Mさんち(宇都宮市)No.0129
オークヴィルホームズ

古くて新しい家 見学可能.png

おうちデータ

  • Mさんち(宇都宮市)
  • 築年数…4ヶ月
好きなインテリアは?

古家具やフランスアンティークが好きで、中でもシンプルなものに惹かれます。でも、栃木に越してくるまでは特にそうではなかったんです。栃木県に来て4年半になりますが、栃木県って素敵なカフェがたくさんなりますよね!黒磯のSHOZOだったり、栃木市のPLUM Kitchen&cafeだったり…。そういう雰囲気のあるカフェに行くたびにいいなあ、と思っていたら、いつの間にかすっかりのめり込んでしまいました。

好きな雑貨屋さん・家具屋さん

雑貨は旅先で購入したものが多いですね。新婚旅行で行ったフランスや、ベトナムの雑貨を飾っています。お店だったら、誠実屋やFrancfrancですね。
家具は古家具が好きで、ダイニングテーブルや椅子は6th Ave. storehouseで買ったもの。仁平古家具店やSCALES APARTMENTのものもあります。蚤の市での買い物も好きで、いろんなところに精力的に(笑)出かけています。

参考にした雑誌

雑誌を参考にした、と言うよりは実際のカフェを見て回ったり、気になったものについては『どこで購入されたんですか?』とお店の方に直接聞いて教えていただいたりしました。なかでもkeicaはいろいろ参考にさせていただいています。

家を持つきっかけは?

4年前に結婚した当初は『2,3年したら家を建てたいね~』とお互いふんわり思っていました。ふと思い立って展示場に行ってみたこともあるんですよ。その時見た家も素敵だと思ったのですが、その先に進むことはありませんでした。でもしばらくして、またも思い立って雑貨屋さんに行った時、その雑貨屋さんに併設されたショールームを見せていただくことになって。いろいろショールームの説明を受けたり、お金のシミュレーションをしていただいたりしたのですが、その時に、家を建てることが2人の中で現実味を帯びたものになった気がします。

購入を考え始めたのは誰?

どちらが、と言うわけではなくて…なんというか、そういうタイミングだったんでしょうね。

なぜ、その施工会社に決めたのか?

雑貨屋さんに行った時に、ショールームを案内してくれたのが今の担当営業さんなんです。すごく丁寧に案内してくれて、本当に親身になってくださったんですよ!そこで見た家がまたすごく素敵で、『ここなら』と思えたのがきっかけですね。その営業さんが一番最初に「おススメです!」と紹介してくれた土地が気に入ってそこに決めたら、その土地の持ち主だった方が実は友人の親戚だったりと、いろいろな巡り合わせも後押ししてくれました。

お気に入りの場所は?

たくさんあって挙げきれないぐらいなんですが、やっぱり一番こだわったバックカウンターとキッチンの一角でしょうか。出窓側から見たキッチンは、引っ越ししてきたとき、「素敵!ここ、本当にわたしの家!?」と思ったぐらい(笑)。他にも洗面台や出窓は、私の希望をかなえていただいたところなので思い入れもひとしおです。主人のお気に入りは玄関から吹き抜けの先に見える寝室。寝室の壁の斜めの感じが一番好きなんですって。

もう1度家を建てるならどんな家にしますか?

わたしは何一つ嫌なところがないのでもう一度このまま建てたいぐらいです!でも、主人はこの家は白すぎて落ち着かないらしく、次に建てるなら真っ黒な家がいいみたい。この家は全面的にわたしの希望を叶えてもらった女性好みの家なので、和の設えの男性的な家に憧れているのかもしれません。でも、「洗脳されてきちゃったのでもう一回建ててもこうなっちゃうかも」って言ってました(笑)

これから家を建てる人へのメッセージは?

その道のプロに聞くのが一番です。私たちが思っているより、はるかにたくさんのことをプロの方たちは知っているので、素直に質問しちゃうのが一番早かったですね。そして、ちょっとでもあれ?と思ったら妥協しないで確認すること。そして、迷った時は初心に帰ることです。自分たちの好きなイメージに近い工務店さんを選べば間違いない!と思います。

ウチミセレポート

ウォークインクローゼットに布団置き場を

寝室は洋室なので押し入れはありませんが、ウォークインクローゼットの一番奥に布団置き場を作っていただきました。これ、シーズンオフの布団やお客様用布団をしまえるので、とっても便利ですよ。

ウォークインクローゼットの中に布団置き場がある。これは本当に便利!ウォークインクローゼットに収納するものは洋服ばかりではなくて、もっと自由に発想していいんだと目からうろこでした。


既製品と木を組み合わせて機能的

バックカウンターの引き出し、実は既製品の引き出しに無垢板の面材をつけたもの。既製品ならではの機能的で軽い引き出しの使い勝手と、無垢板の優しい風合いを併せ持つお気に入りの収納になりました。たくさんある陶器をまとめて収納できて、容量も十分です。

大工さんの造作で作る収納は味がありますが、メーカーの研究し尽くされた収納は、容量や軽さ等は優秀ですよね。機能も見た目も兼ね備えた収納になる、簡単だけどなかなか思いつかないアイデアです!


悩んだら原点に戻る

陶器を飾りたくて、バックカウンターに飾り棚をつけてもらったのですが、色をどうするか迷ってしまって…。茶色にするか白にするか、迷いに迷って主人に相談したら、主人の意見は「間をとったら?」更に「飾っているモノを見せたいんなら、白いほうがいいんじゃない?」というわけで、棚は一番上を茶色く、メインの2段を白くしてもらいました。奥のパントリーの棚は雑多に見えないように、白で統一しています。  

棚を付けるのがゴールではなく、何のために棚をつけるか、ですよね。迷ったら原点に戻って考える、ご主人の視野の広さとバランス感覚に脱帽です。お二人の合作で出来た、素敵な飾り棚ですね。



失敗ポイント

複雑すぎるスイッチにてこずっています

照明はいろいろなところに雰囲気のあるものをつけることが出来てそれ自体は大満足!なのですが、電気がたくさんあると言うことはスイッチもたくさんあるということ。特に玄関のモルタル部分が細長いため照明が複数付いているのですが、そのOnOffスイッチがちょっと複雑なのです。自分の思ったところがつかなかったり消えなかったりすることがよくあります…。

細長い空間にいくつもついている照明をどのスイッチで操作すればよいのかは、見るからに混乱しそう…こればっかりは、使って慣れるしかなさそうですね。


掃除しやすさをとるか、汚れにくさをとるか

2階のトイレは空間が少し狭いこともあり、トイレの掃除をし易い形状のモノにしたのですが、このタイプはトイレの汚れが付きやすいみたいで…うーん、これじゃないのにすれば良かったかも、とちょっと思っています。

使ってみるまでそういうことって分かりませんよね…。トイレって、同じメーカーでも形状や水量や水流によって全然汚れの付き具合が違ったりしますしね。


コンセントがあったらよかったな

実はこのロフトは予定にはなくて、ただ手違いで天井になっていたので外してもらおうと思ったんです。でも、「ロフトにしたらどうでしょう?」という提案をしていただき、うまい具合に奥まで広げることができて、広々したスペースが生まれました!でも、コンセントがないのです。スペースが広げられるのがわかった時には既に配線は終わっていたんですよね…。

そんな秘密基地みたいな空間が生まれたなんてうらやましい!夏は確かに暑そうですが、そんな空間があるだけでワクワクします。乾電池で使える扇風機なんていうものもありますので、快適に過ごすためのアイテムを探してみるのもアリですね。


コストダウンポイント

見た目で選んだら安くてラッキー

床材ですが、最初ご提案していただいたのがオークとパインだったんですが、色合いにどちらにもピンと来なくて。施工会社に相談したら、ボルドーパインという木を勧めてくれました。オークとパインのちょうど中間で、イメージ通りの色あい!硬さもオークとパインの中間で、価格もオークより安いとのことで即決しました。

ボルドーパイン、初めて聞きました。パイン材の中では硬いほうの部類でキズもつきにくいそうですよ。ちょうど、好みと値段がマッチしたモノがあってよかったですね!


意図的ではなかったのですが…

1階のリビングへつながる動線には、扉をつけませんでした。掃除しやすく、と言う観点から扉を付けないことになったのですが、結果として建具が不要な分コスト安になりました。玄関の土間部分や洗面台や土間のモルタルも、モルタルが好きだからモルタルで、と選んだ結果、コストダウンにつながりました。安く済んでラッキー♪と言う感じです。

リビングへの動線は扉がないのでとてもスムーズで、ストレスがありません。心配があるとすれば、冬の暖房でしょうか。でも、今設置してある以上にエアコンをつける想定をして準備してあるそうなので、足りないようでしたら追加もアリですね。


2階はやっぱりクロス張り

1階は全面塗り壁にしていただいたので、2階はクロスにしてコストダウンをしています。コストダウンするためにしたのって、これぐらいかもしれません。

『2階の壁をクロスにしてコストダウン』は、コストダウンの王道と言っても過言ではないですね。コストダウンを考えるなら、まずこれは外せませんね。


こだわりポイント

カクカクが好き

シンクの角や通路のアーチなど、アールのあるデザインよりカクカクして角張っているほうが好きなんです。オールステンレスキッチンは、シンクの角がカクカクでわたしの希望通り!いまどきのシステムキッチンのような便利な機能はないけれど、引き出しのデザインもすっきりとしていて、たくさんモノが入るんですよ。リビングと通路の境目や、洗面台の角なども角ばったデザインにしていただきました。

しっかり角のついているデザインは、とてもシンプルですっきりと見えますね。キッチンについている大容量の引き出しは、中に複雑な棚や収納がついていないので、自分たちの使いたいようにカスタマイズできるのが魅力です。


どうしても広くしたくて

前の家の洗面所がとにかく狭くて使いにくかったので、2人並んで使える洗面台を作っていただきました。玄関と同じ、モルタル仕上げなので、水や石けん等でシミが出来たり、だんだんと割れが入ったりしてしまうそうなのですが、それも経年の味だと思って使っていこうと思います。収納は敢えて作らず、ワゴンをここで使うモノのサイズに合わせて作ってもらったものを使っています。

モルタルには墨を混ぜて、少し暗めの色合いにしているそうです。とても雰囲気のある色ですよね!コンセントも色を合わせてここだけグレーをチョイスしていたりと、細かいところまで行きとどいています。これなら毎日2人並んで洗面台を使うたびに、嬉しい気分になりそうです。


starnetをイメージ

玄関から上がり框までの細長い土間は、益子のカフェ、starnetをイメージしています。トグルスイッチのプレートはまた別のカフェで見つけたもの。本来は縦で使うスイッチなのですが、これをどうしても横で使いたくて、施工会社にダメもとでお願いしてみたら、二つ返事で横で使えるようにつけていただけました。なんでも聞いてみるもんですよね。

玄関から上がり框までの細長い空間と、壁から突き出した古材、そしてアンティークなスイッチや照明、雑貨のバランスが絶妙です。この空間が、外と中をがらりと切り替えてくれますね。


見た目も機能も満足です

ベランダの手すりの部分、通常は笠木という防水のためのカバーをかぶせるのですが、それをあえてつけませんでした。その方がよりシンプルでカクっとした感じになるんですよ。ここもまたダメもとでお願いしてみたら、「防水シートを貼れば大丈夫!」という力強い回答をいただいて、実現しました。

笠木の有無まで考えているなんてビックリです!でも、そこまで考えているからこそ、全体的な統一感が生まれるんですね。何より、ダメもとでお願いしちゃうパワーに脱帽です。


Uchimise Photo 


レポート後記

カリカナリホ 川沿いのひらけた場所に建つこの家は、今までに伺ったどの家とも違う、まるでスイスの山小屋のような涼やかさを感じました。良く話してよく笑い、思い立ったら即行動する奥様と、それを見守りつつ、でも言うべきツボを押さえているご主人。このお二人だからこそこの家は出来たんだなあ、としみじみ思います。周りに家がないように錯覚するほどの出窓越しに見える借景が本当に素敵。この家が、時間経過とともにどんな変化をしていくのか、楽しみですね。

レポーター:カリカナリホ

こちらのお宅は、 見学可能.png です

案件番号 No.0129 Mさんち(宇都宮市)
「古くて新しい家」