Nさん家(宇都宮市)No.0005

ママの夢をパパがプレゼントした家

おうちデータ

  • Nさん邸(宇都宮市)
  • 築年数・・・3年
  • 延床面積・・・31坪
好きなインテリアは?

パパはアーリー・アメリカンやクラッシック調のもの。私はレトロ・ポップなものかな。子どもたちが幼稚園に入ったぐらいから、ナチュラルなテイストもいいなと思うようになりましたね。

家を持つきっかけは?

以前は親と同居してたんです。でも、子どもたちが大きくなるにつれて、部屋数も足りなくなるなぁ…なんて思ってた矢先に、親から「自分たちで家なんて建てられるの?」って言われちゃって。よし、じゃあ自分たちの力で建ててみようじゃない!って(笑)。売り言葉に買い言葉ですけど、それがきっかけになりましたね。

購入を考え始めたのは誰?

パパと私ですね。お互い35歳ぐらいの頃でした。

なぜ、この施工会社に決めましたか?

とにかく私が、絵本にでてくるような三角屋根のお家に憧れがあったんです。たくさんモデルハウスもメーカーさんもまわりましたが、この会社の社長さんやスタッフの方々は、自分たちの思いをすごく親身になって聞いてくれたんですよね。お互い話し合ううちに、家づくりに対しての情熱も感じたし、皆さん気持ちのいい方ばかりで、私たちも心を開いて打ち解けていけたっていうのは大きかったんです。

お気に入りの場所は?

キッチンですね。やっぱり主婦は一日のうちキッチンに立つ時間は長いから、自分にとって居心地のいい場所にしたかったんです。もちろん、思う存分好きなようにさせてもらいました。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

薪ストーブがほしいなって思ってて…小さい家ですから実現できないんですけど(苦笑)。煙突があって、やっぱり三角屋根で、平屋。パパは木のものが好きだから、ログハウスなんていいですね。

これから家を建てる方へのメッセージを

誰もがお金があって家を建てるわけじゃないですよね。限られた予算のなかで、一生に一度の大きな買い物をするんだから、家づくりに後悔はしたくないはず。自分たちのゆずれないところを軸に、どうにか工夫したり、目をつぶったりの気持ちのバランスが重要になってくると思います。暮らし始めて感じたんですけど、完璧な家より、こだわりもほどほどのほうが家って住みやすいものなのかもしれません。

ウチミセレポート

高気密高断熱は快適!

高気密・高断熱のNさん邸。蓄熱暖房機も設置し、夏は涼しく冬は暖かくと一年中快適に過ごすことができる。「寒い時期に、朝起きてもスリッパなしで動けるほど暖かいんです」と大満足。


IHクッキングヒーターは見た目も使用感もGOOD!

「みせるキッチンにしたので、スマートなタイプのIHクッキングヒーターにしました。換気扇の油汚れが少なくて、掃除が楽なのもそのおかげかもしれません」環境や暮らしにやさしいオール電化・エコキュートは、主婦の日常に嬉しい部分も。


窓枠は木製!

木製の窓枠は施工会社の標準仕様。ささいな所かもしれないが、木の家に調和し、自然なぬくもりをプラスしてくれる。 


小さいけれど楽しい我が家!

きれい好きのNさん。「自分がきちんと掃除できる、せまい家でよかったです(笑)子供たちの気配もいつも感じれらて、安心感ももてるし…」家族構成にあった広さ、生活のしやすさはそれぞれ違うもの。掃除がしやすい、家族のつながりが身近に感じられるのも、Nさん邸ならではの特権かもしれない。「子どもたちが巣立ったら、夫婦二人でしょ。小さくて十分、十分(笑)」



失敗ポイント

吹き抜けのメリットとデメリット・・・

「吹き抜けは良かったんですけど、声が響いて…。暮らし初めの頃は、頭痛がしたこともありました」今はもう慣れてしまったというNさん。開放感のある空間ゆえの音の響きや、匂いのつたわり。敏感な方は特に気をつけたいところ。


明るさって、予想が難しい・・・

もともとは日当たりのよくない土地。日差しの確保に様々な工夫を取り入れているが、「吹き抜け部分にある窓は、もう少し大きくしてもよかったかもしれないな」とNさん。日の入り具合は、設計段階でイメージしにくいので、よく検討を。


壁が少ない・・・

「せまいから仕方ないのかもしれないけど、壁が少ないんですよね。本当はテレビも壁掛けにしたかったんですけど、やむを得ず…」家が出来上がってからでてくる家電や、インテリアの配置の悩み。平面部分を多くとりいれるのも、必要なことのひとつかもしれない。


洗面所にトイレがある、メリットとデメリット・・・

お風呂、洗面所、トイレがひとまとまりになっているので、使い勝手がいい。しかし、Nさんは「子供が年頃になった時もそうですけど、来客時なんかに『洗面所とトイレは別々にしておけばよかったかも…』って思うんですよ。老後は楽かもしれないですけど(笑)」


コストダウンポイント

1階はムクのパイン材。2階は合板のフロアー材

1階部分は無垢のパイン材、階段から2階にかけては合板のフローリングに。「できれば家全体の床を天然素材にしたかったんですけどね。実際出来上がってみると、思ったよりも気にならなくてよかったです」


洗面化粧台は、システム品

扉を開けないと見えないような空間こそ、妥協していけばコストダウンにつながる部分が多く隠されている。「キッチン同様、洗面台も造作のものにしたかったな…」とつぶやくNさん。


照明器具は施主支給

アイアンのライトや、マリンランプ。照明器具は全て、ご夫妻の好きなテイストを持ち込みした。「電気工事はパパとお知り合いの方でやったんです。こういう自分たちでやれることを、施工会社さんがノーと言わずにやらせてくれたのも、ありがたいことです」地元工務店だからこその理解と協力。コンセントをふんだんに取り入れられたのも、自分たちで手を加えたからこそできたこと。


こだわりポイント

ママの夢が叶った!タイルキッチン

「キッチンはどうしてもタイルを使いたかったんです」Nさんの強い希望だったタイル。しかし、周囲の人はみな反対だったとか。「目地の掃除が大変だとか、割れそうだとか…。でも、まめに拭き掃除をすれば全然きれいだし、大きめのタイルを貼ればなおさら手入れも楽ですよ」キッチンを居心地のいいものにしたいという思いがあったからこそ、実現したNさんのお気に入りの場所。ママ友達からも大好評のキッチンというのも納得。


LDK横に、もう一部屋!

玄関からリビングへ、すると隣には小部屋が。「お客さんが突然いらしたとき、リビングが散らかってたりするとパパパパーッてこの部屋に何でもいれちゃうの。収納が少ないから、本当に助かります」お子さんが大きくなったら、旦那様の書斎として使うことも考えてのスペース。リビングの真横にあるというのがポイント。


板貼りの天井でログハウスの気分!

「本当はクロスの予定だったんですが、狭い範囲だったし、金額もそんなにかからなかったのでお願いしました」吹き抜けを見上げると、広がる木の天井。家全体がまるで、ログハウスのような木のぬくもりにつつまれている。


夫婦力を合わせて!手作りの庭

「ここまでくるのに3年かかりました(笑)」予算不足で御主人が中心になって、自分たちで作りあげたという外構。家庭菜園スペースもあり、採れたて野菜をつかってバーベキューも楽しめる。アメリカン・カントリー調の小屋も、なんと旦那様のお手製というから驚き。


Uchimise Photo 


レポート後記

miho 「奥さんが気に入った家を建てるのが一番いい」そうお考えの旦那様。三角屋根の黄色い壁の家が出来上がって「少し可愛すぎたかな」と、恥ずかしそうにつぶやいた旦那様でしたが、今ではお子さんのお友達やお客様に「かわいい!」「素敵なお家でうらやましい」と、そう言われる度に嬉しそうな笑顔をみせるそうです。夫婦の歩幅を合わせて、自分たちの力で作り上げたNさん邸。たくさんの愛情に包まれた三角屋根のこのお家は、どうやら家族みんなの宝物のようです。

レポーター:miho