なっちゃん家(小山市)No.0056
松盛堂

自然のエアコン風の通る家 見学可能.png

おうちデータ

  • なっちゃん家(小山市)
  • 築年数・・・8ヶ月
  • 延床面積・・・34坪
好きなインテリアは?

特別コレ!といった物はないのですが、木材を中心に、自然素材を意識した物が好きです。強いて言うなら、懐かしい感じのする南国調の物でしょうか。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん  IKEA・STOVE furniture&cafe
参考にした雑誌  自休自足・IECOCORO

家を持つきっかけは?

日々の生活で、家賃の部分に注目したとき、毎月支払っていくなら一戸建てを持てるかもしれないって考え始めたんです。
家を持つなら、上の子が小学校へ上がる前のタイミングがいいと思っていましたし、将来の支払い計画なども、漠然とですけれど想像して早い方がいいかもしれないね、と話してました。丁度その頃、住宅メーカーさん主催のマネープラン講座などを知って、夫婦で参加してみて更に具体的な話をするようになったのが、きっかけだったと思います。

購入を考え始めたのは誰?

私かな。どちらからともなくだったようにも思いますが、一時は建売りも考えて検討していたんです。でも、ショールームなどを見て回るうちに、思ったように建てたいと考え始め、主人に話したら意見が合いました。雑誌で見た、木材を贅沢に使った憧れの部屋に少しでも近付けたいと、想像も膨らみました。

なぜ、この施工会社に決めましたか?

自然素材に興味があったのもありますが、何度かショールームに伺う中で担当の方が、誠実で丁寧に対応してくださったので、安心出来たからでしょうか。大きな買い物ですものね。大事なポイントかなと思います。

お気に入りの場所は?

2階の洗面台とトイレです。洗面台は、イメージしていたものを一つずつネットで探して、組み合わせました。全体的に色味として、焦げ茶を多く使っているので落ち着いた雰囲気になっているけれど、2階は、主人のこだわりのハンモックがあったり、子供部屋だったりするので遊びの要素を取り入れたかったんです。それで、トイレも明るい印象の壁紙を選んでみました。すごく気に入ってます。好みの物を探して、形にして行くのはとても楽しいですね。大事に使っていきたいです。好きなガラスの小物も飾れて嬉しいですしね(笑)

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

自然の中に調和して、佇むような家がいいですね。明るくて開放的な、星を見ながら入れるようなお風呂をつけたいです。
お客様が落ち着いて宿泊できる客間もあるとステキですね。絶対にまた、自然素材を使った家にしたいです。

これから家を建てる方へのメッセージを

既に持っている家具や電化製品などを使う場合は、サイズをきちんと図って、どこでどのように使うかをイメージした方がいいと思います。間取りにとらわれずに、自分達がどうやって過ごすのが好きなのか、それに一番マッチしたスタイルの家を吟味してほしいです。

ウチミセレポート

「軒」の役割

軒をつけた事です。1階は、ベランダを間口一杯に取ったので、軒の役目を果たしてます。南側が畑なので真夏の直射日光を遮るものが無く心配でした。実際は、サッシの所までしか差し込まなかったので正解だったと思います。2階の軒は、急な雨にあっても、洗たく物を取り込むとき、あまり慌てずに済みます。コストを考えなくて済むなら、もう少し出したかったんですけれどね(笑)

「最近は軒のない家が多いですよね」とご主人。和室にこだわりをお持ちで、ウッドデッキは「縁側」を意識したそうで、軒は欠かせなかったとお話くださいました。真夏の直射日光や急な雨を防ぐだけでなく、こだわりスペースの引き立て役のようでもありますね。


ロフトへはどこからでも行けます

収納スペースとして取ったロフトを、将来子供部屋を壁で仕切っても、それぞれの部屋から使えるようにしてもらったんです。暑い時期に、熱気がこもらないように小窓も付けてもらいました。丁度、シーリングファンの高さにあるので、風も抜けるし暑くならずに済みました。今はまだ収納スペースではなく、子どもたちの遊び場になっているので、冬は暖かく過ごせるといいなと思ってます。

1階とは色調が違って、パイン材や白をベースとした明るい雰囲気の子ども部屋。「子ども達のスペースだから、明るい方がいいですものね」と奥さま。ロフトへ上がらせていただき、明るさなどを実感。小さな可愛い小窓からは、リビングが見渡せます。娘さんたちの楽しく遊ぶ姿が想像できました。


南側の勝手口の利点

勝手口を初めは西側に作ろうかと考えていたんですが南側に作りました。庭で遊ぶ子どもたちの様子も見られるし、家庭菜園にもここから直ぐ出られるので便利です。スペース確保のために、引き戸にしてもらいました。もともと、ドアより引き戸の方が好きだったし、一石二鳥かな(笑)

引き戸の勝手口を拝見するのは、初めてでした。お子さんの様子をキッチンに立ちながら確認するには、ドアですと、開けたときに死角が出来てしまうかもしれませんね。



失敗ポイント

収納計画不足?!

キッチンの収納棚は、ちゃんと入れる物を計画して、サイズを図って作ってもらえばよかったです。後で、カゴなどを買い揃えるつもりでいましたが、結局、丁度良い物が見つからなくて(苦笑)他に、パントリーや土間のようなスペースもないので、ストック食材などの置き場所に悩みます。資源ゴミなどの長く保管する物は、目に付かないようにしておきたかったな。後からでも作れるスペースと、予め考えておかないと作れないスペースがあるんですね。

「以前住んでいた家で困っていた所は、いろいろ思いつくんですが」と、奥さまの納得なご意見。確かに、不便を感じていた部分は改善策を考えますね。使い勝手が良い部分は、意外と無意識なまま過ごしてしまっているのでしょうか。生活をイメージするには、ショールームや見学会など実際の動線に触れられると良いのかもしれませんね。


脱衣所が狭いかな・・

脱衣所を、もう少し広く取りたかったんですが、玄関脇の収納スペースを優先したら狭くなってしまったの。子供たちを、お風呂に入れて上がった時が大騒ぎなんです(笑)お洗濯のときにも、脱衣カゴやつけ置き洗いの物の置き場所だとか、毛布などの大きな物を洗ったときなどに、もう少し広さがあったらなって思います。

お風呂上がりは、タオルも置いてあるので、直ぐ隣りの衣類スペースも使ってるとの事でした。お子さんたちの成長と共に、一人ずつ入るようになれば気にならない広さになるでしょうか。


キャットウォークの幅が・・

吹き抜けの窓は、風を通すためにも、光を取り入れるためにも欠かせなかったので、お掃除や開閉の際に必要なキャットウォークを設置してもらいました。実際に使い始めたら、私が下の子をおんぶしたままですとか、抱っこした状態で通るには、ちょっと狭かったんです。掃除の時も動きが制限されるので、狭く感じます。あと少しだけ幅が広かったらよかったです。

リビングに通されて、真っ先に目に入ったキャットウォーク。お子さんたちは楽しそうに行き来してました(笑)確かに、通るだけなら十分な幅でしたが、窓の掃除となると窮屈な感じがするかもしれません。「あと10cm欲しかったかな。生活してみないとわからないですね」と、奥さま。全く形の無い状態から、日々の生活をイメージするのは、なかなか難しい事ですね。


シューズクロークへの通り道

シューズクロークを家族の出入りに使うつもりで、通り抜けられるようにしてもらいました。実際、生活を始めると、思っていたより間口が狭く感じて、出入りには使用してないの。家族の普段使いの靴などは、一々しまわず揃えるくらいにして使いたかったんです(苦笑)それで、通常の玄関は、お客さま用にスッキリさせたかったな。

「だから、今日はちょっと慌てちゃいました(笑)」と靴を端に寄せながら、お話を続けてくださいました。急なお客さまの時も、家族の靴が普段から別なスペースにあれば、慌てないで済むと思った。との事。くつろぎの我が家ですし、玄関を入ったときから、様々な場面を気にせず使える事が理想ですね。


コストダウンポイント

風を活用してのコストダウン!

エアコンを使わない生活を考えてるんです。なので、家造りのコストダウンと言うよりは、生活のコストダウンでしょうか。自然素材とそれを活かした家で、子育てをしたかったですしね。

リビング南側の大きい窓や、各部屋の贅沢なくらいの窓の数を拝見していて感じたのは、まるで家が呼吸をしているような開放感でした。暑い季節は風が抜けて、寒い季節は太陽の日差しが注がれる、自然のエアコンと言えるかもしれません。


あるものを有効活用

少し価格を抑えた物や、旅行先で購入した照明器具など、コストダウンに繋がる物は無駄なく使うように意識しました。カーテンなどは、吹き抜けの目に付く所以外は自分たちで用意しました。造作家具に合わせて、主人が手作りした物もあります。なかなか出番のなかった照明器具も大活躍です(笑)それと、屋根を瓦ではなく価格を抑えた材質の物にしました。

子ども部屋の可愛らしい照明器具は、旅行先で気に入って購入されたきり、使う機会がなかったそうで「ずっとしまい込んで、引越しの度に持ち歩いてたんです」と奥さま。女の子のお部屋にピッタリでした。ご主人お手製の机は、使わなくなったテーブルの天板を利用したリメイクだそうです。


フチナシ畳に見せるための色選び!

本当は、琉球畳にしたかったんですが、一般の畳にしました。 畳のヘリは、畳の色が落ちたときの色に合わせた方がいいと担当さんに勧められ、この色にしました。まだ、畳が緑だった頃は凄くヘリが目立っていて、変な感じだったので失敗したかな…なんて話してたんですけれど(笑)結果的に色が統一されて、琉球畳のイメージに近付けたかななんて思ってます。

「こだわりの和室だから、コストが許せば是非、琉球畳にしたかった」と、お話しされてました。
これから先、もしかしたら張り替える事が可能かもしれませんから、妥協できた部分でもあるのでしょうか。


こだわりポイント

家族のロッカールーム

どうしても、玄関脇にスペースを取りたかったんです。以前の家では、冬場の上着なんて特に、家族全員の分を置くとなると、場所をとるので困ってたんです。子ども達の物も、この先増える事を考えて、可動棚にしたので対応していくつもりです。サイズの小さい今のうちだけかもしれませんが、子どもたちの物は、シーズン問わず小物など含め、ほとんどを収めてあります。浴室から洗面所を通って繋がっているので、お風呂上がりはとても便利です。ここが脱衣所の狭さの原因でもあり、カバーしている部分でもあります(笑)

家族の衣類をまとめて一箇所に集めた部屋ですから、お洗濯物をしまうといった家事動線にも便利そうなスペースでした。玄関から直ぐのところにあるので、買い物してきた重たい荷物の一時保管にも良さそうです。ご主人が「家族のロッカールーム」と表現されていたのが印象的でした。


調味料の指定席

絶対ここに作りたかったから、窓のサイズを変更してもらって、調味料のための棚を設けました。装飾用のタイルをネットで取り寄せたりして、小さなスペースですが出来上がりが楽しみだった所の一つです。シンク上部だし、オープン棚に並んだスパイスを直ぐ、手に取れるので使い勝手も抜群です。

ご主人もお料理をされるそうで、いろいろな種類のスパイスが並んでました。雑誌やショールームを参考にしたのかと思い伺ったら、奥さまのオリジナルだそうです。パッと見て直ぐに、使い勝手の良さが想像できて、羨ましい!と思いました。


家族みんなの作業場です!

ダイニングテーブルであり、キッチンの作業台でもあるんです。家具屋さんに頼んで作ってもらいました。主人が蕎麦を打つので、専用の道具のサイズを図って棚を作ってもらい、ピッタリ収まってます。スペースを広く取るためにも、ダイニングテーブルと兼ねました。リビング側の天板には小引き出しも付けてもらい、子ども達が使う色鉛筆などの、散らかる小物を入れられるようにしました。子ども達用の椅子は主人のお手製なんですよ。

奥さまお気に入りの家具屋さんにお願いした物だそうです。こだわりの自然素材が生かされたステキなダイニングテーブルでした。「あまり使ってないんですけれど」とおっしゃってましたが、小さなシンクも付いて、作業台としての顔はキッチン側から見せていただきました。ご主人お手製の椅子には、お子さんたちの絵本やお絵かき道具が収められ、足元用のツールもあって、ご家族の団欒が目に浮かびました。


こだわりの和の空間

主人のこだわりの部屋なんですが、いろいろ決めていくうちに、私も影響されました(笑)主人の夢だった囲炉裏は、家具屋さんに頼んで、座卓にはめ込んだ物を特注で作ってもらいました。自在鉤は、益子のお店で見つけて来たんです。以前、長野に住んでいた事があって、囲炉裏で焼く「灰焼きおやき」をやってみたくて(笑)

まさに、こだわり処満載の和室。壁も色調を合わせて色を混ぜた漆喰にしてもらったそうで、囲炉裏の似合う、落ち着いた雰囲気でした。リビングからは床が上がっているので、足元に収納スペースが設けられ有効活用されていました。また、お子さんたちの雛人形のためのスペースも、きちんとサイズが図られ、収納部分と飾り棚部分に分けられ、女の子のお子さんをお持ちのご家庭独特の工夫がされていました。


手触りにこだわった手摺

目立つ部分ではないけれど、階段の手すりの形と材質にこだわりました。毎日触れる物ですから、手触りの良い物にしたかったんです。既製の物では見つからなかったので、思い切ってお願いして作ってもらいました。四角がベースで、上部は丸みを持たせてあります。金具はネットで探して合わせました。

完成見学会で足を運んだお家の手すりの手触りが、とても良かった事が印象に残っていたそうです。無垢素材の柔らかい雰囲気が漆喰の壁にも合っていて、まだ小さなお子さんの手にも優しいぬくもりが、伝わるのではないでしょうか。


2階だからこそこだわりを集めて

2階の洗面台を造作にしました。スペースは決まっていたので、サイズが合う物をネットで探しました。タイル選びも楽しかったかな。飾り棚やニッチに小物も置きたかったし、このスペースに沢山お気に入りを詰め込んだ感じです。水回りですから、天板の腐敗を避けたかったので洗面ボールに直接設置出来る蛇口を探したんです。それと、ベランダの掃除の際にホースがあると便利だなと考えていたので、繋げるような形の物を選びました。実用性も備えたスペースなので、満足してます。

階段を上がって直ぐの所の、奥さまお気に入り洗面台はもちろん、ハンモックやリビングに下りられるロープなど、遊び心満載の2階フロアそのものが、こだわりスペースに感じました。トイレの壁紙や、階段脇のガラスブロックもとても気に入ってらっしゃるそうです。


Uchimise Photo 


レポート後記

レポーター:けい 「エアコンは使わないのがコンセプトだったので。」と、心地良い風が吹き抜けるリビングでお話を伺いました。それぞれの部屋には、窓が大きく取られていて、大工さん泣かせの壁の少なさだったそうです。ご主人こだわりの「ハンモック」用の柱も、無理を言って付けてもらったとか。ハンモックやロフト、縁側にダイニングと、風の通り道にお子さんたちの笑い声が必ずあって、素敵でした。きっと、自然素材を大事にした家造りが、光溢れる空間を生み出したのかもしれませんね。奥さまの選ぶ「南国調」のインテリアは、優しい風の吹く部屋に、何処か懐かしい落ち着いた雰囲気を実現させていました。

レポーター:レポーター:けい

こちらのお宅は、 見学可能.png です

案件番号 No.0056 なっちゃん家(小山市)
「自然のエアコン風の通る家」