みうちゃん家(宇都宮市)No.0022
井上住建
エコおたくなパパが建てた家
おうちデータ
- みうちゃん家(宇都宮市)
- 築年数・・・3ヶ月
- 延床面積・・・40坪
- 好きなインテリアは?
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とにかくシンプルなものが好きです。壁や玄関扉、バスルームなども白ですっきり統一させてます。
主人はアジアン雑貨が好きなので、家の中にちょこちょこ飾っています。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん ACTUS・IKEA
参考にした雑誌 ウェディングスペース・レストランを運営するノバレーゼ(NOVARESE)の本
- 家を持つきっかけは?
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ずっと家を建てたいなと思っていたんですが、なかなかきっかけがつかめなくて。でも、子供の小学校入学に合わせて建てられたらいいなーと思っていたので、そこを目標に準備してきました。結局小学校入学には間に合わなかったんですけどね(笑)
- 購入を考え始めたのは誰?
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主人と私の両方ですね。
実は土地は3年前に購入してあったのですが、主人の仕事の状況など、良いタイミングを待って自然な流れで今に至りました。
- なぜ、この施工会社に決めましたか?
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主人が設計士なので、主人の工務店で建てました。
理想の家を建てるのに、やっぱり一番頼りになりますね。
- お気に入りの場所は?
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キッチンです。キッチンで作業をしていると、ちょうど正面に中庭が見えるようになっていて、その風景がとても気に入ってます。
- もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?
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しいていうなら平屋建てがいいかな。広々ゆったりしている感じが好きですね。
子供が小さいうちは2階があった方が楽しいかなと思っていたんですが、子供が巣立って主人と二人だけになったら平屋のほうが暮らしやすい気がします。
- これから家を建てる方へのメッセージを
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家づくりは予算があることなので、建物だけでなく、インテリアや必要経費まで、最初からきちんと考えた予算組みをしておくべきだと思いました。せっかく良い家が建っても、それに合わせた家具が買えなかったらさみしいですよね。やりたいことの優先順位を決めておくのも大事ですね。主人のおかげで、その点をしっかり見極めて家を建てることができました。
目的に合わせた収納ですっきり!!
主人が収納好きなので(笑)、こだわりの収納をたくさん作りました。たとえば、リビングのエアコン下の収納棚は、エアコン隠しを目的に作りましたし、ダイニングテーブル横の収納棚は、リビングで必要なものを収納しやすく、しかも場所を取らないよう奥行きが浅めになっています。
流れるような一体感で家を広く見せる!
とにかく家と外がひとつに繋がっているような一体感や開放感を持たせたかったんです。
リビングの窓を大きく2方向にすることで、中庭からつながるようなイメージを出したり、圧迫感を与えないアイアン手すりの階段と吹き抜けで家全体に開放感を与えたり、吹き抜けの大きな窓からは、1階にいても青い空が見えるようにしました。
まさに中庭から家を抜けて空へと風が流れていくような開放感を感じるみうちゃん宅。大きな窓は、開放感だけでなく太陽の光もたっぷり取り入れてくれるので、日中は暖かく過ごせるんだそう。
バスルームに大型クローゼット!
洗面所に大型のウォークイン・クローゼットを設置して、家族全員、着替えはここですべて済ませています。わざわざ2階へ行く手間が省けて、すごく助かっています!寝室にもクローゼットはありますが、そちらはふだん着ない服をしまってほとんど使いません。
確かに、帰宅時もお風呂上りも、2階に上がらずにその場でぱぱっと着替えて、そのまま汚れ物を洗濯機へポイってできたらなんて便利!散らかることもないし、主婦には強い味方ですね。
計算された窓の位置!
リビングに配された大きな2つの窓と小さな複数の窓は、効率よく風が通るように計算されているんです。窓の開く方向も重要で、それによってなんと25倍も風通しがよくなるんですって。おかげで夏はとても涼しく過ごすことができています。
窓の位置だけでなく窓の開く方向まで考えると、風通しの良さがそんなにも違ってくるとは驚き!風通しの面だけでなく、隣家の窓との位置をずらして、プライバシーを守る工夫もしているそう。
靴箱が遠い・・・
シューズラックが大きいのはよいのですが、玄関から見えづらいように壁を隔てた位置にあるので、靴を選ぶためにわざわざ靴を履いて見に行かないといけないんです・・・。できれば玄関ホールから直接シューズラックに手が届くといいんですが・・・。
最近こういうタイプのシューズラックが主流のようですが、その日履く靴を選ぶために、まずなにか靴を履いて見に行く・・・。っていうのは確かに違和感を感じますね。
リビングのトイレは一長一短・・・
トイレが玄関ホールや廊下にあると寒いと思って、リビングの階段わきに作ったんです。確かに暖かくて快適だし、行きやすい感じもあるのですが、トイレの音がリビングまで聞こえちゃうんですよね。家族同士ならいいけれど、お客様が来たときはなんとなく気まずいです・・・。
これは作ってみなければわからなかった盲点!リビングで常に音楽を流したり、"音姫"を設置して回避するしかないですね。
エアコンのフェンスが・・・
エアコンの目隠し用にフェンスを作ったのですが、これだけ隙間が開いていても、やっぱりエアコンの効きが悪くなってしまうんです。結局普段はフェンスを外してしまっています・・・。
部屋にむき出しになっていると、インテリアの雰囲気を損ねてしまうエアコン。すごくいいアイデアだと思うのですが、エアコンの効きが悪くなってしまっては本末転倒ですね。
子供部屋大きすぎたかな・・・
将来子供が2人生まれたときのことを考えて、あとで2つに仕切れる12畳の子供部屋を作ったんですが、ひとり6畳はちょっと広すぎたかも。全部で9畳ぐらいにすれば、その分工賃や税金をコストダウンできたのに。。。
最近はリビングで勉強する子供が増えているそうで、子供部屋に机を置かなければひとり4畳半でも十分なのかもしれませんね。
コストのメリハリをつける!!
床と壁については、こだわるところは徹底的にこだわり、気にしないところは徹底的にコストダウンしました。
床材は、1階部分はどうしてもオーク材の幅広のものにしたくって、かなり高価でしたが最後まで譲りませんでした。そのかわり、2階は合板フローリング。安価でも少し珍しいパターンのものにしました。
壁は、1階と2階のホール側は珪藻土、2階室内は安いクロスでコスト相殺。
玄関脇のタイルも、自分で貼ってコストダウンしました。
床や壁は簡単に交換できるものではないので、納得のいくものを選ぶのは大事なことだけど、予算を考えて、妥協できるところはできるかぎり妥協する。そのメリハリが重要なのです。
借入してでも!?太陽光発電!
最初の投資が大きいけれど、将来的に絶対コストダウンになります!例えば、我が家の先月の電気代は約6,000円でしたが、太陽光発電の収入はなんと17,000円!これによって約10年で設置費用を相殺できる見込みだし、我が家ではこの収入分を積み立てて、将来繰り上げ返済や子供の学費などに役立てようと、今から楽しみにしているんですよ。
どうしても初期投資が大きすぎて躊躇してしまう太陽光発電ですが、ご主人いわく「借入してでも設置する価値はあります」とのこと。きちんと収支を試算して自分に合った大きさのシステムを設置することができるそうですし、電気代がずっと無料というのはあまりにも魅力的では!?
ゼロエネルギー住宅で電気代節約!
我が家はゼロエネルギー住宅なので、太陽光発電システム以外に、発生エネルギーを減らすために、高気密・高断熱壁や熱交換換気システムを設置しています。おかげで、これだけ広いリビングでも冬は中型のルームエアコンだけで過ごせそうです。また、HEMS(Home Energy Management System)で家庭内のエネルギー量をチェックできるので、電気の使い過ぎを気にするようになりました。
省エネならぬ、さらにエコが進んだゼロエネルギー住宅。かなりのエコおたくだというご主人は、これらゼロエネルギーの設備でどれだけの省エネ効果が得られるか、この冬実験していくんだそう。半年後の成果をぜひウチミセで発表してもらいたいです!
雨水タンクでエコ!
中庭に雨水タンクを設置して、中庭の水まきや洗浄に活用しています。
宇都宮市では補助金も出るのでおススメですよ。
雨水の有効活用、まさにエコですね。水道代がかからないのも嬉しいポイントです。
ご主人の憧れ3点セット
(ご主人談)設計士らしい家にしたかったんですよね。もちろん構造にもこだわりましたが、単純にやってみたかった「無垢貼りの天井」「格子戸」「玄関横のタイル」の3つはすごく気に入っています。
女性目線のインテリアとは一味違ったこだわりの3品、とても家の雰囲気になじんで素敵でした。ナチュラルになりすぎないようにと、随所に入れた黒のアクセントにもご主人のこだわりが感じられます。
デッド・スペースにメモリアル
階段下のデッド・スペースは、実際にここで過ごすわけじゃないんですけど、かっこよく飾ってみました。実は、壁に家族の手形もこっそり隠れてるんですよ。子供と壁塗りもしたんです。
今後は階段のアイアンを利用して、写真などを飾ったりしたいなと思ってます。
階段下に隠しておくにはもったいないほど素敵なインテリア。こんな小さなスペースを有効活用して、家族の思い出がたくさん詰まったメモリアルスペースを作るなんて、なかなか思いつかない発想です!
3つ口並びのIHクッキングヒーター
クッキングヒーターが3つ並列で並んでいるタイプって、このP社製しかないんです。
それが気に入ってシステムキッチンごとP社製を買いました。
実はP社のシステムキッチンには、魚焼きグリルがついていないのですが、それを考慮してもやっぱりこのタイプにしてよかったです。
非常に珍しい3つ口並びタイプ。確かによくある三角に並ぶ3つ口タイプでは、奥の小さなヒーターは使い勝手があまりよくないので使われないことが多い気がします。
光射すバスコート
お風呂のバスコートはずっと作りたかったので、念願かなってすごく気に入ってます。夏場はバスコートに出て涼んだり遊んだり、家族でゆっくりお風呂時間を楽しんでいます。
冬は雪なんか積もったら素敵だろうな~と想像しています。
お風呂をぐっと明るく開放的にするバスコート。自宅で露天風呂気分も味わえる贅沢な空間ですね。お風呂場自体も、真っ白な壁にスタイリッシュなシャワーなど、奥様のこだわりが満載です。
Uchimise Photo
ご主人の設計士目線のこだわりと奥様の女性目線のこだわりがバランスよく融合されたみうちゃん宅。土地を購入してから家が完成するまで構想3年、「最初から思い描いていたイメージどおりですね」とおふたりが口を揃えるように、ゆっくりじっくり理想の家に向かって進めてきたおふたりの想いがうかがえるお家でした。 そして、ゼロエネルギー住宅としてはさらなる進化に向けて実験中とのこと。今後の検証結果が楽しみです。
レポーター:mitan
目的や用途に合わせて収納を作ることで、収納したいものをより整然と収納できているので、部屋がよりすっきりして見えます。棚の下部が空間になっていることで、圧迫感も感じないのも重要なポイント。