しゅうちゃんち(日光市)No.0102
COMODO建築工房

ひとつ屋根の家 見学可能.png

おうちデータ

  • しゅうちゃんち(日光市)
  • 築年数…4ヶ月
  • 延床面積…22.5坪
好きなインテリアは?

特に○○風が好きというのはないのですが、木でできているものに魅力は感じますね。コテコテというか、“いかにも”なインテリアは少し苦手かもしれません。実際に見て、これはときめくとか、ピンとこないとか、そういう感覚を大切にしていますね。

好きな雑貨屋さん・家具屋さん

BEE BALM

参考にした雑誌

特になし。携帯で検索しました。

家を持つきっかけは?

私も主人も地元が家を建てたこのあたりなので、結婚したときから、いつかはここに戻ってくるということは決めていました。子どもが小学校に入るまでには家を建てなきゃ、というのはずっと念頭にあったんですよね。どんな家がいいか携帯で検索して、何となくは探していたのですが、ある日今の家を建ててもらった建築士さんのホームページを見つけてときめき、完成見学会に参加したのが具体的に動き始めたきっかけとなりました。

購入を考え始めたのは誰?

夫婦ふたりで話し合ってですね。将来やらなければならないことというビジョンはふたりの中であったので、とても自然な流れでした。

なぜ、その施工会社に決めたのか?

平屋に住みたいというのは前々からあり、「小さい平屋」のようなワードで検索していたんですが、どれもピンとこなくて。ある日うちを建ててもらった建築士さんのサイトを見つけて、初めてときめいたんですよね。建物のあったかい雰囲気、いかにも見せようとしている感じがないところ、ブログから垣間見える人柄など、すべてが好みだったんです。こんな家に住みたいなぁ、と心から思えたのはこの建築士さんが建てる家だけでした。

お気に入りの場所は?

わが家は22.5坪の平屋なのですが…全部気に入っています。狭さを全く感じないし、家族4人で暮らすための必要な要素はすべて入っているんですよね。特に、と言うと…縁側でしょうか。そこで子どもたちが遊んでいるのを見るとき、特に幸せを感じますね。

もう1度家を建てるならどんな家にしますか?

老後を見据えて平屋にしたし、ずっと大切にしたいと思える家にしてもらったから、次建てるならは考えられないですね。

これから家を建てる人へのメッセージは?

自分に合った工務店や建築士さんは必ずいます!!そこを探すのに時間をかけるのがいいと思います。私がこの家を建ててくれた建築士さんのホームページを夜中12時くらいに初めて見つけたときは、夢中になって朝までブログを遡って読み続けたくらいだったんですよ(笑)。それくらい、自分がいいと思える工務店や建築士さんに出会えることが一番ですよね。

ウチミセレポート

使いやすく、視界に入りづらいオープン収納

わが家は、キッチンを中心として、ぐるっと回遊できるかたちになっています。ちょうどキッチンの裏側にあたる部分に可動式のオープン棚があり、リビングで使う子どものおもちゃや着替え、アルバムなどを収納しています。ここはリビングからは見えないけど、ちょっと回り込めばすぐにモノを出し入れできる場所。子どもたちもおもちゃを自分で出し入れしたり、着替えを取ってきたりするくらい、とても使いやすいんですよ。

モノを持たない暮らしに憧れる、という奥様は、かごやボックスなどを使いこなせる収納上手。使いやすい場所にある集中型の収納は、ともすれば乱れがちになりますが、奥様の性格を考えた上での設計だとか。すばらしい!


キッチンを下げて、目線を合わせる

わが家のキッチンは、他の床部分よりも50センチほど低い位置にあります。これはキッチンに立っていることが多い私が、子どもたちが床でおもちゃを広げて遊んでいたり、キッチンの前で宿題をするときに目線が合うようになんです。基本床で暮らすスタイルなので、目線が考慮されていなかったら、私がいつもみんなを見下ろすようになっていたのかな。そう思うとこの高さはとてもいいですね。

キッチン前のカウンター用にハイチェアを置き、目線を合わせるようにするのが一般的。でも、それでは座卓で食事をする家族とは目線が合いませんよね。キッチンを下げるという斬新な発想は、床での暮らしに馴染んでいました。


リビングの続きにある縁側は暮らしを豊かに

L字型の縁側は、窓を全開にできるので外と中の間のような感じなんです。子どもが風邪をひいて外に行けないときとか、ここで遊んでいるだけで気が紛れるみたい。縁側に子どもが座っている姿、とてもかわいくて好きなんですよね。カスをこぼしてほしくないおやつはここで食べるとか、実用的な面もありますね。縁側越しに窓で切り取られた隣の敷地のアカマツ、すごく立派でしょ。いい眺めなんですよ~

L字型の縁側なので、直線だけの縁側よりも動線に幅が出て自由に使えそう!縁側に小さな兄弟が並んでおやつを食べる様子はとてもほほえましいものでした。角柱の外に窓があるという造り、初めて見ました!


エアコンは収納の中に

図面の段階で書かれていたはずなんですけど、テレビ上の部分の出来上がりを見て、わっ!こんな風にエアコンを使わないときは隠せるんだ!しかもここにも反対側の扉のところにも収納がついている!って興奮してしまいました(笑)。部屋の暖かい雰囲気が気に入っているので、機械類ができるだけ見えないようにという工夫はとても嬉しいです。

確かにエアコンを使うのは1年のうち限られた期間。使っていないいときに隠せるというのはいいですね。しかも取って付けたように不自然な「隠す」ではなくて、とても自然に収納内部に収まっているのがまたいい!



失敗ポイント

高い場所の深い収納は使いづらい

不便だなぁと思うのは、造作のレンジ収納の最上段。高いし、奥行が深いから、入れたモノが見えなくなるんです。だから使っていませんね。でも…レンジの奥行に合わせての収納だから、この深さは必要だし、こうすればよかったという後悔を伴う失敗ではないですけどね。下の食器棚は奥行の深さは不便ではありません。手前によく使う食器、奥にあまり使わないものを収納しています。

このお客様の素晴らしいのは、使いづらい部分の収納は使わなくていいようなモノの持ち方をしているところ。限られた収納スペースを、ゆったりと使われています。もし寿司桶が必要になったら、この場所は収納に最適ですね(笑)


洗濯物を干すのは縁側を降りて

私は、全く不便だとは感じていないのですけど、言われてみれば、洗濯物を干すために、縁側を一度降りるのは面倒だと感じる人はいるかもしれませんね。私は家全体の調和を優先したので、要望をあれこれ詰め込むことはしませんでした。布団を干す場所がないから干さなくてもよいというムアツ布団にしたり…気に入った家に自分の暮らしやモノの持ち方を合わせるのも悪くないですよ。

年をとった時には、この洗濯動線は気になってくる部分かも。そのときは、段差の少ない階段のようなものを補われると楽になりそうですね。


キッチンの段差、最初はキツかった

キッチンが他の床高よりも50センチほど低いので、引っ越した当初はこの上り下りで太ももが筋肉痛になるほどでした(笑)。でも、人って慣れるんですね。今は軽々と上り下りできます。キッチンは頻繁に出入りする場所ですから、この段差も嫌な人は嫌でしょうね。でも私にとっては、目線が家族と合うように高さを合わせることの方が大切なので、後悔はしていません。

確かに慣れない私にとっては50センチの段差はちょっと大変でした。でもその段差が生み出す魅力には代え難い…。なのでお客様はそれを自然と受け入れて暮らされています。本当に「この家が好き」ってこういうことなんですね!


コストダウンポイント

子ども部屋は就寝スペースを上下に

全体の予算を最初に決めて、それに合わせてプランを作ってもらったので、コストダウンをしようという努力は何もしていません。必要以上に床面積を大きくしないこと、それがすべてでしたね。例えば子ども部屋は2部屋で7帖、この狭さを解消するために、就寝スペースを上下取り合うように壁を立てています。スタディカウンターもついているので、あとは椅子を買うだけでよいんですよ!

3.5帖の子ども部屋…でも、必要な要素はしっかり入っているので驚きです。この上下の就寝スペースや屋根裏収納のように、22.5坪という床面積には表れないスペースを有効活用し、床面積を絞ることに成功していますね!


こだわりポイント

キッチンの明り取りは天窓から

キッチンの前は、窓がない壁が続いてるんですよね。これって結構珍しくないですか?車通りの多い道路が近くにあるため、窓をつけたところでカーテンを閉めっぱなしにするだろうと壁に窓はつくらず、天窓を設けました。これがすごく明るいんです。季節や時間によってはきれいに光の筋が壁にできることがあるんですよ。

壁があれば窓をとり、明るさや通気を確保するのが常識だと思っていたので、「カーテンを閉めっぱなしにするなら窓はいらない」という考え方はとても斬新!温かみを感じる塗り壁にしているから、壁のみでも美しいのでしょうね。


3帖の畳スペースは多様な使い道が

ダイニング横にある畳スペースは、小さい子どものいる今の暮らしでは欠かせないスペース。お昼寝をさせたり、お相撲やブロックなどの遊び場になったり…。建築士さんは、コンパクトな家だからこそ、こういう「余白」の部分を作っておくと緩やかに住まえるのだと言っていました。確かにそうだと住んでから感じています。

私がお邪魔したときも、2歳の弟さんがこのスペースでお昼寝をしていたのですが、低い壁があるので全く気づきませんでした。空間を緩やかに区切りながら狭さを感じさせない、設計の妙ですね!


建具のデザインにもこだわる!

建築士さんの事務所でこういうガラスに格子をあしらった建具を見て、これは素敵!と我が家にも入れてもらったんです。玄関とリビングを仕切る引き戸と、食器棚です。なんとな~く線を引いてデザインした、なんて建築士さんは言いますけど、いちいちかわいいんですよね。とても気に入っています。

確かに…いちいちかわいい(笑)。玄関との仕切り戸を、このようなガラスメインの建具にするというのも珍しいですね。でもそのおかげで閉めていても全く閉塞感がない!すべては計算し尽されているんでしょうね。


コンロはガスとIH両方!

IH用の鍋をたくさん持っていたのですが、土鍋でご飯を炊く暮らしに憧れていたんです。なのでガスの火力も諦められなかったんですよね。私はどちらかを諦めないとと思っていたのですが、「両方つけちゃえば?」とアドバイスをもらい、そうすることにしました。一人ではその発想が思い浮かばないですよね。おかげさまで引っ越してから毎日土鍋でご飯を炊いていますよ!

両方のコンロを使い分けている一般家庭は初めて見ましたが、どちらも諦めることがないというのももっとも。憧れの暮らしを実現するために設備を合わせる、当然のことなのだけど諦めがちな点ですよね!


Uchimise Photo 


レポート後記

kage 「どうして他の人はこの建築士さんに建ててもらわないのか不思議だった」と奥様が笑いながら話してくださるほど作り手に惚れ込んで建てた家は、不満が何一つない、本当に大切な家だということがひしひしと伝わってきました。片付けが本当に苦手だったご主人が、この家に引っ越してから自分で片付けだしたというエピソードを聞いて、家は人を変えるのだということを実感。確かに、人生が変わりそうなほど、素敵な家でした!

レポーター:kage

こちらのお宅は、 見学可能.png です

案件番号 No.0102 しゅうちゃんち(日光市)
「ひとつ屋根の家」