MARONちゃんち(宇都宮市)No.0130
オークヴィルホームズ
古道具が似合う懐かしい家
おうちデータ
- MARONちゃんち(宇都宮市)
- 築年数…2年6ヶ月
- 延床面積…35.75坪
- 好きなインテリアは?
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色合いや風合いで気に入ったものを集めたり、手作りしたりしています。静岡に住んでいた時の友人が古道具の販売を仕事にしているのを見て、古いものに興味を持ちました。中でもちょっと古びた感じのモノが好きで、国を問わず自分がいいと思ったものを、という感じですね。
- 好きな雑貨屋さん・家具屋さん
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ネットショップのKnot Antiquesの家具が好きなのですが、栃木市にある家具の小松屋さんで取り扱っているので、小松屋さんによく行きます。新しく購入した家具は、ほぼ小松屋さんで揃えました。
- 参考にした雑誌
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Come home!
- 家を持つきっかけは?
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夫は転勤族で、ずっといろいろなところを転々としてきました。「次の転勤では家を建てたいね」と話していたのですが、ちょうど転勤先が私の実家のある栃木県になったことと、上の子が小学校にあがるタイミングだったこともあり、家を建てることを具体的に考え始めました。
- 購入を考え始めたのは誰?
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栃木に転勤が決まった際に、主人が「家を建てよう!」と決断してくれました。
- なぜ、その施工会社に決めたのか?
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住んでいたのは静岡だったので、インターネットでいろいろ検索して見つけたんです。主人を説得してモデルハウスを見に行ったら、もうその雰囲気にビビビと来て、私の中ではここしかない!となりました。他にもモデルルームや展示場を見に行きましたが、そんな風に思えたところはなかったですね。主人は大手がいいと思っていたようですが、私の夢をかなえてほしい、と口説き落としました(笑)
- お気に入りの場所は?
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玄関を開けたときの雰囲気が好きですね。出かけて帰って来るといつも、この景色に癒されます。主人はたばこを吸うので外にベンチと灰皿があるのですが、そこでビールを飲むのが気に入っているようです。二階の吹き抜けにある、窓を開け閉めするための細い通路は子どもたちの特等席。子どもってそういうところ、好きですよね。寝そべっていたり柵の間から足を出してブラブラさせたり、テレビを見たりしています。
- もう1度家を建てるならどんな家にしますか?
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もっともっと広い、例えば畑のど真ん中のような場所にポツンと一軒家を建てる、って言うのに憧れているんです。真っ白い薪ストーブのある一軒家を立てて、バーベキューをしたり、薪割りをしたりしたいなあ。でも主人はどちらかというと都会派なので、次はマンションがいいって言うかもしれません(笑)
- これから家を建てる人へのメッセージは?
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こだわりたいところはとことんこだわったほうがいいと思います。主人は最初、わたしのこだわりを理解できなかったようなのですが、繰り返し根気よく説明したら少しずつ分かってくれるようになって、打ち合わせの時には「妻の希望通りにやってあげてください」と施工会社さんに伝えてくれていたそうです。しっかり伝えれば、ちゃんと分かってくれるんですよね。
和室にこだわらなくてもいい
両親が泊りに来たときのための4畳半の和室を作ろうとしていたのですがなかなかしっくりこなくて悩んでいたんです。そんなとき、施工会社の営業さんの「ご両親はお子さんの部屋で寝たらいいんじゃないか」というご提案にはっとなりました。両親だから和室、にこだわる必要はなかったんですよね。案の定、両親は嬉しそうに子どもたちの部屋に泊っていくんですよ。
オークがいい仕事をしています
水回りのクッションフロア以外は、床材にオークを使っています。小型犬を家の中で飼っているのですが、かたいオークのおかげでほとんどキズらしい傷はついていないんですよ。下の子は小学校1年生で、そこらじゅうで暴れ回る毎日なのですが、それにも耐えてくれています。
オークはかたい木なので、キズが付きやすい環境には是非お勧めしたい材質です。下のお子さん、相当なやんちゃっぷりだそうですが、子どもは子どもらしいのが一番!ノーメンテナンスでこの状態を保てるのは、オークならではですね。
スイッチはこだわり抜いたアメリカ製
1階の電気のスイッチは、アメリカ製のものを選びました。最初、主人は普通のスイッチでいいんじゃない?という考えだったのですが、私はどうしてもこれをつけたくて。なんとか主人を口説き落として、このスイッチを使うことに同意してもらいました。シンプルでかっちりした感じが気に入っています。
電気のスイッチはすごく小さなパーツですが、お部屋のイメージを決める大切なアイテムの一つなのでぜひじっくり選んでいただきたいですね。ちょっとインダストリアルなスイッチが、このお宅の雰囲気にとてもマッチして素敵です。
つり下げポールが大活躍!
洗濯物が乾きづらい時に活用できるよう、階段の天井につり下げポールをつけて、洗濯物を干せるようにしてもらいました。特に秋冬、暖房を入れたときは1階から暖かい空気が上がってくるので外に干すより全然早く洗濯物が乾いて、重宝するんですよ!
ちょうど階段の真上に設置されたポールは、洗濯物を干してもメインの吹き抜け側からはちょうど見えない絶妙な位置。これは考えましたね!雨の日や冬の間に洗濯物を干す場所、確保しておくといいですね。
一番の失敗は履きだし窓の位置
晴れた日は洗濯物を、家の東側にある物干し場で干すのですが、そこへ向かうのが大変。履きだし窓は南側にあるので、そこから外に出てぐるりと回っていかないといけないんです。物干し場が道路から見えないように主人が衝立を作ってくれたのですが、より遠回りになってしまって…。履きだし窓の場所を南側にこだわらず、東側につければよかった…とちょっと後悔しています。
キッチンにも勝手口がついていないため、家の東側にある物干し場とテーブルにアクセスするには履きだし窓から行くしかないそうです。設計プランの中には履きだし窓を付けず、5つ腰高窓を並べたモノもあったそうで、それを思うとちょっと悔しいですね。その場所をいつ誰がどんなふうに使うか、設計の段階である程度考えておきたいですね。
水回り動線はうちには不要でした
『水回り動線』という言葉に憧れて、キッチンからパントリーを通って洗面所まで行けるようにしたのですが、いざ引っ越ししてみたらパントリーの容量が足りず、ドアの前に収納ラックを置かないといけなくなりました。お風呂を使う側から考えても、脱衣所にいるときにドアを開けられるのは嫌ですよね。娘はもう小学校6年生。脱衣所に必要なモノもだんだん増えてきますし、ここは最初から収納にしておけばよかった…と、開かないドアを見るたびに思います。
子どもが小さい頃は、お風呂に入っている時に気にかけたりするので確かに便利な動線なのですが、つながっていないほうがいい場合もありますね。6年生の娘さんは、突然開けられたらどうしよう!と気にするお年頃。もし動線を設ける場合は、そういう時の対処も考えておくとより安心ですね。
エアコンの風がベッド直撃!
下の子の部屋に最近ベッドを購入したのですが、どうやってもエアコンの風が当たってしまうんです。仕方がないので、作りつけの収納にベッドの片側を入れた形で置いたのですが、そうすると収納に付けたハンガーポールが使えないんです!下の子はまだ私たちと一緒に寝ているので今すぐは困らないのですが、どうしよう、と思案中です。
エアコンの向きは、どうやってその部屋を使うかに密接にかかわってくる問題ですので、つける前にある程度レイアウトを考えておくといいかもしれませんね。施工会社の営業さんより、「カーテンレールを外してブラインドにすれば、エアコンの取り付け位置を変えられますよ」と言っていただき一安心です。
カーテンレールに○○○○棒を使うナイスアイデア!
これはカーテンレールを考える前に家の引き渡しの時期が来てしまったことによる苦肉の策だったのですが、みなさん案外気がつかないんですよ。カーテンは通販で購入したもので、カーテンレールは実は2本の突っ張り棒なんです。これで大幅なコストダウンを実現することが出来ました!
これは画期的でした!カーテンレールがないので余計なモノがなくてとてもすっきりしているし、カーテンレールにつもる埃もないので掃除もらくらく。その上コストダウンもできるとなれば一石二鳥以上ですよね。頻繁な開け閉めのない窓にはもってこいのアイデアです。
洗面台を下半分だけ使う
LIXILの洗面台を使っているのですが、これ、実は下半分だけで、鏡の部分は造作していただいたもの。その方がコストがかからなかったんですよ。鏡の後ろは収納になっているので、ここに歯ブラシなどはしまっています。右側にも作りつけの収納をつけてもらったので、たくさん入って便利です。
このタイプの洗面台の蛇口を流用しているのは見たことがあったのですが、下半分を使う、という使い方は初めて。この洗面台自体がとてもすっきりしていてメンテナンスもしやすそうだし、上半分は好きなイメージで作ってもらえた上にコストも抑えられるなんて、下半分の流用、ありですね!
クロスを張ってコストダウン
一階の壁は全面珪藻土なのですが、二階の壁と天井はクロスを貼ってコストダウンしました。ぱっと見分からないですよね。
コストダウンで一番よく挙がるのがこれ、クロス張り。壁や天井は面積が広い分コストに直結してくるので、クロスを使うのはもはや定番ですね。
収納の扉はなくしてレイアウトの自由度をUp
子ども部屋の収納の扉は敢えてつけませんでした。コストダウンはもちろんなのですが、収納の扉をなくしたら、部屋の扉との干渉を考えなくてもよくなりました。扉がなくなったことでモノも出し入れすくなったので、子どもたちが自分でものを片付けられるようになれば、と思っています。
扉をつけるとコストもかかりますが、開け閉めの手間が必要になるため、モノをしまうのが面倒臭くなってしまって散らかってしまう、ということも起こりがちです。布一枚で区切るだけにしておけば、スムーズに片付けられますね。
玄関を開けた時に素敵な景色が見えるように
玄関土間の小窓は、古道具あらいさんで古材と昔のガラスで作っていただいたもの。いろいろ悩んだ結果とてもシンプルなデザインになりましたが、とても気に入っています。そして奥につながるシュークロークには、古材で目隠し扉。玄関を開けたときに、この小窓と奥の古材の扉がいい感じで見えるようにしたくて、施工会社さんに頑張っていただきました。
玄関を開けた時に靴箱も上がり框も見えないようになっているので、いつでもすっきり。こだわりの窓と古材のドアが印象的です。窓はレトロなガラスと古材を組み合わせたつくり。奥のシュークロークは大容量の靴収納と、たくさんカバンをかけられる丈夫なフックがついていて、とても使いやすそうです。
お客様用の洗面所をつけました
お客様が手を洗う場所は家族の洗面所とはどうしても別にしたくて、施工会社さんに相談して作っていただきました。ちょうどいい具合にここにスペースを見つけていただいたんですよ。タイルの目地は直前にグレーに変更したのですが、グレーにして良かった!とってもいい色合いになりました。
お客様用洗面台はつけたくてもなかなかスペースがなくてつけられないのですが、和室をなくしたことによってここにもいい感じにスペースが生まれたそうですよ。小さい洗面台だけど、お客様をお迎えする準備がいつでも整っているのって、いいですよね。
こんなところに窓がある!
実はこの窓、ガスコンロの前の壁なんです。料理をすればどうやっても油がはねるので、その度に拭かないといけないのですが、ダイニング側から見たときキッチンの灯りが窓から洩れる様子がとってもかわいいんですよ!
リビング側から見えた窓はここだったのか!とビックリ。これがとってもかわいいのです。この窓も玄関の窓と同様、レトロなガラスと古材を組み合わせたオーダーメイド。かなりのメンテナンス力が必要ですが、毎回コンロと一緒に拭けば大丈夫そう。こんな遊び心も素敵です。
素朴な感じにしたくて
階段の手すりはリビングのソファに座るととてもよく見えるので、手すりらしい手すりはあまりつけたくなかったんです。2×4の木材を使って、ちょっと素朴な感じに仕上げてもらいました。トイレの灯りは実は工事現場用のライト。そのままではなく一塗りしたことで、味のある灯りになりました。
どちらもとても素朴な味わいが出ていてこのお宅にしっくりとなじんでいました。言われなければ分からないですよね。手すりは『ちょっと使いづらい(笑)』そうですが、本当に必要な時には使いやすい手すりに取り換えれば大丈夫。いつもいろいろなモノにアンテナを張っているからこそ、出てくるアイデアですね。
Uchimise Photo
住宅街の中にここだけフランスの片田舎のようと思いつつ玄関を開けると、古い和ガラスの窓と古材の扉にそこはかとなく感じる懐かしさ。以前から家を建てるときのことを想像しながら集めていたという雑貨が丁寧に飾られて、古いものと新しいもの、日本のモノと外国のモノが混ざり合い、不思議と調和してそこにありました。想いをひとつひとつ形にしたからこそ、この心地よさが生まれたのでしょうね。これまで無趣味だったご主人がDIYと庭いじりにはまったのも、きっとこの家の持つ力なのでしょう。
レポーター:カリカナリホ
そうですよね、おじいちゃんおばあちゃんはお孫さんと一緒に寝るのが一番嬉しいですよね!和室を作らなくちゃ、というこだわりが消えたことによって、広々としたリビングダイニングが生まれましたね。