まおちゃん家(壬生町)No.0094
家守
子ども達の笑い声が響き渡る家
おうちデータ
- まおちゃん家(壬生町)
- 築年数…1年
- 延床面積…35坪
- 好きなインテリアは?
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なるべくシンプルで木の風合いを生かしたようなナチュラルなものが好きです。購入したものだけでなく仕事柄、私が手作りをした家具なども多く子ども達が毎日使っている姿を見るととても嬉しいですね。
- 好きな雑貨屋さん・家具屋さん
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ACTUS
- 参考にした雑誌
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住む・住宅特集
- 家を持つきっかけは?
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一番のきっかけは長女の小学校入学に合わせたタイミングで家を建て引越しをしたいという思いからでした。最初の土地探しで少々時間を要してしまいましたが、希望エリアを広げるなどして根気よく探していった結果、学校も近い今の場所に納得して購入でき良かったと思っています。
- 購入を考え始めたのは誰?
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もともと将来的には一戸建てをと二人で考えていたので、どちらからというよりは夫婦一緒に考え始めました。私が建築関係の仕事に携わっており、「将来、家を建てるならこういう感じにしたい」というのが明確にあったためその理想に向けて話を進めていった感じです。
- なぜ、その施工会社に決めたのか?
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まずは木造の家にしようと思ったのが始まりです。そして、できれば普通の木造ではない面白さを足したいなと思い調べていた結果、出会ったのが「木組み」の家でした。また、家を建てるときは地域で頑張っている建築士・施工会社にとの強い希望があったので、いろいろお話をさせていただく中で信頼できると確信したこの会社に決めました。
- お気に入りの場所は?
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夫婦共通のお気に入りの場所はリビングダイニングなのですが、もっと細かく言うと妻が好きなのはリビング、私が好きなのはリビングまで見渡せるダイニングです。子ども達が庭で走り回る様子を肌で感じながら、家事や好きな読書ができるこの空間がとても気に入っています。
- もう1度家を建てるならどんな家にしますか?
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やはり平屋の家には憧れがあります。あとは、土間がある家もいいですね。この家を建ててから子ども達がよく庭に出るようになり、時には大人も一緒に外に出て家族で遊ぶ機会が増えたんです。土間があると今よりもっと庭と室内の出入りがしやすくていいなと思うようになりました。
- これから家を建てる人へのメッセージは?
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家作りにはいろいろ考えることも多く、大変だと思いますがまずはやはりお気に入りの建築士・工務店を見つけることが一番大切だと思います。「この人なら」と思える方に出会えたらあとは自分たちの譲れない部分だけを伝えてあとはお任せにするのも一つです。お互いに信頼関係があればこちらの想像以上に素晴らしい家ができると思います。
見た目と実用性のバランスを考えて
食器類は最小限だけを表に出し、残りは引き出しにしまうことで見た目をスッキリに。隣の作業台部分が広く使えるので料理の時に重宝しています。元々は引き出しもつけずによりシンプルにするつもりでしたが、工務店さんからの勧めで付ける仕様に変更。実際はやはり引き出しがあったほうがずっと使いやすく付けて正解でした。
書斎にもなる収納スペース
寝室の収納はあえてクローゼットではなくフリースペースのような空間にしました。今は収納ケースなどを利用し収納スペースとして利用していますが、小窓や電気もあるため将来的には私の書斎として使うこともできるのではないかと考えています。
屋根の傾斜部分を活かした収納スペースは屋根裏部屋のような雰囲気があり書斎にもピッタリ。ライフスタイルに合わせて使い道を変えられるフリースペースはとても有効的ですね。
各部屋の収納を一箇所にまとめる
二階部分には主寝室の他に子ども部屋が2つありますが、子ども部屋に収納スペースを作りませんでした。最初の予定では特になくても大丈夫かなと思っていましたが、工務店さんに勧められ廊下部分に子供の服や小物を納めるスペースを確保。実際に住み始めると思った以上に子どもの物は多くて「もしこのスペースがなかったら…」と思うと本当に良かったと思っています。
別に収納スペースを設けたことで、子供部屋はスッキリ広々としています。子供の成長と共に個室の使い方も変化するので上手く活用していきたいスペースです。
子どもの目線になると…届かない。
トイレットペーパーホルダーを手洗いカウンターの下側に設置することで見た目もスッキリしています。ただ、実際に使い始めてみると子どもが使うときにトイレットペーパーに手が届かず使いにくいことが判明。子どもの成長とともに解決される問題ではありますが、子ども目線で使い勝手を考えるのも重要なポイントだと思いました。
トイレットペーパーホルダーの位置。とてもささいなことながら毎日使うものだからこそ少しの不便でも気になりますよね。子どもが小さいうちは「子ども目線」の考え方も重要なようです。
収納場所と使い勝手を事前に考える
充電式の掃除機を使っているため、収納場所にコンセントを付けておけば収納と充電を兼ねられてよかったなと思っています。もちろん設計段階で収納スペースなどについては考えましたが、実際に使う家電との兼ね合いを含め使い勝手についてもっと考えておけばより快適になったのになと感じています。
洗濯機、冷蔵庫、掃除機など家電の置き場所だけでなく使い勝手まで考慮することで日常のプチストレスがなくなり、より快適な住まいに繋がりますね。
家の構造上、大小さまざまな窓がたくさんあるのですが2階部分の窓には設計時点ではその必要性を感じずカーテンレールをつけませんでした。ただ、実際はやはりカーテンの必要性を感じる窓もいくつかあり、今はつっぱり棒などで対応しています。後付可能なものではありますが、やはり最初につけておけばよかったなと思います。
光の入り込む具合などはやはり実際に住んでみないとわからないものではありますが、窓の方角や大きさを考えてカーテンの必要性を考慮するのは大切なのですね。
素材を変えることで一石二鳥の仕上がりに
本来であれば杉板など木目を活かした天井板を使うことが多いようですが、天井板にはベニヤ板を使用しました。当初はコストダウンの意味合いからの選択でしたが、実際はベニヤ板を使うことでよりナチュラルな風合いになり夫婦の好みな仕上がりになったためこちらを選んでよかったなと思っています。
家全体が薄い木目を活かしたナチュラルな雰囲気になっているため、天井板のシンプルさも馴染んでいてとても素敵でした。コストダウンを兼ねて好みに仕上がるのは一石二鳥ですね。
自然のクーラーで光熱費削減
家の特徴でもあるのですが、とにかく窓が多く部屋同士も完全に壁で区切っていません。そのため家全体に風が通るので夏の暑い日でも窓を開けるだけで風が入ってきてとても涼しいんです。私がクーラーの冷たい風が苦手でもあるので自然のクーラーは体にも優しくて助かっています。
機械的な温度調整はどうしても体に負担をかけてしまうもの。自然のクーラーでさらに光熱費が削減できるなんでとても理想的です。
初期投資でメンテナンスのしやすい家に
床板に通常より厚みのあるものを使用したり、断熱材に羊毛を使用するなど見た目には見えない部分にこだわりました。通常よりコストがかかってしまいますが、耐久年数も長くメンテナンスもしやすいため長期的にみるとコストダウンにつながります。これから長く住む家だからこそ重視したい部分です。
家を建てるとなるとどうしても予算の問題が出てきます。初期投資で最終的にはコストダウンにつながる部分もあるとのことで長期的な視点も大切ですね。
憧れの吹き抜けはそのサイズ感が重要
吹抜けはやっぱり広々として気持ちが良いですね。我が家はサイズ感にもこだわったので空調の利きもばっちりです。風や光の通りはもちろん、子ども達の笑い声まで通り抜けるとても明るく素晴らしい空間になりとても満足しています。
2階の障子を開け閉めすることで空気の流れもコントロールできるそうです。見た目だけではない住み心地の追及も必要ですね。
リビング続きの和室は変動的に利用する
せっかく家を建てるなら一室くらいは和室をと思い希望しました。今は3人の子ども達の遊び場として利用しています。ただ、子ども部屋は2つしかないため将来的にはこの和室をもう一つの子ども部屋にする予定です。最初から子ども部屋を3室にする方法もありますが、子どもが巣立っていくことを考えると一室くらいは変動的な部屋を作っておく方が理想的だと思います。
子どもの人数に合わせて子ども部屋の数を確保しようと考えがちですが、子ども部屋を使う時期は意外と期間限定。変動的な部屋を作ることで解決できるのは無駄がなくとてもいいですね。
こだわりの照明でワンポイント
ダイニングの照明は私がずっと憧れていたものです。毎日家族で使うものだからこそこだわりましたし、このライトをつけることでダイニング全体の雰囲気が増し、とても気に入っています。このライトの下で賑やかな食卓を囲んだり、趣味の読書をする時間がとても贅沢だなと感じています。
オープンでありながら籠った感を味わえるダイニング。このライトが更に空間の存在を引き立ててました。
家族が作ったものに囲まれた暮らし
洗面台のタイルや玄関前は石材屋を営む私の父が作ってくれたもの、テレビ前の座卓や子ども達の学習机などは私が作ったものです。毎日生活しながら「こういうのがあったら便利だな…」と思い作ることもあります。職業柄もありますが自分や父が作ったものを、こだわりの家の中で家族が愛用している姿をみるのはやはり嬉しいですね。
家の説明を聞いて周る中でお子さん方が「これパパが作ったんだよ」と嬉しそうに教えてくれるのがとても印象的でした。出来上がった家を自分の手作りでさらに理想形にしていくなんてとても素敵ですよね。
Uchimise Photo
家を見学させていく中でどの部屋を回っている時も家中に響きわたる子ども達の笑い声がとても印象的でした。三角屋根を活かした屋根下のスペースはまるで隠れ家のようで、どこからともなく子ども達が集まり小さな窓を一緒に覗き合う。広い庭には小高い丘、長縄跳び用の支柱まで立っていて、まさしく子どもが子どもらしく育める環境とはこういうことなのかもしれません。お子さんの笑顔とご両親の思いがいっぱいに詰まったお住まいでした。
レポーター:yui*yuri
毎日料理をする中で、意外と困るのが盛り付けなどをする作業スペース。キッチン後ろにはつい家電や食器類を並べてしまいがちですが、あえて空けておくことでとても使いやすいキッチンになりますね。