Sさん家(宇都宮市)No.0034
エレフォン

贅を尽くした和モダン玄関の家 見学可能.png

おうちデータ

  • Sさん家(宇都宮市)
  • 築年数・・・3ヶ月
  • 延床面積・・・41.35坪
好きなインテリアは?

高くても長く使える一生モノのインテリアが好きですね。使い込んでいくうちに味が出てさらに愛着が湧くような。テイストでいうならやっぱり和が好きかな。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん カリモク家具、Baker's Street、ローラ・アシュレイ
参考にした雑誌 栃木の注文住宅、住まいの設計

家を持つきっかけは?

ずっと家賃を払い続けるのはもったいないなーとは常々思っていたんですよね。それに、賃貸マンションだと子どもの足音が階下の住人の迷惑になるのも気になったり、消費税増税や住宅ローン減税廃止なんて声も聞こえてきて、これは早く家を建てなくちゃ!と思い立ちました。

購入を考え始めたのは誰?

私です。最初は実家近くで分譲マンションを探していたのですが、なかなか気に入った物件が見つからなくて・・・。それなら一軒家を建てちゃおうということになりました。ちょうど実家も3年前に家を建てたところだったので、いろいろとアドバイスをもらうことができて、すごく参考になりました。

なぜ、この施工会社に決めましたか?

ずばり社長さんの人柄に惚れこんで!専業主婦からスクールに通って資格を取って会社を立ち上げたという社長さんの経歴を拝見したとき、同じ女性として憧れるな~と思ってお会いしてみたくなったんです。それで当時原発事故で身を寄せていた高知から思いきってお電話しました。営業の方も驚いて「本当に建てる気あるのかな?」と最初思ったそうですけど(笑)
そして実際お会いしてみたら本当に素敵な方で、住宅のこともそれ以外のことも親身に相談に乗ってくださって、すごく信頼できました。建て始めてからの要望や変更にもいつも快く対応してくださったので、本当に満足のいく家が建てられました。

お気に入りの場所は?

ダイニングですね。キッチン横のダイニングテーブルに座って和室を眺められるこの位置がとても落ち着きます。社長さんが「お母さんの定位置」だと言われていた意味がよくわかりました。和室で遊んでいる子どもに目が届くので安心だし、賃貸マンションのときは仕切りが多くてリビングが見渡せなかったので、子どもがよく私を探していましたけど、それもなくなりましたね。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

扉を開けたら「え!?ここにこんなものが!?」みたいなカラクリ満載の家なんていいですね。でも家って長く住んでいくものだから、やっぱり普通の造りの方が落ち着くんでしょうね。

これから家を建てる方へのメッセージを

やっぱり工務店さんとの信頼関係はとても大事だと思います。一生に一度かもしれない大きな買い物ですから、「この方にならお願いできる!」と思える工務店さんを探してほしいです。それに、社長さんの人柄や工務店さんのカラーって、家にも出る気がするんですよね。何度も打ち合わせを重ねていくわけですし、相性が良い方が絶対良いものができると思います。

ウチミセレポート

心和む和の空間

家には絶対和を取り入れたいと思っていたので、1階のリビングと2階の2つの寝室とロフトにも畳を敷きました。大きな大黒柱も最初は邪魔かなーと思いましたが、明るい色なので全然圧迫感を感じなくてよかったです。夜は障子からもれる灯りがとてもきれいなんですよ。

玄関からの仕切り戸を開けてリビングに入ると、イグサと木の爽やかな香りがふわっと漂って、家に居ながら森林浴の気分。猫間付きの障子や和紙のスクリーンなど、とことん和風にこだわった造りでありながら、立派な大黒柱や建具に使われている木材は明るめの色なので、洋風なダイニングキッチンともうまく調和しています。


窓は防犯重視で!

隣の家が密接しているので防犯には特に気をつかって、窓ガラスを割っても入ってこられないような細長い窓をつけました。それでも光はたくさん取り入れたいと思っていたので、窓の数がかなり多くなっちゃったんですけどね。和室などの大きな窓は、電動シャッターで防犯対策しています。

説明を受けて見渡してみると、本当に窓の多さにびっくり!ありとあらゆる場所に窓が配され、さらに高い吹き抜けには青い空がまぶしい天窓も。おかげで窓が小さくても十分な明るさを保っています。コスト的には標準サイズのサッシより割高ですが、ここはSさんの譲れないこだわりのようです。


まだまだ余裕の大容量収納

収納は十分すぎるぐらい作ってもらいました。土間やキッチンパントリーも十分な広さでとても助かっていますし、リビングと2階ホールの一角に作ったカウンターデスクは、ちょっとモノを置いたりするにも便利なんですよ。キッチンパントリーはキッチン奥の死角にあるので、ひとりになりたい時はそこに籠って、ゆっくりお茶を飲んだりしています(笑)

家じゅうの空間を無駄なく利用してここまで収納が確保できるとは、なんともうらやましい限り。どの収納スペースも中はまだまだ余裕たっぷりで、この先荷物が増えていっても一生問題ないんじゃないかと思えるぐらいでした。土間もキッチンパントリーもリビングに面していながら中が丸見えにならない配置も嬉しい配慮です。


2階吹き抜けホールに室内干し

最初、2階ホールに主人のワーク・スペースを作ろうと考えていたんですが、工務店の社長さんに室内干しスペースにすることを勧められて、これが大正解!吹き抜けから暖気があがってくるし、バルコニー前の日差しがたっぷり入る場所なので、洗濯物もすぐに乾きます。

忙しい主婦にとって、室内干しのスペースは絶対に確保したいところ。社長さんの主婦目線のアドバイスがとてもありがたいですね。



失敗ポイント

高すぎる吹き抜けは寒い・・・

将来、両隣が家に囲まれてしまうと暗くなっちゃうんじゃないかと心配して天窓を付けたんですが、暖気が全部上へ逃げてしまうので、1階がなかなか暖まらないんです…。冬の間だけでもスクリーンか何か貼ろうかなぁなんて考えています。

1階はガスヒーターとこたつで暖をとっているSさん家。吹き抜けは暖気を階上へ送れるけれど、逆に留めておくことは難しい様子。床張りのリビングダイニングは冬場の床の冷たさが気になりますね。


エアコンのこと忘れてました

実は、エアコンを見積もりに含めるのを忘れてしまって…。工務店さんからは、「自分で後から手配した方が安いですよ」とアドバイスをいただいたんですけど、もし間に合うタイミングで気づいていたら、ビルトインエアコンにしてもよかったかな~なんて考えたりします。

土地柄か、暖房に気を使うお家は多いのですが、確かに冷房は忘れられがち。もちろんあとから付け足せるアイテムですが、設置のことを考えると案外面倒なもの。コストも後追いで発生してしまうし、部屋数が多ければ多いほどその手間は大きくなってしまいそうです。


コストダウンポイント

塗り壁とクロスでコストのメリハリを

1階の和室と土間、2階の主寝室の壁は空気浄化できる珪藻土にしましたが、コストダウンのため、残りの場所はすべてクロスにしました。それでもクロスもいろいろと研究して、塗り壁風のものや汚れ防止の機能性壁紙を選びました。

最近のクロスは、見た目や質感、機能もいろいろなものが出ているので、Sさんはあまりにカタログを熟読しすぎてやつれてしまったんだそう。でもその熱心な研究のおかげで、パッと見ただけでは塗り壁との区別もつかないぐらいの素敵な壁紙を見つけ出せたのですね。


外壁はサイディングでコストダウン

外壁はそれほどこだわってなかったので、コストダウンを考えてサイディングにしました。でも玄関前のグレーのタイルはサイディングではないので、コスト面では結局相殺かな(笑)

お手頃なイメージのサイディングですが、通気性が良い、軽量、工期が短いなど、長所もいろいろ。考え方次第でコストのメリハリも付けやすくなりますね。


ほんの気持ち合板フローリング

1階のリビングは無垢フローリングで奮発したので、2階は合板フローリングでちょっとだけ節約しました。主人に「青天井じゃないんだから」と言われたので、とりあえず気持ちだけでも(笑)でも結局工務店さんいわく、面積が少ないのであまりコストダウンの意味はなかったようです。

妥協せずに自分の理想通りのお家を作り上げたSさんですから、コストダウンポイントはあまり見当たりません。それでも予算は限りあるもの。削れるところは削って、少しでもコストダウンできるに越したことはありません。


こだわりポイント

贅を尽くした和モダンな玄関

玄関にはたくさんの和のこだわりを詰め込みました。大谷石は実家でも使われていたので、実家のデザインと凹凸を逆にしたお揃いにしました。大谷石にはめ込まれた灯り取りのガラスもお気に入りです。シューズボックス下の玉砂利とライトは、雑誌を見てぜひ取り入れたかったもの。唐戸は最初、枠の幅が広くてイマイチだったので、逆側から格子を足してもらったんです。そしたら思いがけず立体感が出て、すごくいい仕上がりになりました。

近未来的なカーポートが目立つ洋風な外観から一歩足を踏み入れれば、180度印象の違う和モダンな玄関が登場。このギャップはなかなか想像がつかない大胆さ。大谷石の壁、造作の唐戸、洗い出しに玉砂利、黒竹のアクセント、どれをとっても目を引く空間です。L字型にしてリビングが丸見えにならない配慮も大事ですね。


こだわりのカウンター

ここはリビングで一番目立つ場所なので、素材にはとことんこだわって継ぎ目の少ないオーク集成材を使用しました。本当はダイニングテーブルもカウンターと揃いで作ってもらおうと思ったのですが、カリモク家具のダイニングテーブルが気に入っていたので、逆にカウンターの色や高さをダイニングテーブルのほうに合わせて作ってもらいました。

これだけ長いオークの集成カウンター板は、普通のカウンター材に比べてだいぶ高価ですが、そこは妥協せず、わざわざダイニングテーブルと同じ色に塗り替えて、お気に入りのダイニングテーブルと理想のカウンター両方を手に入れたSさん。カウンターから続く作り付けのデスクは、将来お子さんが勉強机として使う予定だそうです。


機能的なバスルーム

浴槽はどうしても鋳物ホーローにしたくって、何度もショールームに足を運んでチェックしていたので、なんと展示品を安く譲ってもらえました!そして床は磁器タイル。お湯をかけるだけですぐに暖かくなるので、冬場も快適なんですよ。

鋳物ホーローの浴槽は高価ですが、耐久性、保温性に優れ、さらにお手入れもしやすいと三拍子そろった優れもの。お風呂場だけでなく、明るさとデザインのためにトイレに居住エリア用のドアを取り入れたり、益子焼の洗面ボウルに色を合わせたエコカラットの壁など、こだわり満載です。


ご主人のプライベート・ロフト

主寝室のロフトは、主人の書斎兼プライベート・スペースです。以前はダイニングテーブルで仕事したりしていたので、ダイニングがなかなか片付かなくて困っていたんですよね。ロフトへ上がる階段は、最初はただのハシゴだったのですが、それだとモノを持って上がったり下りたりできないので、建設途中にお願いして階段に変更してもらいました。子どもが昇った時に落ちないようにフェンスも付けてもらえて、とっても助かりました。

3畳ほどのロフトは狭いながらもご主人のお城。世のご主人様たちはみな憧れる空間なのではないでしょうか。海外でのお仕事が多いご主人が自宅で和を感じてくつろげるようにと敷かれた畳に、奥様の愛を感じます。


エコカラットの壁で除湿

2階の寝室には、湿気取りのためにエコカラットの壁を貼りました。最初、天井から床までタテに貼った方がデザイン的に素敵かなと思っていたのですが、水蒸気は上に行くので壁上部にヨコに貼る方が効率的だと工務店の営業さんが教えてくださったので、機能性重視で指示に従いました。

除湿効果のあるエコカラットを壁の一部に使うと、機能的なだけでなくインテリアとしてもインパクト大。ただし、貼る場所を考えないとその効果は半減してしまうことも。デザイン性も大事ですがせっかくの機能を最大限に生かすことを第一に考えたいですね。


Uchimise Photo 


レポート後記

mitan Sさんにお家の中を案内していただいているとき、専門的な説明をたくさんしてくださって、それはまるで工務店の営業さんと話しているような感覚。「どうせ建てるなら妥協せず納得のいくものを建てたいですよね」とおっしゃるSさんの研究熱心さがすごく伝わってきました。Sさんに「失敗ポイントはありますか?」とお聞きしたところ、「気になるところは、建設中に大工さんにお願いしてすべて対応していただいたので、気に入らないところはありません」ときっぱり。これも工務店さんとの厚い信頼関係がなければ、なかなか言えることではありません。「本当に大好きで、第二のお父さんお母さんみたいなんです」と話すSさんと、Sさんのことを「○○ちゃん」と呼ぶほど仲の良い営業担当者さんとのあいだには、絶大なる信頼と絆が感じられました。そんな相性100%の工務店さんに出会えたことが、大満足の家づくりに繋がったのですね。

レポーター:mitan

こちらのお宅は、 見学可能.png です

案件番号 No.0034 Sさん家(宇都宮市)
「贅を尽くした和モダン玄関の家」