こけしさん家(益子町)No.0046
大好きリビングとミニショップの家
おうちデータ
- こけしさん家(益子町)
- 築年数・・・1年
- 延床面積・・・41.99坪
- 好きなインテリアは?
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無印良品
- 家を持つきっかけは?
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そんなに家を建てる気はなかったのですが、グーグルで「家」を検索した時、当時このメーカーがトップに来たんです。それを見たらすごく自分の好みで、こんな家だったら建てたいな、と思ったのと、前々から主人の遠距離通勤を何とかしたいなと思っていたので考え始めました。
- 購入を考え始めたのは誰?
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2人で考えました。ご主人も家を建てようとは思っていなかったけれど、私のすすめで見学に行ったらシンプルなところが気に入ったようです。
- なぜ、この施工会社に決めましたか?
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このメーカーと提携している会社から選ぶことになりましたが、千葉か埼玉の施工会社で、千葉のほうの会社を選びました。
- お気に入りの場所は?
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キッチンです。料理やお酒のおつまみを作るのが好きで、キッチンにいるのは何となく落ち着きます。この家にしてからは特に前の家と比べてリビングとキッチンが一体になってる感じがいいですね。
- もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?
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すごく手続きが大変だったので、今はあまり考えられませんが…すごい豪邸か古民家の改装とかがいいかなと思います。
- これから家を建てる方へのメッセージを
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コンセントの位置をよく検討すること。考えて建ててもやっぱり生活していく中で、「どうしてここに作らなかったんだろう」と思ってしまうこともあるので、熟慮しましょう。
南側ほぼ全面ガラス張りの開放感!
光が降り注ぐ大きな窓。片面のほとんどが窓でできているので、光がたっぷり入ってきます。軒が深いので、夏には入射光をカットし、冬には低い自然光を取り入れるための設計になっているということです。
高断熱・高気密で快適な暮らし
高断熱・高気密なので、床暖房もそんなに使わなくてもエアコンをちょっとつけておけばあったか。省エネで、オール電化の家にはおすすめです
本当に暖かい!こんなに大きな窓があるのに寒さを感じません。冬ですが、フローリングでこんなに空間の空いた家なのに、どこにいってもあたたかいなんて羨ましい限り。真ん中にあるファンが空気をかき混ぜるのに役立ちます。
SE構法で得られる大空間設計!
この家の大きな特徴であるSE構法(壁を建物の支えとしない頑強なフレーム構造)で、柱が少なくても丈夫な建て方ができるそうなんです。おかげで家の中も無駄な柱がなくすっきり。集成材という木材が強度を高めるそうです。
たしかに真ん中あたりに柱があってもよさそうなところですが、本当に真ん中はぽっかり空いた空間。すっきりした箱のような家がお好みだったご主人も納得のすっきり感はこの工法によってできるのですね。
柱や梁もうっすらお化粧
壁はクロスではなく、塗りで仕上げているのですが、柱や梁もうっすら白く塗って目立ちすぎないようにしているんです。自然な風合いも生かしつつという感じですね。すっきり感が重要なので。だから梁も隠さず、見えるようになっています。
一見木そのままの印象があったのですが、主張しすぎない、のは白く塗っているからなのですね。さりげない工夫です。
明るさ・コンセントの予想は難しい
ここはライトがつけられなくて暗いんです。コンセントの位置は考えたつもりだったのですが、いざ生活してみるとここにも欲しかったなあ、ということも。特にこの奥まったトイレとお風呂と収納があるこのスペースは夜暗くなってしまいます。
難しいですね~コンセント・ライトの位置。生活してみて初めて分かることは多いでしょうが、何せすっきりした家が好みなので、線を引っ張ってくるのは考えられないということで、暗いのは我慢だそうです。
明るすぎる照明はいらない!
照明の数を減らしました。施工会社さんが提案してきたものでは私たちにはだいぶ明るいなと感じたし、あまり明るいのも好みではないので。ペンダントライトはもともと持っているもの、選んで新しく購入したものも取り入れました。
家の明るさは好みはあるかもしれません。でも生活に必要最低限の照明があれば、ここはコストダウンできるところですね。最初から取付以外の照明にはオリジナリティを出しているところもうかがえます。
意外と値段の差があるレンジフード
アイランドタイプのキッチンですが、うちは真ん中にキッチンを置くわけではないので、フードはアイランドタイプのモノでない壁付のフードにしました。これで10万くらいのコストダウンになりました。
天井に向かっていくあのフードは高いんですね。壁付でキッチンもフードもすっきり。
壁、ではなくて「引き戸」
二階の寝室と書庫は壁ではなく、擦りガラスの戸になっています。閉じれば部屋として仕切られますが、開ければさらに開放感のあるつながった空間となります。夏なんかは開ければさらに空気が循環します。
どこにいても家族の気配を感じられる家、というのはいいですね。開け放つと家が一つの箱だなあということを改めて感じます。
キッチンにシンプルなカフェカウンター
キッチンのカウンターの台。これは大工さんに頼んで余った木材で作っていただきました。フラットなキッチンに続くようなカウンター。リビングのテーブルで食事することが多いですが、朝食などはあげさげしやすいカウンターでとっています。
雑誌を見せてイメージを伝えたというこのカウンター。すっきり感はそのままですが、木のぬくもりもプラスされていいですね。
大好きなこけしをディスプレイするニッチ
大好きなこけしを置くスペースを作ってもらいました。台とか棚では思ったより置けないし、揺れたりするとボーリング状に全部倒れてしまうので、ずらっと並べるスペースは確保したかったのです。各所にニッチを作ってもらいました。
まるでギャラリーのような、見事なニッチ。個人宅ではなかなかないのではないでしょうか?これで趣味のこけしも並べられておしゃれ感もアップ。
扉をあければすぐお店
リビングの扉を開ければお店。私がもともと古本のネットショップを運営していたのですが、家を建てるときに古本屋をオープンしたいと思ったので、お店のスペースも作ってもらいました。リビングからすぐに行ける手軽さです。
リビングにつながるお店。家のことをやりながら無理なく続けられますね。
Uchimise Photo
今まで見たことがないほど、無駄がない、シンプルという印象のこけしさん家。ですがそこには、目には見えないけれど、心地よさや安心を生み出す機能がギュッと詰まっていました。完全に自由設計ではなくとも、間取りや細かい部分まで自分たちで考えていけるので、「自分で作った家」と言えるところがいいですね。
レポーター:emi
ふつうの家ではなかなかない真四角の形に深い軒。光の取りいれ方がよく計算されています。