素材が使われているかを知るにも良い体験をさせてもらいました。

家族で仕上げたり組み立てる事でコストダウンになり、それが家族の想い出に繋がるなんて、すてきな事ではないでしょうか。施工に関わりながら素材を知って安心出来れば、工務店さんとの信頼関係も築けそうです。


使える物は無駄なく使う

家の様々な所に余った木材が利用されています。パソコンスペースは、リビングから見える目立つ所にあるのでアクセントになるようにと、特徴のある床板の裏が使われているんですよ。他にも、余った床材などで二階の子ども部屋の収納上部に棚を付けてもらいました。細かい所だと、外の水道にも小物置きを作ってもらっています。少しでも棚があると便利だし、実際とても重宝しています。

どれを取ってもお話を伺わなければ、余った木材と言う事に気付かないほどでした。収納からエクステリアまで、使える物を無駄なく使うと言う徹底されたコストダウンは、家作りに於いて、とても心強い要素ではないでしょうか。


こだわりポイント

使い易い広さにこだわって

玄関収納は広さを一番に考えながら動線にもこだわりました。子どもがサッカーをやっていて、雨の日の練習から泥だらけで帰って来た時、そのまま脱衣所に行けるようになっています。主人は自転車通勤をしているので、雨の日は玄関の中で支度が出来ます。家族それぞれの持ち物を置くスペースも考えて、収納棚を造作してもらいました。

天気に関係なく活動がある部活動や自転車通勤など、家族の日常に必要な動線やスペースは、考えるときに「こんな風になっていればいいな」とか「こうだったら良かったのにな」など、普段の生活での体験を元にするといいのかもしれません。


一目惚れで決めました

オープンハウスそのものもイメージにぴったりで気に入ったのですが、何よりキッチンが一目惚れでした。広さも材質も好みでしたので、このままそっくり実現してください!と頼んだほど(笑)ダイニング側に高さを出してもらったので、手元が隠せるし、水はねも気になりません。先に家を建てた友人のアドバイスもあって、シンクとコンロの間を広くしてもらいました。この場所が広めだととても使い易いです。

見学に行った先で即決だったと言うキッチンは、食器棚を兼ねた作業スペースに、家電にサイズを合わせた可動式の棚が置かれていました。少し高めの棚になっているので、使い勝手が良いそうです。シンプルな造りの中にも、機能的要素が含まれていました。


家の中に光と風を

家作りを考え始めたとき、真っ先に家の中に光と風を取り入れたいとお願いしました。明るい部屋にしたかったし、心地良い風が抜ける家が理想でしたから。吹き抜けとリビング階段にこだわって、そこを中心に考えてもらいました。もともと白っぽい木材を更に、ニスや塗装などを施さずナチュラルなまま使ってもらったので、より部屋が明るくなっていると思います。玄関の天井だけは色を変えてアクセントにしました。

天井にもシナベニヤが使われ、明るい色調で統一された室内は、まるで自然の中にいるようでした。寝室のウォークインクローゼットに扉を付けなかったのも、風のために配置された窓を活かすためだそうです。


Uchimise Photo 


レポート後記

けい 眼の前に広がった明るいリビングは、贅沢に使われた木材と所々に飾られたユーカリの香りでいっぱいでした。「風が通る家」と言うコンセプトが、開放感たっぷりのスペースの実現に繋がったようです。広く、手すりの無い思い切ったキャットウォークは、光と風が共存する家のシンボルかなとも思えます。これからも木のぬくもり溢れるリビングに四季折々の光が射し込み、風が抜けて行くのを想像しました。

レポーター:けい

こちらのお宅は、 見学可能.png です

案件番号 No.0088 まっつんの家(宇都宮市)
「光と風が共存する家」