ショートケーキの家(上三川町)No.0143
ナチュラルクラフトホーム

将来を見据えた自然素材の家

おうちデータ

  • ショートケーキの家(上三川町)
  • 築年数…1年
  • 延床面積…37坪
好きなインテリアは?  

家に対して、こだわりは特にありません。でも、無垢の素材は手触りや色味がとても好きです。大好きな家具屋さんで初めて見た飛騨の家具の温かみに感動して以来、家具は飛騨で作られているものを選ぶようになりました。10年保証があるのもいいですよね。取り扱っているお店に足を運んで、しっかり見て確認してから買うようにしています。「この家に似合うものを」と思って、家を建ててから購入したものが多いですね。

好きな雑貨屋さん・家具屋さん

kirinoya、大滝ホームインテリア、飛騨高山の家具工房

参考にした雑誌

他に影響されたくないので、参考にしたものはありません。

家を持つきっかけは?

夫)それが、建てようと思って建てたわけじゃないんですよ。住宅設備の仕事をしている関係で、こちらの施工会社さんとも長いお付き合いをさせていただいているんです。そんな中、たまたま「家を建てないんですか?」っていう話になって、気づいたらとんとん拍子に建てることになっていたという…
妻)わたしはずっと家を建てたかったんですよ!むしろちょっと遅いぐらい(笑)

購入を考え始めたのは誰?

夫)そのうち建てたいな、というなんとなくの気持ちはあったんですけどね。
妻)具体的に考え始めたのはわたしですね。3人の子どもはほぼ年子。一緒に成長していくので、アパート暮らしは狭くて本当に大変だったんです!最初に夫に「家を建てたい」と伝えたのは、今5年生の一番上の子が小学校に上がるタイミングでした。

なぜ、その施工会社に決めたのか?

そんな風に建てることになったので、ほかの選択肢はなかったですね(笑)。でも、長いお付き合いの中、建てている家や設備を仕事でたくさん見ていてその仕事ぶりを知っているので、ここなら間違いない、と思ってお願いすることになりました。

お気に入りの場所は?

夫)玄関と、吹き抜けのリビングですね。もう一日中、ここにいます。家族も大体ここにいるんですよ。みんなでテレビを見たり、ゲームしたり。外で遊んでいるのもよく見えるんですよ。
妻)わたしもリビングですね。このソファは私のお気に入りのソファなんです!ここに座ってのんびりしたいと思うのですが、大抵子どもたちが占領していて、わたしはダイニングのほうに座っているか、キッチンにいるんですけどね(笑)

もう1度家を建てるならどんな家にしますか?

夫)広いところで平屋の家を建ててみたいですね。ゆったりした感じにあこがれます。
妻)この家には畳の部屋を作らなかったので、たたみでゴロゴロできる部屋のある家を建てたいですね。

これから家を建てる人へのメッセージは?

自分たちでも家のことについて分かっていないと良し悪しが分からないので、勉強するのは大事だと思います。勉強会に参加したり、いろいろな人に話を聞いたのはとても役に立ちました。プロの方に教えていただけるワークショップなどもおススメですよ。

ウチミセレポート

リビングの吹き抜けの壁を柵にして解放感を

リビングの天井は吹き抜けなのですが、最初の予定では2階部分は全面壁だったんです。でも、別のお宅の見学会で2階部分が柵になっているのを見て、1面だけ木の柵に変更してもらいました。柵の向こう側が見えるので、こっちのほうが開放感があるんじゃないかな、と思います。

柵にしたことで奥行きが感じられて、壁だったときより広く感じるのではないでしょうか。1階と2階が程よくつながる感じもしますよね。1面を変更しただけで、こんなにイメージが変わるんですね。


立ち上がりに高さを持たせて目隠しに

対面キッチンの立ち上がりを少し高めに作ってもらいました。リビング側からの目隠しになるので作業中も見えないから安心だし、子どもたちがリビングにいるのはしっかり見えるのでそういう意味でも安心です。

作業台の上やガス台、シンクの中など、常にすっきりさせておくのはやっぱり大変!こういう立ち上がりがあると、作業中に散らかったとしてもリビングからは見えないから、突然の来客にも慌てずに対応できますね。ストレスをなくすための工夫、とってもいいと思います。


あえて浅い湯船をチョイス

半身浴ができるように、湯船は浅いタイプのものを選びました。年を重ねてからも湯船の出入りで困らないように、という思いもあります。このユニットバスは主人の勤め先に発注したものなのですが、手すりが追加になっていることをさっき知りました!

年配の方の浴槽での事故は本当に多いですよね。湯船のへりに足をひっかけて転倒する、という事例も多いそう。それを見越した浅い湯船と手すりの追加、お二人の見事な連係プレー!今だけでなく、先を見越した設備をしっかり考えているところ、さすがです。



失敗ポイント

シーリングファンのサイズを間違えた

予定では1階のリビングのエアコンで夏も冬も賄えるはずだったのですが、夏がちょっと…。どうやら原因はシーリングファン。2階まで冷えた空気を上げるにはちょっとサイズが小さかったみたいなんです。でも吹き抜けについているので足場を組まないと大きいファンに変更はできないし、どうしようかと今思案中です。

器機選びはサイズや種類がたくさんあって、どれを選べば良いのかは難しいですよね。2階にもエアコン用のコンセントが準備されているそうなので、そちらにもう1台エアコンをつける、という方法もありそうですが…。暑くなる前に解決法、見つかるといいですね。


キャスターの跡が…

キッチンのごみ箱はキャスターがついていて引き出すタイプなのですが、毎日使うところなのでどうしても床にキャスターの跡がついてしまうんですよね。主人がよく床のメンテナンスをしてくれるので、あまり目立たずに済んでいます。

棚と一体になっている引き出しタイプなので、ちょっと重いのかもしれません。でも、無垢材だからこそ、メンテナンスできれいにできるっていうのは強みですよね!言われなかったらタイヤの跡なんて全然気づかないかも。専属のメンテナンス屋さんがいて、頼もしい限りですね。


棚がもう少し欲しかった

玄関横の納戸に、掃除機などの掃除道具やストックその他を収納しています。ただ、棚が上のほうに1段しかついていないため、空間は広いのですがあまりものが置けないんです。モノが床に広がってしまい、モノが取り出しにくくて…。もう少し棚が欲しいな、と思っています。

玄関脇の納戸って、大きいものから小さいものまで、いろいろなものを置くところですよね。何を収納したいか整理しておくと、どんな棚がどこにどのぐらい必要か、考えやすくなりますよね。


コストダウンポイント

カーテンレールの代わりに突っ張り棒

窓が結構あるので、幅の狭い窓に関してはカーテンレールをつけずに突っ張り棒を使っています。カーテンもネットで注文して極力コストを下げています。ある程度の幅のある窓はカーテンレールを使っていますが、既成のカーテンを使えるようにカーテンレールの取り付け位置を調整してもらいました。

カーテン、実は地味にお金がかかるんですよね…。既製サイズを使えるようにすれば、交換するときもコストを抑えられていいですよね!そして突っ張り棒+カーテン、これもナイスアイデア!カーテンレールがない分、窓がすっきりして見えます。


コストダウンの定番、クロスを活用。

1階の壁は漆喰を塗っていますが、2階はクロスを使ってコストを抑えています。おススメしていただいたのは和紙でできたもの。子どもたちの部屋はアクセントに一面だけ、自分の好きな色のクロスを選んでもらって貼っています。

和紙でできたクロスはちょっと柔らかいイメージで、漆喰や無垢の木材との相性もとてもよさそう。自分で選んだ色のクロスが貼ってある部屋は、より一層自分の部屋感が出て、いいですね!漆喰のおかげか、冬でも家の中の湿度は40~50%ほどあるそうですよ。


購入する家具は、処分のことも考えて

子どもたちの部屋の勉強机とベッドは、シンプルなものを新たに購入しました。大きくなったら独立するであろう子どもたち、その時にはベッドも机も不要になるはず。処分することを考えると、大きな机やマットレスのついたベッドは割に合いません。これなら布団がそのまま使えますし、処分するときもばらせば持って行ってもらえるので、手間もお金も省けます。

子どもたちが独立するときのことまで考えているなんて、脱帽です!でも確かにそう考えれば、子どもたちのベッドはマットレスのついたタイプじゃなくていい気がしますよね。処分費用も抑えられるとなればいいことづくめ。モノを買うときは常に、手放すときのことも考えたいですね。


こだわりポイント

キッチン周りは白で統一

色がいろいろ見えて煩雑になるのが嫌だったので、キッチン周りは思い切って白で統一しました。白色の換気扇はわたしの中ですごく冒険で、大丈夫か心配だったのですが、背の高い主人が毎日拭き掃除をしてくれて、キレイを保てています。システムキッチンと背面の棚も白。壁が少しだけ見える部分には白いレンガ模様のクロスを貼って、白い中にも少しだけアクセントをつけています。

真っ白なキッチン、汚れたら目立つと思いますが本当に綺麗にされています。なによりご主人が換気扇を毎日掃除してくれるなんてスバラシイ!真っ白の外壁を汚さないようにするためだそうですよ。換気扇のダクト下部分の外壁が汚れるのは、換気扇が汚れているからなんですって。


憧れの広い玄関!

アパートで5人で生活していた時はとにかく玄関が狭くて…。新しい家では靴が全部収納できる広い玄関が欲しい!とお願いしました。靴を全部しまえるのはもちろん、雨の日には傘も干せるし、自転車を中にしまうこともすんなりできます。丸窓がアクセントなのですが、中が丸見えになってしまうので、目隠しを置けるように飾り棚をつけてもらいました。

ちょっとしたDIYなんかもできちゃうぐらいの広い空間、うらやましい!これだけたくさんのスペースがあれば、5人家族でもしっかり収納できますね。丸窓には棚があるおかげで、外の目線が気になりません。季節感のある飾りをあしらうのもいいですね。


季節を感じるスペースを

リビングから2階に向かう階段の、最初の4段は幅を広く取りました。ここにお花を飾ったり、季節の飾りを置いたりする場所に、と思っています。テレビボードの脇は敢えて収納にはせず、写真を飾るスペースを設けました。子どもたちの写真の他、家を建てたときの無垢の木の端材で作った飾りなどを飾っています。

飾るスペースはここ、としっかり決めているので、それ以外の場所がすっきりしていてメリハリがありますね。階段を飾り棚と兼用にするアイデアは初見でした!でも、階段とは別にニッチを設けるのとはまた違う、つながりと広がりのあるスペースでとても素敵です。


Uchimise Photo 


レポート後記

カリカナリホ いろいろな年代やお仕事の方とお会いするお仕事柄、長期スパンで考えることが身についているお二人。家にこだわりはないとおっしゃっていますが、より長く快適に暮らすためにいろいろな工夫を凝らしているのだなあ、とお話を聞いていて感じました。10年後20年後、どんなふうに過ごしているのかな。写真スペースはきっと、素敵な写真で一杯になっているに違いありません。

レポーター:カリカナリホ