Hさん家(小山市)No.0029
オーガニックスタジオ

和ナチュラルな平屋の家

おうちデータ

  • Hさん家(小山市)
  • 築年数・・・1年6ヶ月
  • 延床面積・・・37坪
好きなインテリアは?

自然素材にこだわった、ナチュラルシンプルな感じが好きです。TRUCKというシンプルモダンの家具屋さんが好きで、たくさん参考にしました。ダイニングのテーブルはそこで買ったものなんですよ。

家を持つきっかけは?

私の実家に住んでいたのですが、子供も2人になって手狭になってきて。上の子も小学校にあがるのをきっかけに建てることにしました。実家の敷地内に建てることができたので、敷地探しは必要なかったから、純粋に建物自体をじっくり探すことができました。

購入を考え始めたのは誰?

2人で、ですね。お互いそろそろ建てた方がいいかな、と思っていた感じでとりあえずハウスメーカーのモデルハウスを回り始めました。決めるまでには1年くらいいろいろ見て探しましたね。

なぜ、この施工会社に決めましたか?

ハウスメーカーさんのモデルハウスを手始めに回ったのですが、どうもしっくりこなくて。住環境や自然素材にこだわりたかったので、インターネットでたくさん調べました。それで、この工務店さんを見つけて見学会に行ったんです。インターネットでみたとおりすごく良くて。その後いくつか、建てた物件も見せてもらい自分もこんな家がたてたい!と決めました。

お気に入りの場所は?

リビングですね。人がたくさん集まる場所なのでなるべく広く、と作って頂いたのですが天井も高く広々した空間にしていただいて、すごく満足しています。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

今はこの家がすごく気に入ってるので特には思い浮かばないのですが、強いて言うならパッシブハウス(ドイツで提唱されているアクティブな暖房器具を必要としない、高断熱・高気密性がとても優れた高性能住宅)を建ててみたいです。断熱材が30cmも入ってるとか…無冷房とまではいかないみたいですが暖房が必要ないっていうシステムにはとっても興味がありますね。

これから家を建てる方へのメッセージを

室内の環境はあとから変えられないしすごく大事だと思うので、建てる前に自分でもよく調べて、まず疑問を持ったり知ることが必要だと思います。いろんな住宅やモデルハウスを見て回って、インターネットで調べるのもとってもいいです。一緒に疑問を解決していける、相談できる工務店さんを見つけると家づくりが本当に楽しくなりますよ。

ウチミセレポート

シンク上のハンギングラックは便利!!

我が家のキッチンはセミオープンタイプですが、シンクの前にハンギングラックがあるんです。いつも使うものをさっとかけられて、すごく便利です。手元灯も一緒に設置してあるので明るくて使いやすくキッチンのいいアクセントにもなってます!

キッチンに目を向けると目に飛び込んでくるハンギングラック。天井からつるされているそのディティールも無駄がなく、スタイリッシュ。目の前にさっとかけられたり、明るい照明があるのは作業しやすいですね。


キッチンに設けた天窓!

リビングには南側に大きな窓を設けてますが、一番奥にあるキッチンには陽が届きにくいので、天窓を作ってもらいました。天気の良い日はもちろん、天気の悪い日も、この天窓があるおかげでキッチンがとても明るいです。

雨が降っていて曇っていたにもかかわらず電気をつけなくても天窓の下はとっても明るかったキッチン。天窓ひとつで明るさはかなり違うもの。照明をつけずにいられるのは省エネにもなりますね!


スラブヒーターがすごくあたたかい!

基礎自体をあたためて暖気を室内に上げ、家全体を暖めるスラブヒーターがとても気に入っています。普通の暖房はほとんどつかわず、家中とても暖かいです。

床下の基礎構造体自体をあたため、床下から暖気をあげるスラブヒーター。この日は雨も降っていてすごく寒い日だったのですがおうちの中はとてもあたたかく、びっくりしました。20度くらいを保てるそうで、これなら真冬も快適に過ごせそうです。


ガレージは便利!

北側につくったガレージがとても便利です。手洗い場なども設け、車庫というよりいろいろな作業ができるような空間にしてあります。キッチンから出られるので、資源ごみ置き場にもしていますが、雨に濡れないし鳥などにもいたずらされなくていいですよ!

だんなさまのバイクのメンテナンスなども行うガレージは広くとってあり、さまざまな用途で活躍しているそうです。キッチンででる資源ごみは意外とかさばるもの。雨に濡れない場所に、ささっとおける置き場所が確保できるのはいいですね。



失敗ポイント

北側に窓がほしかったかな・・・

ガレージや大きな収納をつくったこともあって、キッチンの後ろ、北側には窓がないのです。明るさは天窓でとれるけど、少し風が通りにくくて。夏は開け放したりしたいので、小さくてもつけるべきだったかな・・・。

窓がない=暗い、という観点ではよく考えて相談し、天窓も付けたので明るさは成功だったとHさん。でも、窓がない=風が通らない、ということまでは気がつかなかったそう。風の通り道は意外と盲点なのかもしれませんね。


キッチンのシンクの位置が・・・

シンクの位置を、端に寄せるか真ん中にするか迷って、見た目を考えて真ん中にしたんです。でも、さっと手が届くところに調味料とかも置きたいし…とラックなどを置いたら、コンロとシンクの間の作業スペースが思ったより狭いのです。やっぱり端に寄せるべきだったかな・・・

キッチンになにもない時は作業できると思っても、手元に収納したいと思うとやっぱりカウンター前等に置いてしまうと狭くなってしまうものですよね。作業スペースはちょっと狭いけど、洗った物などははじに広く取ったスペースに置けて便利だそうです。一長一短ですね。


収納の扉があと一歩!

キッチンの背面にある大容量の収納庫。3枚引き戸でおおきく開くし、お客様がきたときにさっと隠せて良いんだけど・・・2枚分しか開かなくて。反対側のものを出したいときは全部扉を移動するのがちょっと大変。全部開いたらよかったなあ。

さっと隠せる収納!というのはとっても魅力的ですね。でも扉の移動はたしかに面倒かも?扉2枚分は開くから大丈夫だろう…と思ってもいざ使ってみると不便なものなのですね。いつも扉がある部分にはあまり使わないものを入れてるそうです。


コストダウンポイント

ビニールクロスは使わないけど…!

リビングはカルクウォールというしっくいを使用していますが、高級な仕上げ材なので全部は使えなくて。それ以外の場所は工務店さんと相談して、オガファーザー(エコ壁紙)+ファルベ(しっくい塗料)を使用することにしました。

メインの空間はこだわり、他のスペースは落とす、という仕上げ材料の節約はよく聞きます。が、こちらの仕上げ材は言われなければまったく気がつかなかったです。ビニールクロスは使わず、あくまで自然材料にこだわった節約。ぜひ参考にしたいアイディアですね!


こだわりポイント

洗面所は玄関横から通り抜け!

玄関からすぐに入れる位置に洗面所をつくりました。そのまま洗濯スペース→お風呂とリビングを通らず直行できます。外遊びなどで汚れてしまっても、そのまま行けるのはとても便利ですよ。

玄関入ってすぐに洗面所があるので、外出から戻ってきたときに手を洗うのも便利だそうです。汚れていても汚れものを洗濯機に入れてそのままお風呂に直行!ができるとママの掃除の手間も省けますね!


和室も玄関から通り抜け!

少し遠い将来ですが、親と一緒に住むことも考えてリビング横の和室へ玄関から直接行けるように入口を作りました。玄関から続く土間空間も作ったので、そこで靴を脱いでそのまま入れます。今はまだ使わないので土間収納として使っています!

将来のことも考えて間取りを作ったHさん。今はまだ本来の機能として使わなくても、小さく作った土間部分がゴルフバッグなどの収納にとても役立っているそう。本来の使い道以外の使い方もできるマルチな空間がすっきり玄関に一役かってますね!


高い窓にはキャットウォーク!

リビングの南側には大きな窓をつけたのですが、掃除するのが大変だと思ってキャットウォークをつけました。こちらの工務店さんの別物件でつけているのを拝見してかっこよかったのでうちもつけたい!とお願いしました。キャットウォークがあることでとても表情のある空間になったので気に入っています。 

窓のメンテナンス用ということでつけたこのキャットウォーク。メンテナンスだけでなくリビングのインテリアそのものにとても大きな役割を果たしていますね!キャットウォーク下のちょっとした空間や、キャットウォークの前につけた間接照明もいい感じに雰囲気を作ってくれています。


掘りごたつ風書斎スペース

書斎として使おうとカウンターを作ってもらったのですが、せっかくなので脚が楽なよう掘りごたつ風にしてもらいました。スラブヒーターの温風が足元をあたためてくれるのですごく快適です。

今現在はだんなさまの書斎スペースとしても使っているリビング横の和室。基礎から温かさがあがってくるシステムだからこそどの部屋も暖かさを体感できるのですね。足元に吹き出し口を持ってくる…作りつけの机ならではの工夫です。


Uchimise Photo 


レポート後記

なつめ 自然素材、住環境にこだわってこちらの工務店さんを選んだ、とおっしゃっていたHさん。こだわるところはきちんと伝えて、あとは予算内でおまかせだったそう。「初めから予算を伝えて、その中でやりくりしていただきました。社長の工夫が随所にある家です」おまかせできたのは、工務店さんへの信頼感。この日も工務店の社長自ら、少しはやいメリークリスマス、とご自身こだわりの手作りせっけんのプレゼント訪問が。家は建てた後が本番。建てた後もこうしてずっとお付き合いできる、そんな関係がとっても素敵だなと思いました。

レポーター:なつめ