いたくらの家(足利市)No.0085
丸善工業

アイランドキッチンに集う家 見学可能.png

おうちデータ

  • いたくらの家(足利市)
  • 築年数・・・3年
  • 延床面積・・・34.32坪
好きなインテリアは?

北欧テイストの物が好きです。お店に行くと、シンプルで木目調の物を選んで買います。あとは、白が好きなので、そこに落ち着いた色調のファブリックと、木を組み合わせるのがお気に入りかな。ナチュラルな無垢材の他にも、ビンテージ風の木材をアクセントに使うのが好きです。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん  好きなテイストの物をいろいろなお店で探します。
参考にした雑誌 チルチンびと 天然生活

家を持つきっかけは?

娘の幼稚園入園が一番のきっかけです。主人の実家のある市内に移る事が、仕事の関係で既に決まっていましたので、幼稚園や小学校などの先の事も考えると、転園や転校は避けてあげたかったし、良いタイミングだったと思います。

購入を考え始めたのは誰?

娘の入園前に、どちらからともなく話し始めたと思います。主人の実家の土地に建てる事は決まっていましたから、そこを基準に幼稚園を探しました。次に引っ越すときは、賃貸ではなく、家を建てる時だねと話していたんです。その頃からインテリア雑誌などを眺めて、どんな家にしようか、想像していたと思います。

なぜ、この施工会社に決めましたか?

娘が肌が弱いため、化学物質は避けたいと思っていましたので、自然素材で施工してくれる会社を探していました。ハウスメーカーさんも何件か回りましたが、こちらの要望を聞いてくれると言うよりは、要望に近いものを探して当てはめる印象でした。そんな中、主人の同級生が建築業をしていた事を思い出して相談してみたら、こちらの要望通りの提案をしてくれたんです。自然素材を中心に使って建てていると聞き、実際に何件か見に行きました。私たちの考えていた家のイメージにピッタリだったんです。お話する回数も増えて、細かな事も相談しやすかったので、迷わず決めました。

お気に入りの場所は?

一番のお気に入りは、憧れのアイランドタイプが実現したキッチンかな。娘が手伝ってくれたり、遊びに来た友人たちとお喋りしながら支度できたりするので、キッチンに立つのがとても楽しいです。そのキッチンが中心になっている一階部分は全体的に好きかも。一日の大半はここで過ごしますものね。家事をしている時も、視線のどこかに娘がいるので安心です。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

今の家がとても気に入っているので、このまま木目調がベースの自然素材の家を、もう一度建てたいです。コストを考えないで済むなら、もっと贅沢に木を使いたいかな。ウッドデッキももっと広くしたり、リビングには梁を出したりして。そのときもまた、白をベースに明るい部屋にしたいです。もちろん、キッチンはアイランドタイプで(笑)

これから家を建てる方へのメッセージを

モデルハウスや見学会など、とにかく実物を目で見る事が一番だと思います。良いなと思う所を取り入れたり、イメージしている物を具体化するためにも参考になります。見学可能な家などは特に、実際に住んでいる方の話しが聞けるので貴重だと思います。他にも、もし身近な友人の中で家を建てた人がいたら、見せてもらうなど住んでいる人の声を聞く事は本当に参考になります。沢山見る事を通して、理想の家を実現してくれる工務店さんにも出会えるのかなと思います。

ウチミセレポート

光と窓と視覚

内装のベースの色が白なので、全体的に明るく見えるためか、坪数より広く見えるとよく言われます。二階のトイレや収納以外は、全て引き戸なので、その分広く使えていると思います。窓も、大きく取って明るさを優先した所と、風景が窓枠に収まるように配置して、眺めを優先した所など、部屋ごとに考えられています。二階の廊下や収納スペースにも明り取りがあるので、無駄に電気を付けないで済みます。

引き戸は、ドアよりも部屋が広く使えるのは大きな利点ですから、ぜひ考えたい部分ですね。また、日中の太陽光を上手に取り入れて、無駄な電気を節約出来る事は、生活上のコストダウンにも繋がるかもしれません。真夏や真冬で太陽光の入り方は、違って来ますから、その部屋をどのように使うかをよく考えると、快適に過ごせそうです。


バックヤードの存在

部屋干しだけでなく、急なお客様がいらした時の片付けや、キッチン周りのストックする物の保管など、様々なことに使っています。キッチンやダイニングなど見えるところに、パントリーや家事スペースは考えていませんでした。部屋干し出来るスペースも欲しかったし、自分の使い方のイメージを伝えたら、このようなスペースになりました。家事動線も良いし、部屋として仕切られているので、忙しい時などは視線を気にせず、詰め込めるので、主人と「バックヤード」って呼んで使っています。

周りに遮る建物がないので、風の強い日や花粉の季節などは、外に洗濯物を干すと埃っぽくなってしまうそうです。その土地の特徴を良く理解して、使い方の想定をする事も大切なのですね。


高さの利用

二階には、天井の高さが140cm以下の延床面積に含まれない小屋裏収納が、取れる所全てに無駄なく配置され、スペースを有効に使っています。シーズン性の高い物や使用頻度の少ない物など、それぞれ必要な場所の近くに収納出来ます。ウォークインクローゼットにもハシゴで上がれるように、スペースを取ってもらいました。

お子さんが大きくなるにつれて、服や学校の物など物が増えて行く事が想像されます。それぞれの部屋に、十分な収納スペースが取れるのが理想ですね。



失敗ポイント

土間の広さの据え方

玄関の土間部分を、もう少し広くすればよかったと思っています。設計の段階では、気にならなかったのですが、大人が三人入ると少し手狭です。シュークロークにはまだ、スペースに余裕があるのですが、ベビーカーなどの少し大きな物を置くとなると考えてしまいます。娘と一緒に買い物から戻ったときや、急な雨のときなど、土間が広いといいなと思う事が何度かありました。

シュークロークに繋がる土間は、靴や上着掛けなどの収納スペースだけでなく、様々な生活シーンに役立つ要素があるようです。見学の際には、通り過ぎてしまいそうな玄関も、シュークロークと合わせて、動線や広さの確認がしたい所です。


空気の流れも考えて

真夏の書斎がとても暑くなってしまうので、対策を思案中です。どうしても、屋根に近い書斎のような部屋は、窓があっても熱い空気が抜けきれないようです。今の所、寝室のエアコンと扇風機で対応しています。ある程度予想はしていたので、仕方ないですね。いずれ、下の和室にエアコンを付けて、吹き抜けの障子を開けた状態にしてみようかと思っています。

どんな家でも、真夏の熱気が篭ってしまう部分や、真冬の冷気を通してしまう所などが出てくるのは、避けられないのかもしれません。エアコンや間仕切りなどを利用して、より快適な状態に近付けるために、住んでからいろいろ試してみて解決したいですね。


見える収納も考え物

ウォークインクローゼットの出入り口は、扉を付ければよかったです。収納には、あまり視線を気にせず詰め込んでしまうので、隠す意味でも、扉があった方がよかったかな。玄関のシュークロークみたいな扉なら、通気性も良いですね。階段の手すりと合わせたシルバーのハシゴが見えなくなってしまうけれど(苦笑)二階は、家族使いのスペースだし、視線をそんなに気にしなければ良いのですが…。

家族使いのフロアでも、場所によっては埃や日焼けの事だけでなく、視線が気になる所もあるかもしれません。毎日出し入れのない収納には、扉があった方が良いのかもしれません。後からでも設置可能かどうか、工務店さんに確認するのも解決策の一つですね。


コストダウンポイント

掃除と使用頻度

水回りは、掃除の事を中心に考えて、クッションフロアを選びました。水ハネはこまめな掃除が一番ですものね。また、ユニットバスも標準から選び、色味だけイメージと合う物を探しました。主人は背が高いのでコストが許せば、もう少し広い浴室にしたかったみたい。でも、浴槽のお湯の量や掃除を考えると、丁度良いと思っています。洗面スペースは、使いたい洗面ボールのイメージはあったので、それを探して付けてもらい、脚元の部分は、収納にするのではなくオープンなままにしました。

「無垢材も考えたんですが、水回りは止めた方が良いとアドバイスを受けていたので」と奥さま。水回りの掃除は、家の健康状態を良好に保つために重要な要素ですね。適材適所の素材選びを心掛けたいです。


使い分けでダウン

収納スペースの照明は全て、付けたまま長い時間使う場所ではないので、LEDにしませんでした。それと、二階の扉やトイレなどは、仕様を一階と変えています。家族が使うスペースなので、コストを抑えた物にしました。また、工務店さんのアドバイスがあって、オール電化なので停電の時を考えて、トイレの一つはタンク式のコストを下げた物にしました。

それぞれの場所での使い方を、良く把握して仕様を選ぶ事は、どんな小さな事でもコストダウンに繋がるようです。また、閉鎖的になりがちな収納スペースにも、明り取りが施されていて、日中の出し入れだったら、場所によっては照明をつけなくて済みそうでした。


長い目で考える

和室は夏の日差しが直接入らないように、軒の長さを計算してくれました。部屋の中が夏に暑くなり過ぎず、過ごせます。家全体も、真南は向いていないんですよ。リビングなどに、日が多く差し込むのは良い事かもしれないのですが、北側が極端に冷え込んでしまったり、湿度が高くなってしまうと聞いて納得でした。カビは厄介ですものね。健康にも悪いし、メンテナンスに手間が掛かり過ぎると維持が大変になってしまうので、長い目で考えてコストダウンになるのかな、と思います。

和室以外の部屋も、光の入り具合や季節ごとの室温が考えられていました。リビングの大きな窓に掛けられたスクリーンは、二重の空気層で断熱性に優れていると言う、ハニカム構造の物でした。工務店さんのお勧めだそうで、差し込む太陽光の高さによって、自在な位置に止められる物でした。冷暖房費が抑えられるのは、日常生活のコストダウンと言えると思います。


こだわりポイント

ノマドな生活

初めから和室に、足を下ろせるスペースを作ると、主人は決めていたみたい。娘は本を読むときも、絵を描くときも全てここでやっているかも。とても気に入っているようで、子ども部屋に用意した学習机より活躍しそうです(笑)家の中のいろいろな場所で本が読めたり、絵が描けるように、主人が、遊牧民の意味を持つ「ノマド」をイメージして作ってもらったスペースの一つです。階段を上がった所は、洗面スペースを提案されていたのですが、作業のできる棚にしてもらいました。

吹き抜けになっているため、二階のご主人の書斎からも、ノマドなスペースで過ごす娘さんの様子が伺えるそうです。会話をして楽しむ事もあるとか。リビングはもちろん、ご主人お手製のダイニングテーブルや、明り取りのある二階の廊下の一角と、こだわりの独特なスペースの実現は、細かな要望に応えてくれる、工務店さんならではかもしれません。


自然素材と健康

娘が皮膚が弱いので、化学物質を使わず、自然素材で建てられた家と言う事が、一番の条件であり、一番優先する要素でした。子ども部屋は、通気性に優れている紙クロスを、小麦でんぷんの糊との組み合わせで施工してもらいました。床とロフト部分も合わせて、種類は変えていますが、無垢材にしてもらいました。

安心素材や呼吸する素材など、一番重要なポイントが豊富に施された、娘さんのための家が実現したようです。健康に過ごすための家作りは、誰もが理想とする所ですから、クロスや糊などの細かい部分まで提案してもらえると心強いですね。


憧れの実現

キッチンは、絶対にアイランドキッチンにしたかったんです。雑誌を眺めながら、ずっと憧れていました。工務店さんから勧めてもらった物が、好みの明るい木目調でイメージもピッタリ!即決でした(笑)娘とキッチンに立ったり、家族でお喋りしながら料理したり、友人を招いて食事をしたりと、この家で過ごす時間の中心に、お気に入りのキッチンが実現したので、とても満足です。ダイニングテーブルは、ビンテージテイストの物が欲しかったのですが高額で諦めていたら、主人が手作りしてくれました。床の色に合わせた色のオイルを、娘と塗り、こちらもとても気にっています。

食器キャビネットもお揃いのシリーズの物を設置、作業台はスペースに合わせて加工されて、スッキリしていました。廊下のない一階部分が、アイランドキッチンによって更に、開放感たっぷりとなっていました。イメージ通りの理想の実現は、その内容をよく理解してもらえる工務店さんとの出会いが必須なのですね。


Uchimise Photo 


レポート後記

レポーター:けい 和室の窓から、絵画のように見えるシンボルツリーの名前を「緑ガク梅」と教えてくださいました。リビングのソファからも、四季折々の表情を見せてくれるそうです。部屋全体が明るく、その坪数よりも広く感じた訳は、計算された光の取り入れ具合が、天然の照明の役割を果たしているからでしょうか。娘さんの事を第一に考えられた自然素材たっぷりの家は、工務店さんのコンセプト「育む家」のイメージ通りでした。お話の最後の頃、リビング階段の壁に小さな落書きを見つけたときに感じた温かな空気は、梅の花の開花を少し早めたかもしれません。

レポーター:レポーター:けい

こちらのお宅は、 見学可能.png です

案件番号 No.0085 いたくらの家(足利市)
「アイランドキッチンに集う家」