TさんちNo.0150
テクノホーム

高窓から光が降り注ぐ居心地の良い家 見学可能.png

おうちデータ

  • Tさんち(宇都宮市)
  • 築年数…1年
  • 延床面積…38坪
好きなインテリアは?

元々インテリアには夫婦共に疎くて…工務店の設計士さんのセンスがとても好きだったのでインテリアもほぼお任せでしたね。「こんなのどうですか?」「はい、いいと思います。」みたいな(笑)。家具を選ぶ時もお店まで一緒に選びについてきてくれました。

好きな雑貨屋さん・家具屋さん

大瀧ホームインテリア・IKEA

参考にした雑誌

雑誌はあまり読みませんでした。

家を持つきっかけは?

我が家には男の子が3人。マンション暮らしも手狭になってきたので家を建てることを決めました。長男が4年生になったら…と前々から夫婦で話をしていたのですが、少し遅れ、6年生のときに完成、引っ越しました。

購入を考え始めたのは誰?

主人です。子どもたちが常に走りまわっていて、下の階の人にも迷惑だからって。親から譲ってもらえる土地があったというのも大きいですね。

なぜ、その施工会社に決めたのか?

家を建てることを決めて、まずは住宅展示場を回り、ハウスメーカーの紹介カウンターにも行ったのですが…私たちが望むような高気密高断熱を謳う家となるとどこも予算に合いませんでした。そんなときに主人も子どもたちも通っている剣道教室の先生が経営される工務店さんに相談してみると、私たちの暮らしを本当によく考えて自由な発想でプランニングをしてくださり、住宅性能も高く、しかも予算内!ここなら…とお任せすることに決めました。

お気に入りの場所は?

リビングです。当初大手ハウスメーカーを見て回っているときは、一般的な2階建てしか念頭になかったのですが、提案されたのは吹き抜けのあるリビング。私たちにとっても冒険だったのですが…暑くも寒くもなくとても快適だし、高窓のおかげで年中部屋が明るく、大のお気に入りになりました。

もう1度家を建てるならどんな家にしますか?

そうですね…家には何の不満もないので…カーポートや自転車置き場がしっかりあるお庭がある家にできるといいかな。

これから家を建てる人へのメッセージは?

予算をしっかり考えて家づくりをしていくことはとても大切だと思います。月々数千円増えるだけ、と思っても、実際の生活になるとその少しがきつかったりします。我が家も家は予算内で納まったのですが、家具にお金を掛けたから庭まで予算が回らず…トータルでの予算決め、大切ですよ!

ウチミセレポート

建築士さんお勧めのランドリールームが大活躍!

設計士さんが、「我が家にもあるんですけど…」と提案してくれたのがこのランドリールーム。家族が多くて雨だとなかなか洗濯物が乾かなかったので、ぜひ!とお願いしました。ハンガーパイプも、私の身長に合わせてたくさんつけてもらったので、たっぷり干せます。壁もここだけ吸湿性の特に高いものにしてくれたので、梅雨時期など大活躍でした。

洗面室のすぐとなりにこのスペースは本当にうらやましい!お子様3人とご主人も剣道をされているそうで、雨の日も洗濯物はたっぷりでしょうから…ママのストレスを大幅に減らしてくれる空間なのでしょうね。


収納力たっぷりのパントリーには日用品ストックも!

キッチンとなりのパントリーには、食品ストックだけではなく、洗剤類などの日用品ストックも一緒に置いています。夫には「うちはいつ災害がきても大丈夫だなぁ」なんて言われるほど、私は買い置きが多い方なのですが、それでもしっかりと置ききれているので助かりますね。キッチン横にあって、通り抜けて洗面室やクローゼットにも行けるので動線もとてもよいです。

場所によっては、パントリーに日用品のストックを置くと取りに来るのが遠くて…となってしまいますが、この配置だと、キッチンからも洗面お風呂場からも近いので、ストックを一括で置くのに困りませんね!


1階、2階にファミリークローゼットを

我が家は各居室にクローゼットがなく、1階2階同じサイズのファミリークローゼットがあります。結果効率的に床面積を使えているような気がしますね。今は1階に普段よく着る服を、2階に季節外や冠婚葬祭用の服を収納しています。この方が仕舞う方もラクだし、将来的に男の子の部屋に洗濯物を持って行くタイミングに迷うこともないとアドバイスを受けたんですよ(笑)。

クローゼットを共有した方が、それぞれの服の量で流動的にスペースを変えられるから便利ですよね!人によって持っている服は違うのに各部屋同じ広さのクローゼット、という「一般的な」方が使いづらく思えてきました。


コンロ前壁はなし、手元前壁を高く!

コンロ前の壁…油跳ねや見た目も気になって壁をつけるか随分悩んだのですが、結果つけなくて正解でした。油跳ねはそんなに気にならないし、リビングとのつながりや開放感が壁のあるなしで随分違ったと思います。一方キッチン前壁は高めにしておいて大正解。手元がリビング側から見えないだけですっきりしますね。

確かに…リビングからキッチンを見ると、コンロの前壁があるのとないのでは随分印象が違っただろうなぁと思います。見せると隠すの塩梅が美しいキッチンのポイントなんですね!



失敗ポイント

玄関三和土に靴箱があるとよかった

玄関はすっきりさせたいという主人の要望もあり靴箱は玄関ホールの収納内に設けました。そのおかげで広々とした玄関となってよかったのですが…子どもたちの泥だらけの靴を持って行く途中に靴についていた土や砂がフローリングに落ちてしまうんですよね。もう少し玄関を広くして、靴箱を三和土に置けるとよかったなと思います。

靴を仕舞うまでの距離に「靴についた土」という要素が入ってくるとは、お伺いするまで想像できませんでした!靴箱のない、板張りの壁が絵になるすっきりとした玄関なだけに…現実問題との歩み寄りが難しいところですね。


リビングの掃き出し窓に庇があれば…

デザイン上の理由だと思うのですが、我が家のリビングの掃き出し窓には庇がありません。雨が降ると、窓がびしょ濡れになっちゃうんですよね。外から見ると、これは庇があるとデザインが台無しだなぁと納得するんですが…。

これは外観の美しさ、日常の便利さ、どちらも捨てがたいから悩ましいところですよね…。付けると更に外観がかっこよくなる庇ってどこかにないでしょうかね?


外構に予算を残しておけばよかった

家は予算内に納まったのですが、家具がどうしてもいいものがほしくなって奮発してしまったので、外構に予算を掛けられなかったんです。カーポートや自転車置き場、本当は作りたかったんですけど…。

高かった…と教えてくださったのはダイニングテーブルとキッチンボード。確かにこの家具があるから、室内のデザイン性の高さが際立つので、そこを妥協するのは難しかったですよね。予算の配分、難しい…。


コストダウンポイント

人数分の個室を作らない!

子どもが3人、義母も同居する可能性を考えると、たくさん部屋が必要だったんです。でも、子どもの個室が必要な時期は限られているという設計士さんのアドバイスから、今は長男が一部屋、次男と三男で一部屋使っています。玄関横の義母の部屋になる予定の部屋にも仏間は作らずクローゼットに。下の2人が個室を欲しがったら、この部屋を使うか、長男がもう家を出ているか…時期に合わせた部屋の使い方を提案してもらいました。

ランドリールームやファミリークローゼット、贅沢に面積を使っているように見えて延床面積が38坪で納まっているのは、このような「部屋」の考え方のおかげだったのですね。とても効率的な提案で素晴らしいですね!


建具を極力なくす

これは動線がラクという意味の方が大きいかもしれませんが、パントリーやファミリークローゼット、リビングの建具がありません。そのことで何も困ったことはありませんし、建具が少ない分、随分とコストダウンになったのかなと思います。

建具を減らせるのも、家全体の気密断熱性が高いからですし、パントリーやクローゼットの扉がなくても気にならないのは、リビングから丸見えにならない場所にあるから。考え抜かれた設計だなぁと感心しきりです。


太陽光パネル搭載で光熱費ゼロに

我が家の屋根には7kWの太陽光パネルが搭載されています。初期投資が必要なので、どうするかちょっと迷ったのですが、やはり月々光熱費はほぼプラスがでているし、結果的にコストダウンになったなと思います。

初期投資費用だけでなく、ずっと続く月々の採算を考えてのコストダウンですね。お伺いしたときも、液晶パネルを見ると消費量の3倍ほど売電していて驚きました。


こだわりポイント

スタディカウンターが欲しい!

子どもたちが部屋に籠ってしまわないように、ダイニング隣にスタディカウンターを作ってくださいとお願いしたのは数少ないリクエストのひとつです(笑)。中学生の長男は自室で勉強することが多いですが、小学生2人はここで勉強していますね。教材など普段は置きっぱなしのことも多いですが、スムーズに勉強にかかれるのでよい場所ができたと満足しています。

ダイニングテーブルの後ろにあたるところはカウンターの出幅を少なくし、動線を妨げないような工夫がされていました。こういう細かいところまで気を配り、内装をデザインしていくのがプロの腕の見せ所ですね!


4人分の防具がばっちり置けるシューズクローク

夫と子どもたち3人みんな剣道をしているので、その防具だけでもすごい量。マンションに住んでいるときは、その置き場がなくて困っていました。新居では4人分の防具がストレスなく置けるように、シューズクロークに専用の棚を取り付けることに。棚の奥行きや高さを決め、重くても置けるような頑丈な棚にしてもらいました。

確かに!4人分の防具となると、置き場の確保がとても難しいですね。専用の棚を設計してもらえるのは自由設計の醍醐味。おかげでみんながストレスのない剣道ライフを過ごせますね!


塗り壁と無垢の床は外せない!

見学会でおうちを見て、無垢の床と塗り壁の家はとても素敵だと感じたので全室そうしてもらいました。色々な床材を見比べて…このオークの床は高価なほうだったのですが、私も夫も惚れ込んでしまったので、奮発してこれに決めました。壁の塗り方も色々あるんですね。私たちはムラのある塗り方をお願いしました。

大工さんがサービスで貼ってくれたというキッチン前壁、玄関、軒天の無垢の床材もインテリアのスパイスになっていてとても素敵でした!このおうちが無垢の床&塗り壁でなかったら、随分印象が変わっていたでしょうね。


トイレは男子対策で壁を貼り分けて

我が家は全体を塗り壁にしてもらったんですが、トイレだけは掃除のことを考えて、塗り壁じゃないほうがいいかなぁと設計士さんに相談しました。するとキッチンパネルの中から選んでくださいと言われ、下半分だけ貼り分けてもらいました。手洗いの水はねと男子対策ですね(笑)。さっと拭くだけで汚れが落ちるので、お願いしてよかったです。

トイレにキッチンパネルとは意外!確かに汚れがさっと落ちますよね。目線の部分は塗り壁のまま、汚れやすい下半分だけ張り替えるというのも、あまり見かけません。インテリア性と機能性をよく検討されたトイレです。


Uchimise Photo 


レポート後記

Kage 動線、部屋の使い方、インテリア…すべてが計算しつくされ、とても住み心地がよさそうなおうちでした。暮らす家族の今後の変化のことまで考え、無駄な部屋を作らず、生活に必要なスペースをゆったりと取る設計力は見ていてうっとりするほど。元気な男の子3人が、吹き抜けのあるリビングでゆったりくつろいでいるのを見て、ママの家事がしやすいのはもちろん、家族みんなの心が休まるおうちなんだろうなぁと感じた取材でした。

レポーター:Kage

こちらのお宅は、 見学可能.png です

案件番号 No.0150 Tさんち
「高窓から光が降り注ぐ居心地の良い家」