こあちゃんち(宇都宮市)No.0093
K-LIVING
好きがあふれる宝物の家
おうちデータ
- こあちゃんち(宇都宮市)
- 築年数…3ヶ月
- 延床面積…33坪
- 好きなインテリアは?
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もともとインテリアに興味がある方ではなかったんですよね。家を建てるに際して工務店さんといろんなインテリアの画像を見てイメージを固めていった感じです。こういう感じがいいなと思ったのがスターバックスの鎌倉御成町店のインテリア。そこからデザインしてもらった深い軒とウッドデッキ、無垢の板張りの天井が、我が家のインテリアの核になっています。
- 好きな雑貨屋さん・家具屋さん
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関家具・大瀧ホームインテリア
- 参考にした雑誌
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雑誌はあまり見ませんでした。主にはパソコンで検索して、色々な画像を見てイメージづくりをしました。
- 家を持つきっかけは?
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5年ほど前から漠然と家が欲しいとは思っていたのですが、なかなか思うような土地が見つからなくて。しかし娘が小学校に上がるまでには家を決めなければいけない、と本腰を入れて土地を探し出したのがきっかけと言えるでしょうか。
- 購入を考え始めたのは誰?
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どちらともなく…夫婦二人で、という感じでした。
- なぜ、その施工会社に決めたのか?
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大手ハウスメーカーの住宅展示場には数えきれないほど通いました。しかし見て回るうちに、一生に一度の機会もっと面白い家を建てたいと思うようになったのです。そんなときにこの工務店さんが建てた家を見て、大手のメーカーではできないことをやっている点、それを私たちの予算内で実現できる点に惹かれ、自然の流れでここで建てることを決めました。
- お気に入りの場所は?
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やっぱりリビングでしょうね。ウッドデッキがリビングの延長上にあり、床が同色・同じ高さなのでリビングが外まで続いているように見え、とても広々と感じるのです。我が家はあまり人目につかない場所にあるので、昼間はブラインドを開け放ち開放感たっぷりに過ごしています。
- もう1度家を建てるならどんな家にしますか?
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もう一度建てるとしたら老後でしょうか…だったら、もっとコンパクトで、趣味のものがたくさん詰め込まれたような、遊び心のある家を建てたいですね。あと、例えば海の近くとか、ロケーションにこだわって建てられたら最高だなぁなんて思います。
- これから家を建てる人へのメッセージは?
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建ててしまった後はちょっと燃え尽きてしまったような感じがするくらいで、建ててからやろうと思っていたこともなかなか行動に移せてないんですよね(笑)それくらい家を建てている最中って面倒なこともあるけど楽しいので、一生に一度のマイホーム計画、思う存分、楽しんで、できる限りのことはやるといいと思います!
広々ウッドデッキは子どもの絶好の遊び場
L字型になっているリビングと廊下の外側を埋めるように、掃き出し窓3つ分のウッドデッキをつけました。子どもはウッドデッキがお気に入りで、寝っころがってお絵かきをしたり、走り回ったり…満喫しているようです。夏にはプールを楽しむことを想定して、ウッドデッキからお風呂場まで行けるように廊下側にも掃き出し窓を設けています。
土間収納は動線、素材を熟考
サーフィンやキャンプなどアウトドアを楽しみたい我が家。車から直接道具を運び入れられるように土間収納にシャッターをつけ、そのまま玄関へも通り抜けられるようになっています。後々棚も自分で増やせるようにと、壁はビスが打てるようにコルク材にしてもらいました。落書きできるような黒板スペースを作ったり、水道管をハンガーパイプにしたりと、遊び心たっぷりの空間です。
道具が多いアウトドアが趣味の方は、土間収納の充実は重要ですね。ただ広さがあればよいというのではなく、実際にどのようなものをどのように運び込むかまでを想定すると、使いやすい空間になりますね。
縦型ブラインドでシャープな窓辺に
家のプラン中から、リビングの掃き出し窓のウィンドウトリートメントをどうするか、設計担当者に相談に乗ってもらっていました。値は張るけど、カーテンやロールスクリーンではどうもイメージが合わない…と縦型ブラインドに。ラインのシャープさがとても気に入っています。勾配天井なので、本来は取り付けられないそうなのですが、大工さんの工夫で取り付けられるようにしてもらいました。
ウィンドウトリートメントを考えるのはどうしても後回しになりがちですが、設計時からきちんと計画しておくことで、好きなものを構造上取り付けられない…ということがなくなりますね。
リビング収納をDJ仕様に
リビングには大きな収納を設け、リビングで使う小物類やかばん等をしまっています。そこに、主人の趣味であるDJに使うものが置けるように、一番下の棚はターンテーブルに合わせて奥行を決めました。今はパソコン経由でインターネットから曲を落とし、スクラッチなどしているので、大量のレコードがなくてもDJができるんですよ。部屋の一番いい場所で、時々趣味を楽しんでいます。
収納は使わないものをしまうところ、という固定概念を覆されました!リビング収納の扉をオープンにすれば、その場でDJが楽しめる…暮らしに趣味を取り込んだ、素晴らしい設計ですね。
コンセントの位置がやっぱり…
失敗が多いとは聞いていましたが、やっぱりコンセントの位置失敗しました。掃除機を置く場所はリビング収納に計画していたのですが、充電式に買い替えることは念頭になく、今は収納の外で充電してそのまま置いています。収納の中にコンセントをつけておけばよかった、と後悔しています。
暮らしの変化にコンセントが対応できないことは、どんなに計画していても起こりうることです。掃除機ならパントリーや脱衣室など、電源が確保でき、収納できるところに置き場を変えるという選択肢もありますね。
屋根裏収納への階段、廊下の方がよかった
屋根裏収納は、ひな人形や思い出のものなど使用頻度の低いものの収納に活躍しています。そんな屋根裏へ上がる階段、客間などとして利用する予定だった予備の部屋にあるのですが、建て始まってから2人目を妊娠したことが分かり…。子ども部屋として使用することになるなら、階段が廊下にあった方がよかったのかなと思いました。
家族の人数が変わると、家の使い方も大きく変わってきますね。屋根裏への階段のことまで気づくのは難しかったと思われますが、部屋の数や用途などは、ライフスタイルの変化に対応できるような計画が必要なんですね。
洗面ボールの水がはねる
洗面所は、マリンランプやタイルなどを使って、船舶っぽいインテリアに仕上げました。ただ…洗面ボールの水がはねて、使う度にカウンターを濡らしてしまうんですよね。せっかく洗面カウンターを広くとれたのだから、もう少し大きいか深い洗面ボールにしてもよかったなと後悔しています。
洗面ボールを選ぶ時点で、水を出したり顔を洗ってみることはなかなか難しいかもしれませんね。ただ、深さや大きさによって「水がはねてカウンターを濡らす」可能性があることも頭に入れておいて損はありません。
収納家具はできるだけ造作で
キッチン収納やテレビ台、ユーティリティの収納棚など、大工さんに家具を作ってもらいました。キッチン収納は、タイルをポイントに使い特にいい感じに仕上がったんです。部屋のテイストに合った好みの家具を作ってもらえますし、置き家具で揃えるよりもコストダウンになりました。
部屋に置く家具も設計時から考えておいた方が、統一感のあるインテリアが実現しやすいですし、コスト的にも置き家具がよいか、造作がよいか比べながら検討できますね。
塗り壁は自分たちで
施工費が高くなるとは聞いていましたが、どうしてもリビングだけは質感のある塗り壁にしたかったのです。そこで、職人さんには頼まず、自分たちで塗りました。工務店の方にも手伝ってもらって、5人で頑張って塗ったんです。リビング以外はクロスにしてコストダウンしたのですが、譲れなかったリビングの塗り壁は、施工費を下げて何とか予算内で実現することができました。
コストダウンのために工務店さん自ら手伝ってくださるなんて、嬉しいですね!自分たちで施工するのは、なかなか難しい部分が多いですが、塗り壁はチャレンジしやすい箇所のようですね。
キッチンは展示品を購入
無垢の木を使ったキッチンに憧れていたのですが、高すぎて手が出ない…と諦めていたところ、ショールームで見て気に入った展示品現品を、お値打ち価格で購入することができたんです。収納もたくさんあって気に入っています。タイミングよく、いい買い物ができました。
すごく気に入っても予算の都合で諦めなければならないこと、家づくりではたくさんありますよね。でもそれが設備や家具など展示品の購入という手段で可能になるなら…そうしない手はありませんよね!
勾配天井と軒も板張りで
鎌倉のカフェにヒントをもらい、リビングの勾配天井と深い軒も板張りにしました。無垢の床と相性がよく気に入っています。軒は、室内への日の入り方も計算して深さや角度が設計されているんです。夏はダイニングテーブルの手前くらいまでしか日が入らないように、冬はもっと奥まで入るように、と。なので、軒は少し上向きになっているんです。素人にはできない発想ですよね。
無垢の板張りの勾配天井は、存在感たっぷり。平屋ならでは天井の高さのおかげで、印象的な板張りでも圧迫感を感じさせず、窓の多さも手伝って開放感あふれるリビングに。ため息が出るほど素敵な空間でした…。
洗濯動線を短く!
我が家は共働きなので、家事の時間を短縮するために、洗濯する→干す→しまう、の一連の作業を洗面脱衣室の一角にあるユーティリティで完結するようこだわりました。洗濯機から出してパイプに干し、乾いたらすぐ近くに設置してもらったクローゼットに畳む服はしまっています。掛ける服のみ主寝室のクローゼットにしまっていますが、やはり近くにあるクローゼットの方が便利で、こちらはパンパンです(笑)。
洗濯は家事の中でかなりのウエイトを占めるもの。脱衣室の一角に洗濯が完結する場があるなんて理想的!着る頻度が低いものを寝室のクローゼットに移せば、ゆったりとユーティリティのクローゼットも使えそうですね。
インテリアのポイントになるスタディコーナーを
パソコンをしたり、子どもが勉強をしたりするスペースとして、スタディカウンターを造作してもらいました。カウンター上の壁は、マグネットがくっつく黒板に。カウンターの脚はアイアン作家さんが作ってくださいました。主人がメインで家のことを決めてくれたんですが、私がこだわった、たった一つのポイントですね。
邪魔になるかもしれない…とプラン中に設置を辞めることも検討したというスタディコーナーですが、アイアンの脚、お子様がチョークで書いた絵など、リビングのインテリアに華を添えていますね。
子ども部屋には「2階」を
広い土地を見つけることができたので平屋にしたのですが、子どもは2階が欲しいと言うので…子ども部屋にはロフトを設け、2階建て気分を味わえるようにしました。今はまだ主寝室で一緒に寝ているのですが、友だちが遊びにきたら、ロフトに上がって「2階建て」を楽しんでいるようです。
子どもはなぜか2階が好きですよね。その気持ちをロフトで叶えてあげられるなんて素敵です!就寝スペースとして、籠れる遊び場として、荷物置き場として、これからどのように使っていくことになるか楽しみですね。
Uchimise Photo
趣味をたくさんお持ちのご主人が、「普通の家じゃあつまらない!」と建てたおうちは、かっこいいけど柔らかい、スタイリッシュだけどくつろげる、何とも塩梅のよい空間になりました。話の端々に、設計担当者と密に打ち合わせをし、こだわりぬいたことが伺われ、建てている最中が最高に楽しかったとおっしゃっていたのにも頷けます。楽しさと暮らしやすさが同居した、とても素敵な平屋でした。
レポーター:kage
具体的にどんなシーンで使うかを想定して出入り口の窓もプランされているので、視覚的な効果だけでなく、「使えるウッドデッキ」になっていますね。ウッドデッキで走り回るお子さんは本当に楽しそうでした。