ななゆとこはるちゃんち(宇都宮市)No.0110
ハウスプランナーハネイシ
憧れを手に入れた子育てを楽しむ家
おうちデータ
- ななゆとこはるちゃんち(宇都宮市)
- 築年数…6ヶ月
- 延床面積…29坪
- 好きなインテリアは?
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インテリアに対してはふたりともそんなにこだわりが強い方ではないのですが、僕は元々はシンプルな、モノトーンな感じが好きでしたね。でも小さな子どもがいるのもあって、そればっかりもな…と色の入ったモノや、木のモノも置くようになりました。
- 好きな雑貨屋さん・家具屋さん
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Francfranc
- 参考にした雑誌
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SUUMO注文住宅栃木で建てる 栃木の住まいづくり
- 家を持つきっかけは?
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賃貸で家賃を払い続けるのではなく、早くマイホームを持ってローンを返していった方がいいと昔から思っていたので、20代も終わりに近づいてきたしそろそろだと思ったんですよね。僕自身ずっと社宅で育ったというのもあって、子どもが生まれたら思いっきり騒いでも構わない、戸建てのマイホームで育てたかったんです。年子で娘ができ、その思いが一層強くなったのもきっかけだと思います。
- 購入を考え始めたのは誰?
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どちらかと言うと妻でしょうか?でも僕もそろそろ、との思いはあったので、どちらからともなくといった感じですね。
- なぜ、その施工会社に決めたのか?
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ドライブをしながら土地探しをしていて、たまたま見かけて気に入ったこの土地に立っていたのが、工務店さんの看板でした。連絡して会ってみると担当の方は本当にいい方で…限られた予算のため、他では思うような家を提案してもらえなかった私たちの話をしっかり聞いてくださり、希望に合いそうな規格住宅を、内容を調整して予算に合わせてくれたんです。心底信頼できる方だったというのが、決め手と言えるかもしれません。
- お気に入りの場所は?
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私はこの吹き抜け部分でしょうか。昔から吹き抜けがある家に憧れていたんです。この空間のおかげで部屋が広々と感じますね。妻は、リビング階段とその隣の床を抜いて金属のメッシュが入っている部分がお気に入りです。空気が家全体を回るようにこうなってるんですが、子どもたちが上から覗いたり、ものを隙間から落としてきたり…喜んでいる様子を見ると、親も嬉しくなりますよね。
- もう1度家を建てるならどんな家にしますか?
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平屋ですね。予算を全く気にしないでいいなら、本当は平屋を建てたかったんです。やっぱり階段がない方が楽ですよね。
- これから家を建てる人へのメッセージは?
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限られた予算の中でも、自分たちの思い描く家に近いものを建てることはできます。希望を「予算がないから」と全部諦めてしまってはもったいないです。私たちの場合は、この工務店さんとの打ち合わせ15回のうち10回は、予算内でどのような建物を建てられるかというところに費やしてもらいました。理想と現実、両方を見据えたアドバイスをもらえるような信頼できる担当者に出会えるといいですね。
「タタミスペース」は使いやすさ抜群
玄関とリビングの間に、一段下がったタタミスペースがあります。独立した部屋ではないけれど、一段下がっているということで、別空間な感じがありますね。例えば食事どきにちょっとしたお客様が見えたとき、子どもたちが食事をしているのを見つつもこのタタミスペースで来客の対応ができる、いい空間です。段差にちょっと腰かけられるのも便利ですよ。
隠せるキッチン収納は来客時に大助かり
キッチンの背面は、3枚扉の引き戸で全部隠せるようになっています。どうしてもキッチンはモノが多くごちゃごちゃしてしまうので、来客時には扉を引いて全部隠せてしまうのはとっても助かります。中の棚は、レンジや炊飯器はどこに置くか、食器や食品ストックはどこにどれくらい置くかを細かく打ち合わせして奥行や板の厚さを決めてもらったので、とても使いやすいです。
こちらのキッチンはキッチン前の壁の立ち上がりも高めで手元が見えないし、収納扉を閉めてしまえばとてもすっきり。お料理中、扉をオープンにしているときの使いやすさも考えてモノが配置され、ばっちりですね!
屋根付きのバルコニーは働くママにはありがたい!
奥行のあるバルコニーは、洗濯物がたくさん干せるし、何より軒がかかっているので、共働きで日中家を空ける我が家には必須ですね。外出しているときに雨が降ってきても、これくらい深い軒があれば安心です。
ましかくのおうちに組み込まれたバルコニーは、外観もスマートだし、洗濯物を干すのに屋根があって安心ですね。寝室からも子ども部屋からも出られるバルコニーは、ちょっと気分を変えて家族団欒をしたいときにも使えそう!
インテリアや外構、初めから計画しておけばよかった
インテリアは引っ越してからどうにでもなると思って、建てる前は深く考えなかったんです。でもいざ引っ越してからだと、どうやったらオシャレになるのかもよく分からないし、外構を自分で施工するのも大変!建てる前から雑誌なんかで勉強しておけばイメージが沸いたのかなぁと反省。何かを買うにしても、予算取りをしてなかったので今すぐには買えず…。これから建てる方には、最初からインテリアや外構のことを考ておくことをオススメします!
通販で選んだというシンプルな家具も、空間が広々と見えるものを上手に選ばれていたと思いますが、確かに照明は建てる前に配線計画が必要だし、予算の面でもインテリアの計画を建物と一緒にしておくというのはとても重要なんですね!
収納がちょっと少ないかな…
玄関に土間収納があり、とても便利なのですが、我が家はアウトドア好きなのでグッズがたくさんあり、そのような私たちにとってはもうちょっと広いスペースが必要だったのかな、と思います。最近外に物置を買って冬用タイヤ、自転車、アウトドアグッズなどを収納してあります。2階には大きなウォークインクローゼットがあるのですが、子ども部屋には収納がないので、娘ふたりが大きくなったら…服の収納もちょっと不安ですね。
ご家族の持ち物の量に応じて収納面積を変えられないのは規格住宅の難しいところ。このお宅のように、外の物置や、居室内の置き型の収納家具で収納量を補っていく必要がありますね。収納に合わせて持ち物の量を決めるというのも一手かもしれません。
洗面脱衣室、もうちょっと広い方がいいかな
我が家は一般的な一坪タイプの洗面脱衣室です。子どもが3歳と4歳なので、お風呂はいつも3人で入り、上がった後は洗面脱衣室で服を着たり髪の毛を乾かしたりで大混雑。子どもが小さいうちだけかもしれませんが、脱衣室はもうちょっと広かった方がよかったかなぁと思います。あと、洗面ボールの水が跳ねてしまうのもちょっと困ってて。スタイリッシュなんですが…もうちょっと深型でしっかりしたサイズの洗面ボールがよかったかな。
子どもが小さいうちは複数人数でお風呂に入るし、上がった後もお着替えに時間がかかったり場所を取ったり…確かに可能ならば、洗面脱衣室は広くとれた方が、みんなのプチストレスが減りそうですね。
家具もセットの規格住宅、本体だけを購入
資金が限られていた中で、何とか思い描いていたようなオシャレな家を…とたどり着いたのが、とても素敵な家具・カーテン・照明がプランに含まれている規格住宅の、本体だけを購入するという方法。工務店の担当の方が、一生懸命数字とにらめっこしながら提案してくれました。もちろんオシャレな家具も一緒に買えた方がよかったけど、まずは納得できる家を手にいれること。それが一番のコストダウンになりましたね。
高気密・高断熱・高耐震を兼ね備えた工法で建てられたこの規格住宅は、オシャレなだけでなく性能に優れています。後から変えられない部分のコストを削るのではなく、後から足せる部分のコストを削るのは正解ですね。
大きな窓と、高気密高断熱で電気代カット
我が家のリビングの掃き出し窓はとても大きくて、昼間は部屋の奥の方まで明るく、電気をつけなくていいんですよ。それに、高気密高断熱で、家の中の空気が循環するようなシステムも組み込まれているので、エアコン代も普通の家に比べたら安いでしょうね。電気代が節約できるというのは、長い目で見ると大きなコストカットですよね。
取材に伺った日も、電気をつけなくても室内はどこも明るく、撮影に照明をつけたのは脱衣室・クローゼット・トイレのみでした。大きなリビングの掃き出し窓と、吹き抜けにある高い窓から差し込む光は、真冬でも部屋を明るくしてくれるのでしょうね。
憧れのウッドデッキは後で
リビングの大きな掃き出し窓の前にウッドデッキをつけるのに憧れてたんですけど、これも予算の都合で建築時には断念。建設業の知人がいるので、コンクリートを敷くところから、後々やるつもりです。まずは頑張って資金をためないと、ですけどね(笑)
お知り合いに建設業の方がいらっしゃったら、コンクリートから敷くことも不可能ではありませんね!まずは後から手の加えることができない、建物本体を後悔しないものにするというのは正解ですね。
子ども部屋の建具は必要になってから
階段を上がったところのフリースペースは、現在おもちゃを並べて娘たちの空間にしてあります。まだ当分家族で寝るし、もし個室を欲しがったらそのときに、壁と建具を付けて仕切れるようになっています。今のところ、廊下部分にあたるところも含めて走り回っているので、このオープンな間取りがコスト的にも暮らし的にもよかったのだと思います
お子さまは年子のお嬢様2人ということで、もしかしたら大きくなっても壁や建具は入れずに広々とこのスペースを仲良く使っているかもしれませんね。その時の家族の様子に応じて使い道を考えられるというのは魅力的です。
予算内でデザイン住宅を!
私たちは親の援助などもなく、自己資金とローンだけで家を建てようと決めていましたし、まだ20代ということもあり、資金は限られたものでした。でも、オシャレな家に住みたかったんですよね…。家を建てた工務店さん以外では、この予算では「一般的な」プランしか…という感じでしたが、規格住宅というかたちで吹き抜けやスケルトン階段のある家に住まうことができ、とっても満足しています。
雑誌に掲載されているオシャレな物件を見ては、その価格の高さに「手が届かない…」とがっかりされたというご夫妻。でもしっかり現実の予算と向かい合ってくれる担当者と出会い、満足できる家を手に入れ…20代というお若さでご立派です!
温度差のない家は昔からの憧れ
妻が常々言っていたのは、実家で部屋から廊下に出た瞬間のひやっとした感じがすごく嫌だった、ということ。だから、廊下がなく家全体が一つの空間で温度差のない家というのは理想だったんです。廊下がないから広々と感じるというところも気に入っています。
玄関を入って直角に進むとすぐに、タタミスペース・リビング・キッチン全体がワンルームのように広がります。高性能住宅ゆえに、吹き抜けもあるこの広々とした空間のを適温に保つことが可能なのですね!
子どもとの距離が近い家
子どもが部屋に籠りっきりにならないように、リビング階段であることは外せない条件でしたね。それに加えて、スケルトン階段やリビング階段の隣の金属のメッシュの部分から、2階の子どもの声や気配感じられるのもいいですね。本来ここは、家全体の空気の通り道として開けられているところなんでしょうけど、子どもが上から覗いたり、小さいものを落としてきたり、私たちにとってはコミュニケーションの場になっていますね。
家のどこにいても家族の気配が伝わるこのおうちは、子育て世代にぴったり。2階を駆け回ったり、タタミスペースにおもちゃを持って来たり…子どもたちが新しいおうちをとても気に入っているというのにも納得です。
Uchimise Photo
「工務店の担当者はどんな方だったんですか?」と尋ねると、「ものすごく優しくて、でもいいことばかり言うのではなくて…いい印象しかありませんね。」とご主人。限られた予算で満足できる家を、と一生懸命動かれた担当者の人柄がご主人の言葉に滲み出ていました。インテリアや外構、これから少しずつ大切なマイホームにご家族やお友だちと手を加えていくのも、また幸せな時間ですね。
レポーター:kage
壁や建具ではなく段差で空間を区切ると、家全体の広さを損なわずに色々なシーンに対応できるんですね!お子さんのお昼寝スペースにもなるそうですが、このような空間でなければなかなかフロアの真ん中で昼寝はできません。