金太郎御殿(宇都宮市)No.0098
伴工務店
十一間の大屋根の家
おうちデータ
- 金太郎御殿(宇都宮市)
- 築年数…4ヶ月
- 延床面積…56坪
- 好きなインテリアは?
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ナチュラルで温かみのあるインテリアが好きです。木製の物は特に好きかな。今回の家作りでは、元々使っていた家具以外で必要な物は全て造作家具にしてもらったので、大好きな「木」で統一されています。床はもちろん、建具や天井も木ですから、自然の中に居るみたいに感じられてとても気に入ってます。
- 好きな雑貨屋さん・家具屋さん
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いろいろなお店で自分の好きな物を選ぶ事がほとんどです。
- 参考にした雑誌
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本は見ず、実際の展示場などを見に行って参考にしました。
- 家を持つきっかけは?
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以前住んでいた家が古くなった事と、とにかく寒かったので、主人と「温かな家にしたいね」と話していました。家事動線や段差など、気になる所があったので改善もしたかったの。昔ながらの入母屋造りの家だったので、窓は大きくてよかったけれど、壁や収納が少なくて勝手が悪かったんです。より快適に過ごせるような家にするには、どうするのが良いのか参考にしようと思い、展示場などを見に行って想像が膨らみ始めたのも、きっかけだったかもしれません。
- 購入を考え始めたのは誰?
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主人と二人で考え始めたと思います。我が家の場合は、考え始めるタイミングとして、元々住んでいた家の状態が関係していたと思います。修繕や動線、家族の先々の生活スタイルなどを視点に、どちらからともなく話を始めたかな。
- なぜ、その施工会社に決めたのか?
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お隣りさんだったんです。ずっとお仕事振りを拝見していた事もあって、最初から決めていましたし、全く悩みませんでした。近しい友人や知り合いも殆どが、同じ施工会社だったので、実際の家を何件か見る機会にも恵まれていました。お話を進めるうちに、担当の方の人柄にも惹かれて、不安もなくお任せできました。
- お気に入りの場所は?
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キッチンを含むリビング・ダイニングスペースかな。家事をしながら家族の様子が見られるし、南向きの大きな窓で、仕事から帰ってくる家族の様子も分かります。理想だった明るい開放感たっぷりの部屋が実現したので、大満足です。リビングは、堀ごたつでのんびりリラックスできるし、念入りに考えた扉の位置で、風通しも良いので、本当に自然の中に居るみたいです。
- もう1度家を建てるならどんな家にしますか?
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もう一度同じ家が良いかな。木を贅沢に使って、風の通る明るい家が良いです。家族それぞれのライフスタイルの変化や、自分の家事動線を考えて、それらに対応出来る柔軟な間取りが実現するのが理想ですね。次があるならまた同じようにじっくり考える所から家造りを楽しみたいです。
- これから家を建てる人へのメッセージは?
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妥協をしない。と言う一言に尽きるでしょうか。実際に建て始めるまで2年かけました。家族それぞれの、一日の生活動線だけでなく、老後の事なども視野に入れて廊下の幅を広く取るなど、スペースの使い方を様々な角度で考えると良いと思います。家と家族が、どのようにつながって行くかは、とても大事で、そこを丁寧にシュミレーションして組み立てると、より良い家造りができると思います。
いろいろな視点で考える
扉の位置は、それぞれの部屋の使い方を十分に想定して配置してもらいました。スムーズな家事動線が得られるだけでなく、風の通りがあって湿気がこもりません。暖かい季節はもちろん、普段もなるべく扉は開けた状態で使いたかったので、勧めもあり、全て壁に収納されるようにしてもらいました。季節に応じた部屋の使い方や、急なお客さまへの対応ができるなど、有効活用しています。
使い方を優先
義母の部屋は、気兼ねなく使えるようにと、玄関から直接部屋に入れるようになっています。キッチンから少し離れているので、簡単なシンクと冷蔵庫も設置してあります。廊下側の引き戸からは、トイレに行けるようになっていて、車椅子などの想定もして幅を広く取りました。廊下の収納は、今はまだ使っていませんが、部屋に広さが必要になったら利用するつもりです。
その部屋で一日をどのように過ごすかだけでなく、先々の事も考えて、予めスペースを取れる事は理想的ですね。家族それぞれの生活リズムに合わせた間取りは、親子三世帯が集う家の大事なポイントかもしれません。
集約して使う
脱衣所・洗面スペースを広く、家事室として使えるようにしてもらいました。収納は造作で、家族全員分の衣類が入るように十分の大きさになっています。洗濯物は入浴のときに出ますし、干して取り込み、畳んで仕舞うまで一連の家事ですから、一ヶ所に集約してあると、時間短縮になりますよね。
室内に干せるようになっていて、花粉の多い時期や梅雨の季節など、重宝しているそうです。外の物干し場につながる出入り口や大きな窓もあり、湿気対策のための風通しも実現されていました。
もう少し幅が欲しかった
普段、どうしても大変と言う訳ではないのですが、一緒に出かける時や、朝の支度が重なってしまったときなど、大人が二人以上立つと、少々手狭かなと感じています。玄関の土間を少し削ってシュークローク側を広く取ればよかったと思います。荷物の一時保管などを考えても、もう少し広さがほしかったかな。
動線は想像できても、実際に使うときの必要スペースは、やはり使ってみないとわからない部分が多いかもしれませんね。実際の広さを確認するために、オープンハウスやショールームなどを利用するのも良いですね。
用途によって決める
収納の数や場所は、十分考えて設置してもらったので問題ないのですが、一ヶ所だけ中に入れる物の種類によっては、上手に使わないと入らない事があります。収納は、動線を崩さず有効に使いたいので、スペースとしては足りているけれど、せっかくの造作ですから少し残念です。
以前住まわれていた家に、収納が少なかったとの事で、何度も設置場所はお考えになったそうです。想定通りに使えている収納が殆どなだけに、入らない訳ではなくても、気になってしまうかもしれません。
標準仕様を利用する
浴室にも、木調の施しをと提案をもらって、少し考えたのですが、一般的なユニットバスにしました。お掃除が簡単だし、毎日の事ですからより楽な方が良いですものね。窓のブラインドはガラスの間に入っていて手入れがいらないんですよ。主人は、曇りガラスの方がよかったと言うのですが、光の入り具合も調整できるので、私は気に入ってます。
家族使いのスペースは、コストダウンの一番の対象かもしれません。掃除の手間の軽減とコストダウンが実現するなら、標準仕様から色調なども考えて、こだわりに近い物を探しつつ、選ぶ事もぜひ視野に入れたいですね。
長い目で考える
後からいろいろリフォームするのではなく、予め長男の自立や自分たちの老後の事などを想定した間取りを考えました。先々、家族がどんな使い方をするのか考えて、柔軟に部屋が使えるようにする事は理想ですし、メンテナンス以外でのリフォームの出費は負担になると考えました。
目の前のコストダウンにとらわれすぎて、後々、リフォームが多く必要になってしまうのでは、本末転倒かもしれませんね。コストダウンの仕方は様々で、ライフスタイルに合った物を、きちんと選べる事は重要なのですね。
憧れの実現
初めからキッチンは、南向きでアイランド型を考えていました。家事をしながら、リビングやダイニングの様子が見られるし、外から帰ってくる家族の様子もわかります。開放的で、家族と一緒に家事をしているような感覚ですよね。古い家にはない間取りですから、新鮮に感じています。家族とお喋りしながらでしたら楽しく家事ができて、はかどります(笑)
楽しく毎日の家事ができる事は、とても注目したいポイントですね。そのためのキッチンならば、自然と団欒が生まれ、明るく開放的な空間になるのが想像できます。お掃除のしやすさも考えてお選びになったと仰っていたアイランドキッチンは、明るい部屋に効き色となって映えていました。
とにかく温かさにこだわって
前の家が、とにかく寒かったの。寒いのが苦手なので、体感も視覚的にも温かさを感じられる家をお願いしました。自然と木が中心素材になったかな。一番のこだわりは床でしょうか。温かさは重要でしたが、同じくらい傷が付くのを避けたかったので、固めの松を使ってもらいました。色合いの変化を楽しめるところも気に入っています。
スリッパはいらないくらいの温かさでした。夏は素足で歩くと、気持ちが良いだろうなと思いながらお話を伺っていました。床だけでなく、天井にも「木」は施されていてクロスを全く使用していない徹底ぶりが、自然素材へのこだわりを強く感じました。
開放感を感じるために
全てではないのですが、窓は可能な限り「掃き出し窓」にしてもらいました。元々住んでいた家もそうだったので、使い勝手がよかった事もあるのですが、なんと言っても、ガラス面が大きくなるから、光も風も多く入って明るいし、開放感があって理想的でした。体験から、古い家の良い所を取り入れてこだわりを大事にしました。
足元まで広がる窓に、四季折々の外観を楽しみながら過ごせるよう、窓の場所もきちんと考えられていて、妥協しない家造りが表現されているかのようでした。細やかな位置バランスのお話は、工務店さんだからこそ実現すると言えますね。
Uchimise Photo
大きな窓と贅沢に使われた「木」が印象的でした。奥さまこだわりの掃き出し窓は、南側の濡れ縁の活躍ぶりを容易に想像させました。あえて雨樋を付けずに、滴り落ちる雨の雫を楽しむための外構が、これからだと伺って、人柄に惹かれたと仰っていた工務店さんと家造りを楽しまれているご様子が、羨ましく感じた私でした。
レポーター:けい
扉の位置は、単純に部屋の隅に一ヶ所と考えがちですが、二ヶ所だったり、中央だったりと丁寧に考えられていました。家事動線やスペース、風の通りなどが意識された扉の存在に、どちらの部屋を拝見しても驚かされました。