ayuちゃん家(宇都宮市)No.0066
ハウスプランナーハネイシ
空を囲む家
おうちデータ
- ayuちゃん家(宇都宮市)
- 築年数・・・4ヶ月
- 建坪面積・・・44坪
- 好きなインテリアは?
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とにかく、シンプルな物が好きです。フラットで凹凸のないデザインが特に好きかな。好きな白をベースにした物や、白に合う色のインテリアを選んでます。無骨な物も好きで、ステンレスだったり、アイアンだったり…。意外と、柔らかい印象の白とも相性が良いと思うので、選ぶことが多いです。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん VANILLA ACTUS IKEA
参考にした雑誌 Sumai
- 家を持つきっかけは?
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土地が見つかったことかな。アパート住まいということもあり、いつかは家を持ちたいと考えていましたので、今までにもキッカケは幾つかあったかもしれませんが…。本当は、娘たちが小学校に入学する前に建てるのが理想でしたが、タイミングを逃してしまい、二人とも入学したあとになりました。転校は避けたかったので土地探しの範囲が限られ、なかなか見つからずにいたので、土地が決まったことが一番のキッカケだったと思います。
- 購入を考え始めたのは誰?
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私です。初めのうちは、主人はあまり積極的ではなかったので、展示場なども娘たちと見学に行っていました。子供たちが、楽しそうに自分たちの部屋の話を想像する姿を見て、それぞれの部屋を持たせてあげたいなと、考えるようになりました。
- なぜ、この施工会社に決めましたか?
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土地探しの時から親身に関わってくださっていたので、お会いする機会も必然と多くなり、相談しやすかったことが決め手になりました。大きな買い物ですから、話しやすい、相談しやすいのが一番ですよね。もともと、展示場などで、施工会社さんを知っていたこともあったし、そのときのモデルハウスのイメージも凄く気に入っていました。あまり迷わず決めたと思います。
- お気に入りの場所は?
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ここです(笑)アイランドキッチンと一体になったダイニングテーブル。リビングまで同じ空間なので家族が一番集うし、長く一緒に過ごす場所だからかな。このダイニングテーブルは食事だけでなく、家族みんなが、いろいろな使い方をしています。シンク傍のスペースは、初めは子供たちの宿題用スペースで考えていましたが、今は私の仕事スペースになってます(苦笑)一日の中で、このテーブルに向かってる時間がとても多いの(笑)
- もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?
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土地は、子供たちの学校など考えなくてもいいなら、のんびりとしたどこかの田舎を選びたいな。家は、視線を気にせず開放感たっぷりに過ごせる、自然に囲まれた創りにしたいです。のどかな大自然の見えるリビングが理想です。庭や、その先の景色までリビングの一部になるような家がいいな。
- これから家を建てる方へのメッセージを
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とにかく、展示場やモデルハウスなどの実際の家を、たくさん見て勉強することをお勧めします。ある程度の知識を持って家づくりをしていくと、自分も楽しいし、より理想に近付けると思います。時間もかかるし、大変かもしれないけれど、付けたい機能や器具を知ることは失敗を無くすことにつながると思います。それと、相談しやすく、細部まで希望を聞いてくれる工務店さんを選ばれることをお勧めしたいです。
空間の有効活用
遊び心もあり、子供部屋は小屋裏のイメージになっています。初めは小屋裏部屋として使うつもりでいましたが、開放感のことも考え思い切って、そのスペースまで子ども部屋にしました。今はワンフロアで使っていますが、将来は壁で二つの部屋に分けられます。喧嘩にならないようにコンセントなど、全て左右対称の作りなんですよ(笑)
女の子二人ですから!?
洗面台は広くしてもらいました。鏡も大きい方だと思います。娘二人がもう少し大きくなったとき、洗面やドライヤーなど、混み合うことが想像できますので、間口を広くとってもらいました。朝は、いろいろ慌ただしいですものね。スムーズに使いたい場所の一つです。あと、私がここで予洗いなどもしたいので、シンクは大きい物にしてもらいました。
朝の出勤・登校前の慌ただしい時間帯に、何故か混み合う洗面スペース。一度に家族で使うと、アッと言う間に手狭になってしまいますね。けれど、ここも生活スタイルを丁寧に想像され、作られた空間になっていました。もちろん、こだわりもお忘れにならない奥様。洗面ボールはシンプルな実験用シンクでした。
動線の先にもプライベート空間
寝室に、クローゼットスペースを設けました。これからサンルームにする予定の場所へつながってます。家は、ベランダがないので、洗濯物は、そこへ干す予定です。洗濯機からもスムーズだし、寝室からの出入りも可能なので、布団を干すときや洗濯物を取り込んでしまうときに便利かなと思います。気になる視線も外壁で遮られてますしね。外からの出入り部分も視線を遮りつつ、風を通す扉にしてもらいました。
展示会のときに置いてあったグリーンが気に入って、買い取ったの(笑)と奥様。物干し目的だけでは勿体無いくらいのスペースですから、テーブルや椅子などを置いて、のんびり読書や、夜空を眺めたりなどの楽しみ方もできそうです。
昼間は問題ないのですが…
夜、シンクでの作業のとき手元が暗いんです。キャットウォークの下にダウンライトを付けてあるのですが、手元にまでは届きません。現在、他で使ってる角度のあるダウンライトに交換して見ようと検討中です。
天候や昼夜などの明るさの違いは、実際に住み始めないと判らない部分かもしれません。季節によっては、早い時間帯から照明が必要な場合もありますね。なかなか想像しにくい部分ですが、照明の位置は、部屋ごとに様々な状況を考えておきたいですね。
しまいたいものがしまえない…
入居後、キッチンの調味料などを収納に収め始めて、一部の物が入らないことに気づきました。よく考えていたつもりでしたが、数センチ合わず予定していた所に入りません。使っていて大きな問題がある訳ではないのですが、せっかくの造作キッチンでしたから、非常に残念です。
キッチンの小物は全部しまっておきたいから、とお話しされながら、収納を見せていただくと、炊飯ジャーや調理器具、ゴミ箱などが、それぞれの位置に決められ収まっていました。しかし、普段使っているサイズの一部の調味料などが、置きたい場所に収まらないとのこと。入れる物が決まっているならば、個々にサイズを図ることがスッキリ見せるための近道かもしれません。
ここにあれば…
コンセントの位置を、2箇所ほど失敗しました(苦笑)寝室の、主人の仕事スペースを予定していた場所に、コンセントを付け忘れてしまい、今は違う使い方をしてます。予定していなかったところに机を置くことになり、少し残念です。コンセントの位置は、何度も確認したつもりでいましたが抜けてしまっていました。あと1ヶ所は、掃除機を充電しながら、収納できるように洗面スペースの収納の中にコンセントを付けてもらえばよかったと、住み始めてから気づきました。
コンセントの位置は、部屋の使い方や家具の配置を想定しても、入居後に使い勝手によって変わる場合や、使い始めて思いつくことなどがあるのですね。想定外ばかり考えることはできませんが、予算が許すのであれば、コンセントは多めに付ける方が間違いないのかもしれません。
使い方によって分ける
壁は、1階の全てと2階のトイレは、天然素材の塗りにしてもらいましたが、階段と2階の部屋は、珪藻土クロスにしてもらいました。予算が許せば、2階も全部塗りにしたかったんですけれどね(笑)
「天然素材の塗りの壁には、こだわりもあったの」と奥様。風合いだけでなく、消臭などの機能も考えて、収納や靴箱の中も塗りにしてもらったそうです。こだわる部分や部屋の使い方によって、素材を使い分けることは、コストダウンにつながるのですね。
自分で出来ることは自分で
子供部屋の家具や照明は、予算にあった既製の物を探して、自分で組み立てたりサイズを合わせたりしました。作る楽しみもあるし、こだわりたい部分にコストをかけたいですしね。子供たちも、いずれ好みが変わったり、部屋の使い方が違ってくるかもしれませんものね。
家全体のイメージには、こだわりながら、予算にあった物を探す手間を省かないことは、楽しみながらコストダウンすることになるのかもしれませんね。傾斜のある天井部分下の収納家具を見せていただきながら「主人がカットしてサイズを合わせて、組み立てを頑張ってくれました(笑)」とお話しくださいました。
システム品もうまく使う!
お風呂は、カタログから予算の範囲のユニットバスを選びました。水回りは、後々の手入れやリフォームのことも考えて、ユニットの方が良いとアドバイスがあり、なるほどなと思いました。
乾燥機能を付けることができたり、拭き上げ掃除が楽にできるユニットバスの利点を、重視されたそうです。普段のお手入れが簡単に出来たり、家族の健康を守りながら、家づくりのコストダウンにもなるなら、一石二鳥ですね。
とにかくフラット!!
階段下の収納以外は全て、引き戸しかないです。私、ドアノブに袖口をひっかけてしまうことがよくあるんです(苦笑)基本は、部屋を締め切らずに開けたまま使うのが好きなので、ドアよりスペース確保になりますし、引き戸なら壁の一部のようになって、袖口が引っかかることもないですしね(笑)とにかく、出っ張りがないフラットな状態が好きなので、収納の持ち手もないくらいなんですよ。ドアには、最下部に秘密があるんです(笑)
間取り上、どうしても扉になってしまう階段下の収納や、洗面スペースの収納、キッチンの吊り戸、トイレのニッチ収納に至るまで、全て持ち手はありませんでした。お話しの通り、庭から外壁を開けるための扉も、扉の最下部の溝のような物が、ドアノブの役割を果たしていました。全て工務店さんに作ってもらったそうで、こだわりの実現の強い味方ですね。
全て造作です
は、シンクと収納、ダイニングテーブルと全て作ってもらいました。シンプルにしたかったので、多少の妥協もありますが、限りなくイメージしていた形に近い物に実現してもらいました。換気扇のダクトを壁の一部のデザインとして、隠してもらいながら、上部にリビングの間接照明を設置してもらいました。
白をベースに、無骨な物も好きと仰っていた奥様のイメージが伝わってくるキッチンでした。シンクそのものも工務店さんの手作りと伺ったときは驚いてしまいました。さらに、換気扇本体も、初めて拝見するタイプの、実にシンプルな物でした。使わないときは、吊り戸の一部のようにフラットでした。
シンプルイズベスト
外壁にダクトやエアコンの配管などを出したくなかったの。雨どいも一般的な物より、小さいサイズの物にしてもらいました。周りには既に、住宅が建っていたので、視線を気にせず生活したいと設計士さんにお願いして、この壁に囲まれた形になりました。
何かのショップを思わせる、目を引く外観でした。黒一色で、窓一つない外観と、中に通していただいたときの明るさのギャップは、一番深く印象に残っています。お話しを伺うまで、雨どいにも気づかなかったほどシンプル。庭から外回りに出る扉は、外壁からは開けられないドアノブの無い扉になっている徹底ぶりでした。
隠れてます
郵便ポストや配電盤など、隠せるものは全て、収納の中に隠してもらいました。郵便ポストは玄関の収納の中に収められているので、雨の日は濡れずに新聞や郵便物が受け取れます。あと、普段はあまり物を置かないつもりで、吊り戸収納で配電盤を隠してもらいました。
配電盤だけを、専用のボックスなどで隠すこととはまた違った隠し方でした。収納の中に入ってしまえば、フラットな扉によってシンプルになりますね。また、収納の中のポストも、外壁だけでなく内壁の凹凸も解消していて、驚きでした。のんびり休日の朝は、寝起きのパジャマ姿でも新聞が受け取れていいですね(笑)
プライベート空間
一番のこだわりは、やっぱり「中庭」かな。庭もリビングと考えて、設計してもらいました。この土地は、既に周りに家が建っていましたので、設計士さんが、光を取り込みつつ、視線を気にしないで過ごせるように設計してくれました。同時に、私の希望だった、カーテンを付けない生活も実現しました。入居してすぐの夏に子供たちを、のびのびと水遊びさせることもできました。
リビングに通されたとき、庭に居るかのような錯覚を感じました。外壁は、リビングへの夏の強い日差しは遮り、冬の暖かな日差しを取り込むそうです。計算された高さの外壁には、娘さんがお気に入りだと言う2階のガラス窓が綺麗に反射していました。どんな立地でも、希望をキチンと伝えることで、逆にこんなに個性的な空間が生み出されて…家づくりってやっぱり楽しいですね!
Uchimise Photo
カーテンのない生活がしたかったと仰っていた、奥様の理想を叶えたリビングは、贅沢なほどの陽の光が取り込まれ、ぬくもりのある空間でした。天然素材の塗りの壁も、杉の木目を生かした床材も、外壁からは想像できなかった明るさの部屋を、より一層心地良く演出していました。外壁の構造上、シンボルツリーを選ぶ所から始まったそうで、専用の空を切り取ったような、お庭リビングを実現させたのは、相談しやすい工務店さんとの家づくりだったからかもしれません。そんな庭でこれから、どんな想い出が作られていくのでしょうか。
レポーター:けい
屋根の傾斜によって出来るスペースを、有効活用されたお部屋は、グンっと奥に伸びた小屋裏独特の空間が、遊び心を演出して、楽しく過ごすお子さんたちの姿を想像させました。