トントン家(宇都宮市)No.0053

イロと素材で遊ぶ 和モダンの家

おうちデータ

  • トントン家(宇都宮市)
  • 築年数・・・1年
  • 延床面積・・・41坪
好きなインテリアは?

物を置くのが好きじゃないいんですよ。家具なども極力置きたくないし…すっきりとした感じが好きです。高級居酒屋風な、落ち着いた感じが好みです。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん  ポリス(ひたちなか市)
参考にした雑誌 栃木の注文住宅、とちぎの住まいづくり、IECOCORO、インテリア雑誌のカフェ特集など

家を持つきっかけは?

ずっと栃木に住んでいるので、早くから家を建てたいなぁ~と思っていました。結婚してから常に土地を探していたんです。実家の近くで主人の会社からも遠くない所を希望してました。アパートから早く出たいという思いも強かったんですが、子供が出来てから尚更思いは強くなりました。丁度そんな頃に、この土地が見つかったんです。のんびりした場所で子育てしたいなぁと思っていた私には、正に理想の場所だったので購入に踏み切りました。

購入を考え始めたのは誰?

夫婦一緒にですね。

なぜ、この施工会社に決めましたか?

工務店さんの先代社長さんと私の祖父が仲良しだったんで、私も小さい頃から良く知っていました。主人も仕事で出入りしていた事もありますし、長年の付き合いもあり、ごく自然な流れでお願いする事になりました。建築現場からも近い場所に工務店さんが有るので、打ち合わせ等もしやすかったですね。長い付き合いだからこそ、色々と希望やこだわりもしっかりと伝える事が出来たと思います。

お気に入りの場所は?

キッチン・リビング一体の空間ですね。リビングに座っている人との目線が合うように、一段下がった作りにしました。キッチン手元が丸見えにならないような作りにしたので、常にスッキリとした印象を保てます。これは出来上がってから気づいたんですが、一段下がった作りにした事で、更に奥行きが広がった様に見えるんですよね。部屋全体が広く感じられて嬉しい限りです。キッチン背面のタイル張りも、この色や感じが気に入って、ちょっと高かったんですけどね。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

やっぱり平屋の家ですね。実は、「次はこんな家も良いかな~」と図面も出来ているんですよ(笑)この家、工事が始まるまでの期間が長くて、やっぱりこんな感じが良いかもとか色々案が出てきちゃって。北側廊下が全部収納になっていて、この家とはちょっと違った雰囲気にしてみたいですね。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

やっぱり平屋の家ですね。実は、「次はこんな家も良いかな~」と図面も出来ているんですよ(笑)この家、工事が始まるまでの期間が長くて、やっぱりこんな感じが良いかもとか色々案が出てきちゃって。北側廊下が全部収納になっていて、この家とはちょっと違った雰囲気にしてみたいですね。

これから家を建てる方へのメッセージを

設計の打合せを始めると予算などの兼ね合いで削られることって多いじゃないですか。なので、打合せが始まる前に、ここだけは譲れないポイントを少なくても3つは決めておいた方が良いですよ。平屋・塗り壁など必ず叶えるぞと言うものが明確だと、家全体のイメージまで大きく変わってしまう事が無いと思います。コストダウンするポイントも明確になりますし。我が家はこだわりが多くて大変でしたけどね。そのおかげで大満足の家が手に入りましたから。

ウチミセレポート

キッチン床はなんといってもお掃除重視!

キッチンの床だけは、掃除しやすいフローリング材を選びました。お掃除もし易いですし、タイルの様な光沢のある質感もお気に入りです。

一見タイル貼り?と見間違えるほどの床は、傷や汚れが付きにくい水周りで使われる建材を使用したそうです。油汚れなども気になるキッチンには最適な床材ですね。


夫婦それぞれのウォークインクローゼット!

寝室のクローゼットは、夫婦別々に作りました。それぞれの使い勝手でカスタマイズできる収納棚を入れたので、お互いの服がすっきりと収納出来ています。大きなクローゼットを共同で使うよりも、使いやすくしまい易いですよ。服の管理も一目瞭然。余計な出費も抑えられます。

大きな収納スペースに家族の物が混在すると、必要な物を探したり、しまう時にも時間がかかってしまいますよね。夫婦といえども、個人のスペースを持つ事で持ち物の管理がしやすくなるんですね。これは、是非真似したいポイントですね。


キッチンをスッキリさせる秘訣は?

キッチン横に大きな収納スペースをとりました。キッチンに生活感が出る冷蔵庫を置きたくなかったのが一番の理由ですが、掃除機や大きなゴミ箱も置いて使っています。こうした事で、キッチン周りは常にスッキリとした印象が保てるので大満足です。

お店の様なお洒落な雰囲気を漂わせるキッチン空間。確かに冷蔵庫やゴミ箱が見えてしまっては、魅力も半減ですよね。譲れないポイントが明確だからこそ、設計段階で取り入れる事が出来た収納空間。本当に参考になりますね。


お客様を生活感のあるところに通したくない!

トイレ横に独立した手洗いスペースを設けました。お友達が来た時、「手を洗わせて」ってお願いされ、キッチンや洗面所などに通すのが嫌だったんですよね。散らかってたらどうしようと気を使うじゃないですか。トイレ内の手洗いも、使い勝手が悪いし…。それだったら、来客用のパウダールームのようなお洒落な空間が有っても良いかな~と思ったんですよね。

プライベート空間にお客様を通すのって確かに気を使いますよね。お客様用に作られた洗面スペースは、奥様が大好きな海をイメージした、お洒落でゆったりとした空間が広がっていました。隣のトイレも統一されたコーディネート。トイレ内収納の扉を鏡にしたのも、「やっぱり身だしなみチェックって、個室の方が良いじゃないですか(笑)」という奥様のちょっとした気遣いだそうです。



失敗ポイント

お風呂が広すぎる・・・

お風呂は大きくしたのですが、広すぎて寒いんです。湯船も大きいものなので、お湯の使用量も多くなっちゃって…。結局、一番少ない量で入れています。家族みんなで入らないといけないので大変です。

大きなお風呂で、ゆったり、のんびり♪って憧れですが、意外な落とし穴が有るんですね。確かに毎日の事だと、大きな出費になってしまいますしね。


ぴったりすぎた!

寝室からつながるウッドデッキには、布団が干せるように格子の形を工夫してもらいました。でも、実際布団を干すと、下に擦っちゃって…。もっと高くしてもらえば良かったです。

デザイン的に配置された格子が、なんと布団干しの為だったとは。機能面も考えて作られていたものだったとは驚きです。正確な計算だった故、ピッタリ過ぎてしまったんだそうです。


コストダウンポイント

実家の家業のメリットはつかわなくちゃ損!

家のこだわりとも言える、材木・石材は、私と主人の実家をフル活用しました。特に大谷石などの石材は、私の親から現品支給という形での援助という事で入れてもらっています。インテリアのポイントに沢山取り入れました。外構はまだ制作中なんですが…。もちろん、設置も全てお願いしましたよ(笑)

内装ばかりでなく、外構にも贅沢に使われた大谷石等の石材。「石屋の娘にしか出来ない贅沢使いさせてもらいました」と笑う奥様。「キッチンパネルは掃除し易いので大理石なんです」って…正に贅沢。


パイン材の床がコストダウン!

子供部屋の床材はパイン材にしました。家全体にはかなりこだわったものを取り入れているので、子供部屋は比較的安価なもので妥協しました。

ご主人の職業柄、材木のこだわりも最上級。お部屋毎にこだわりの床材が使われていました。だからこそ言える、贅沢なコストダウンですね。


壁はクロスでコストダウン。色で遊びました♪

壁は全てクロス貼りにしました。家全体は塗り壁風のクロス貼り。トイレなどにはちょっと遊び心を取り入れたりして。子供も小さい我が家には、これで十分です。

一見塗り壁!!と見間違えるほどの塗り壁風クロス。クロス貼りにした事で、気軽に色味(イエロー)も取り入れる事が出来たのだそう。お部屋の雰囲気が一層引き立っていました。


こだわりポイント

一枚板のカウンターは日光並木杉

キッチンに面したカウンターです。主人の一番のこだわりですかね。日光杉並木の杉を使った並木杉という貴重な木で作ったものなんですよ。足を下ろす掘りスペースも取り入れたので、じっくり腰をおろしてお酒を飲むのにも最高です。

日光杉並木は現在は伐採が禁止されていて、過去の物や自然に倒れたものだけが流通している、大変貴重な木なんだそうです。前面の大谷石とのコントラストは、更なる重厚感を漂わせていました。小さいお子様連れのお客さまも多いそうで、掘りスペースには、安全対策用の綴じ蓋が用意されていました。奥様は、お子様が大きくなったら、勉強スペースに使いたいと考えていらっしゃるそうです。高級勉強机ですね。


座スタイルのLDKで最高のくつろぎ感

キッチン・ダイニング・リビングが一体となった座スタイルの空間です。家具を置くのが嫌いなので、テレビも壁かけにしました。キッチンを一段下げたことと、ハイカウンターを更に高くしてもらったので、キッチンの中も丸見えになりません。カウンター前の大谷石もアクセントになって、居酒屋の様な雰囲気を醸し出せました。

リビングに腰をおろし、キッチンに立つ奥様とのやり取りは、高級居酒屋での客とおかみ。一段下げた事で、リビングに座った人との目線もばっちり。どこに居ても一体感が感じられる素敵な空間が完成されていました。


惚れ込んだタイルを贅沢に使いました

キッチン背面は私のこだわりです。最初は和紙クロスを考えていたんですが、このタイルを見つけちゃたんですよね。高価なものだったそうですが、どうしてもここだけは譲れませんでした。飾り棚も私の身長に合わせた高さに造作してもらいました。上の棚には、カウンタ-で使用した並木杉の端材を使って止め板も付けてもらいました。アクセントにもなりますし、高い物ですからね、捨てちゃうんじゃ勿体ないじゃないですか(笑)

はっと目を引く赤のモザイクタイル。造作した飾り棚との調和もばっちり。奥様のセンスの素晴らしさに感動ですね。夜、ライティングすると更に素敵な雰囲気が味わえるんだそうです。是非、拝見してみたいです。


収納・動線100点満点!の洗面脱衣室

洗面所と洗濯機を離したかったんです。大きな洗面脱衣スペースの隅に洗濯機スペースを隠すように設計してもらいました。洗濯機って、やっぱり生活感を感じるじゃないですか…。常にスッキリと暮らしたいので、これも譲りませんでした。洗面室には大きな収納も作ったので、タオル類や下着などを入れてます。子供の服は全てここに入ってます。干場も洗濯機横の勝手口から直ぐなので、洗う→干す→畳む→しまうの一連の動作もスムーズで気に入ってます。

スッキリと片付けられた、スタイリッシュな洗面台。プライベートなスペースであっても生活感は見せたくないという奥様のこだわりが、清潔感漂うこの空間を保つ秘訣なんですね。キッチン奥に配置された洗面スペースは、家事動線もしっかりと確保され、主婦の理想空間に仕上がっていました。


床の間にもこだわった和室

リビング横に面した和室。畳は、琉球畳を使いました。やっぱり、本物は質感が違います。普段はリビングと一体として使っていますが、友達が泊まる時などは、扉で仕切れるようになっています。 和室の一角には、子供の兜を常時飾っています。「兜は子供の護り神」と聞いたので…。兜に合わせて装飾も作りました。和のイメージにしっくりと決まっていてお気に入りです。

最近はメンテナンスなども考慮し、新素材の畳を使うお家が多いですよね。でも、本物の畳の香りや肌触りはやっぱり違うんですね。兜飾り横の床柱は、春日大社の改築時に出た古木を使ったもの。ご主人が、自分の家を建てる時に使おうと、大切に保管されていたものなんだそうです。


Uchimise Photo 


レポート後記

miyu のどかな風景が広がる敷地に、ひっそりと佇む平屋の家。こだわりの木と石でコーディネートされた洗練された空間は、まさに大人の隠れ家的高級居酒屋。そんな大人の雰囲気たっぷりなお家ですが、小さなお子様の為に色々な工夫が施されていました。奥様の優しい心使いは、可愛らしいお子様にもしっかりと受け継がれていました。「今度は夜に訪れてみたい♪」と思うほど、大人がワクワクしてしまう素敵なこだわり満載のお家でした。

レポーター:miyu