Kさん家(宇都宮市)No.0016

木づかいにこだわった家

おうちデータ

  • Kさん家(宇都宮市)
  • 築年数・・・2年
  • 延床面積・・・33坪
好きなインテリアは?

木のものや和のものです。落ち着いたり、ほっとできる雰囲気のものが好きですね。

家を持つきっかけは?

もともと共働きなんです。それで、子どもができて産休になったので(笑)ほら、家をつくるとなるといろいろと動かなきゃいけないじゃないですか。家づくりのための時間ができて、やっと自由に動けようになったってのが実際、自分のなかでは大きかったんです。

購入を考え始めたのは誰?

結婚した時から夫と欲しい、欲しいとは言ってたんです。やっぱりいつまでもアパートのままじゃいけないな~って、思っていたので、だから夫と私、両方ですね。

なぜ、この施工会社に決めましたか?

木にこだわる会社だったんです。私は木の家に住みたかったので、国内産、県産の木材を扱っていたのも決め手になりました。モデルハウスも行きましたが、またそれがすごく素敵で…。あと、会社自体も家庭的で女性の設計士さんということもあって、何かと話しやすかったのもよかった点でしたね。

お気に入りの場所は?

全部(笑)自分の希望はかなり取り入れてもらいましたからね。あえて言うなら、家全体が見渡せる吹き抜けのあるリビングかな。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

もう少し、収納のある家がよかったかなぁ。図面上だとピンとこなかったけど、いざ出来てみるとちょっと足りないなと思いました(笑)これから、子どもたちも大きくなって、ものも増えていくのに…今の時点でもういっぱいいっぱいです。

これから家を建てる方へのメッセージを

家づくりに関わる人との相性は大切かもしれません。設計士さんなんて打ち合わせで何回も会うわけですし、いろんなことをちゃんと伝えられないと、やっぱり納得いく家づくりって出来ないですよね。信頼のおける会社や人に出逢えるよう、焦ることなく、そこに時間をかけることも必要だと思いますよ。

ウチミセレポート

塗り壁で快適空間!

塗り壁は標準仕様。2階部分は自分たちで壁を塗ったというKさん。「調湿効果があるから、木の家と相性がいいんでしょうね。乾燥してる時は水分をはきだして、湿度が高いときは湿気を吸って。あと、うちは吹き抜けですけど消臭にもいいみたいで、匂いも気にならないんですよ」壁には家族4人のっほほえましい手形も。


上吊り引き戸はおすすめです!

家の扉は全て、引き戸。「バリヤフリーも意識したけど、下にレールを付けたくなかったんですよね(笑)」と、Kさん。そのほとんどが吊り戸なので、ひっかかりもなく掃除もスムーズ、開け閉めも軽くて満足しているそう。


引き戸で空間作りは自由自在!

施工会社が手掛けた家を数件みてまわって、気に入ってしまったという3枚引き戸。用途に合わせてリビングと和室の仕切りが自由自在にでき、Kさんのお気に入り。


木は朽ちるもの。それを前提とした設計です。

「木はやがて朽ちてしまうものだから、その時がきたら、この部分だけ取り外しができるようになっているんです」木にこだわったからこそ、ベランダも木製に。歳月が経ち、万が一痛んでしまったときは、1階のデッキ部分はそのままで、2階のベランダ部分だけは取り外し可能にした。



失敗ポイント

スライド式にすればよかったかな・・・

外庭に面した勝手口の扉。日も差し、台所も明るいが網戸を防犯やコストの関係で上下スライド式にしなかった。「スライド式のほうが風がはいるし、調整もきくしよかったですよね…」とKさん。


浅いボールは水はねが気になる・・・

広くてシンプルな洗面台は、学校の理科室などで使われているのと同じタイプのもの。「メーカーのものも合わないだろうし、タイルを使うのも目地が気になるし、結局洗面台のまわりも木製にしたんですけど、やっぱり水ハネが…。なかなか手入れする時間もないので、シミもできてしまいました」

浅めの洗面台は、毎日の掃除も大変なのかも。


木の床はゴミが目立つ?

木の床にしたせいか、リビングは髪の毛がよく目立つんです。床板の色が明るすぎたのかな。でも、暗いと今度はホコリが目立ちますよね。結局は、気になるなら自分がきちんと掃除すればいい話なんですけど(笑)

共働きのKさん。ライフスタイルに合わせて、こだわり部分を見直してみるのも忘れずに。


高気密高断熱がよかったかな・・・?

高気密でない中気密のつくり。ペアガラスだけど窓も大きいし、引き戸の下も隙間があるので、冬は少し寒いかも。

2階部分の子供部屋にはまだ扉を付けておらず、目隠しカーテンの状態。寒くなったらリビング中央に大型ストーブをたいて、ファンをまわし、家全体で暖をとっているとか。


コストダウンポイント

ブラインドよりカーテンでコストダウン

窓の多いK邸。吹き抜け部分にある大きめの窓は開閉がしやすいようブラインドにしたが、他は全てカーテンに。「カーテンのほうがしっくり落ち着くし、明るさの調整もしやすいし。なんていったって、カーテンレールは安かったので(笑)」

木の家だから、シンプルにレールを使うことで窓枠がういた感じがしなかったのもよかったとか。


水まわりのシステム品はコストダウンの鍵!

家自体(素材)にけずりようがなかったから、うちは設備を最低限のものにしました。予算の中で自分たちで納得できる性能のものを選びましたね。照明、バス、キッチン、トイレ…などの設備だけでなく、大きな家具も買わなかったし。

家具も作りつけの収納、棚ぐらいにしてコストダウンに成功。


ニッチに照明で双方明るく!

玄関からリビングに向かう通路には照明がない。そのかわりに台所との仕切りになる壁にニッチをつくり、そこに照明をつけた。これだけで、通路も台所もリビングも明るさが十分とれてしまう。


こだわりポイント

無垢の木を家全体に

「とにかく無垢の木でよかったですね。以前住んでいたアパートはクロス張りでベタつきが気になっていたんですけど、夏でも素足でペタペタあるくのが気持ちよくて、子どもたちもよくゴロゴロしてます」階段、2階部分、収納の建具まで木を取り入れた。


広い土間は使い勝手がいいですよ!

バイク好きな御主人の夢を叶えた土間部分。広さもあるので、自転車もおけるし、雨の日は子どもの遊び場にも。「夫はバイクを室内でいじりたかったそうですよ。基礎も大きくなる分、コストもかかるから悩んだんですけど、まぁ書斎と考えて大目にみました」と苦笑いのKさん。


こだわりの縁側

「予算を考えると和室部分だけとか、もっと短くてもよかったんでしょうけど、中途半端になってしまうから」と縁側がほしかったというKさん。和室とリビングをつなげた、長い縁側は子どもたちのお気に入りの場所。


子育を楽しむ家でありたい!

テレビ裏の壁は塗り壁ではなく、あえて板張りにしてもらったのは、子どもたちの絵を画鋲でたくさん飾りたかったから。標準仕様という今どき珍しい大黒柱も子供が木登りしたり、階段下の収納部分ではジャンプしたりと遊べる家になっている。「子どもたちがのびのび育つ家であってほしいですね」



レポート後記

miho 一見和風の落ちついた佇まいのKさん邸。土間や大黒柱、引き戸など和のよさと木のぬくもりに溢れた空間が広がっているなかで、子どもたちが元気に遊びます。そんな子どもたちをみて、嬉しそうなKさん。職場復帰し再び共働き生活で、時間に追われる毎日だけど、疲れも癒してくれるというこの木の家が大好きというKさんの思いがひしひしと伝わってきました。

レポーター:miho