なつめさん家(茨城県)No.0009
建築士のママが考えたレトロな家
おうちデータ
- なつめさん家(筑西市)
- 築年数・・・4ヶ月
- 延床面積・・・37坪
- 好きなインテリアは?
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テイストで言えば「アンティークレトロ」です。そして、建築で使用するパーツやリサイクルショップを掘り起こしてお宝を探します。インテリア全般にはお金をかけませんが、これ!というものは1点豪華主義でメリハリを付けています。
- 家を持つきっかけは?
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主人が実家に帰ることになったためです。2人とも建築の勉強をしていましたからやはりこだわった家を建てたいねと・・。主人の実家の敷地に侵略しました。(笑)
- 購入を考え始めたのは誰?
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夫婦一緒です。主人は建築ではない仕事につきましたが、私は戸建ではない建築を仕事にしてました。ですので、夫婦揃って気合が入りましたね。
- なぜ、この施工会社に決めましたか?
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先輩の設計士さんの会社だからです。一般の大工さんで知り合いであれば融通がきくかなと思いましたが、今風って大工さんには難しいらしく、毎日通って私が監督か!という感じでした。工務店さんの方が、絶対に融通がききますよ!
- お気に入りの場所は?
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まだ住んでから間もないので家が進化中ですし、今はどこもかしこもお気に入りです。特に家の真ん中ほどにアトリエを設置したのは大のお気に入りなんです。家族も見渡せるし自分の場所っで良いですよね。
- もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?
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「家」というよりは全部手配して、自分が施工会社になる形で建築したいです。コレでも一級建築士と宅建も持っているんですよ。(笑)
- これから家を建てる方へのメッセージを
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家って家族の考え方ですが、8割くらいの抜きでつくるほうがいいと思います。我が家のトイレは壁はボードにペンキです。コストダウンにもなるし塗り替えもできる。足していくより引きながら「我が家らしさ」を忘れないで建築すると、オリジナルな家になると思います。絶対に楽しまないと損ですよ!
ひと部屋クラスの広さのパントリー
パントリーって野菜やケースのビールなどを置く場所ってイメージありますよね。我が家は冷蔵庫からキッチンで使う家電まで全て収納しました。大物食器もパントリーに収納です。一見使いにくそうですが、雑然としないしお勧めです。
狭い空間だからこそ色を!
1階2階ともにトイレの壁1面はエメラルドグリーンに近い緑。面積が狭いといやらしくなくて逆にインパクトがあります。少しの遊び心があると楽しいですよね。
コストダウンでボードに塗ってくださいという時は、大工さんたちがびっくりしてました。でも押し切って塗って大正解でした。
照明には妥協しないほうがいいですよ!
家って意外に照明カーテンなど後回しになりませんか?我が家は照明にはこだわりました。アンティークショップもまわりリサイクルショップもまわり時間をかけました。古いものは味がありますが、配線などは要注意ですよね。夜のお部屋の雰囲気が大好きです♪
点灯しないときも存在感のある照明がおすすめ。目線を高く持って行けるので部屋が立体的に見えます。屋外用を屋内に、とかも斬新でいいですね。
建具を減らしました
我が家は玄関からキッチンが丸見え。しかも扉がない・・片付けなきゃという自分へのノルマにもなり、コストも下がるので、建具カットはお勧めです。動線を考えて少し物が隠せるようなレイアウトにすることで、見せたくないものも隠せますしね。
今では珍しくない廊下なし、建具なし。真ん中付近のアトリエがいい目隠しになり、壁を作るようになっていますね。
北側に窓をつければよかった・・・
敷地内同居でもあり北側に窓はいらないかなと思いました。しかし、カメラ大好きな私には光が足りない!住んでからの最大の失敗は、リビングに北側の明かり取りを付けなかったことです。
北側結露はもう古い話なんですね。家の構造も良くなる今の建築では、北側におしゃれな明かり取りを設けるのも部屋に光と空気が入っていいですね。
夫婦で塗装体験・・作業はまだ継続中
塗り壁もと思いましたが寒い時期の建築に断念。しかしドアなどの塗装はコツコツ行なっています。大幅なコストダウンを狙うよりは、できるところは楽しんでやる!が意外にコストを下げる秘訣です。
面倒なことも思い出作り、家作りになるものです。1ヵ所でもいいので家族でチャレンジすると、子どもたちの思い出になっていいですね。
中の物・外の物概念をなくして大正解!
玄関に入ると意外に皆さんがいいタイルだねと褒めてくださいます。でもこれ、外用なんです。ペカっときちっとしたタイルは味気ないですよね。それに高かった!外用にして雰囲気もあり、大正解です。
角がぽろっと弱く見えるブロックも、想像していたより大丈夫でした。色もやわらかいし少しデコボコした感じが石畳みたいでお気に入りです。
ホームセンターマニアになる
常にホームセンターをぐるぐる回りました。1人でも行ってましたね。(笑)しかも興味のないコーナーもくまなく行きます。足場材や基礎材などのパーツもハードな感じにインテリアに組み込みました。パテや塗料もたくさんあって次はリメイクしていくのが楽しみになります。
お願いするだけが家づくりではないんですね。ホームセンターは確かに業者さんも来ます。イメージを膨らませないと気がつかない1品に出会うためにまめに行くのが良いかもしれません。
職人さんに弟子入りする気合で
先輩のいる会社だから選びましたが、意外に戸建て経験が少ない。しかも我が家のようなルール違反たっぷりの物件は皆無・・そこでほぼ毎日通いました。仲良くなるとこここうしたいとか、ニッチを作ったり棚付けを頼んだり、本来は迷惑でしょうけど、たまに行ってうるさく言うよりは仲がいいほうがお互いに楽しいはずです。
雑誌で見るような細工をお願いするのは本当に難しい。塗装も「シャビー感」が伝わらない。その辺は根気ですね。
ウッドデッキテラス玄関が夢でした
庭からのアプローチと玄関周りにこだわりがあり(私が) 雨の日でも子どもが遊べるように2階のベランダを玄関上にぐるっと張り出しました。見た目も理想通りで雑貨やアンティーク品も飾れるので夢がかないました。
インターホンも木製フレームで囲うこだわり。妥協しないことが大切ですね。ご主人が玄関照明だけは気合と手を抜くな!と、お気に入りがおかげで手に入ったそうです。
高くても交換できないものはこだわる
階段につけたアイアンの手摺。職人さんにオーダーして作ったものです。手すりやカーテンレールは意外と気を抜きがち。けれどお客様も目に留めますし、一生交換しないだろうなというものですよね。そこは妥協しないでコストもかけました。
アートな感じの手すり。アイアンを使用してますので、家全体が甘くなりにくいのもいいですね。
新しいのに古い・古いのに新しいそんな心地よい空気感のあるおうちでした。1階はほぼ完成。2階はまだまだこれから進化を遂げるそうです。手作りも大好きななつめさんは自分でなんでもやってみるというオリジナリティーが、様々な場所に散りばめられています。それが家族色を出されているんだなと思いました。さすが、編集長のご自宅ですね。
レポーター:SMD
流し背面はディスプレイとこだわりの食器のみ。すっきりしていていつお客様がいらしても慌てなくていいですね。