りーちゃんち(宇都宮市)No.0117

こだわり満載フォトジェニックな家

おうちデータ

  • りーちゃんち(宇都宮市)
  • 築年数…7ヵ月
  • 延床面積…32.62坪
好きなインテリアは?

ナチュラルとかアンティークのものが好きですね。家を建てることを意識し始めてから、ウェブを見てはやりたいことを膨らませていました。そうすると、無垢の木のものがどんどん好きになってきて、インテリアに取り入れたいと思うようになりました。

好きな雑貨屋さん・家具屋さん

Maison de ecru*・アレッダ・亀田家具

参考にした雑誌

雑誌ではなくネットで検索しました。
RoomClip(アプリ)・インテリアブログ

家を持つきっかけは?

3年前に私の実家がリフォームしたんです。それをお願いしたのが、実は我が家も建ててもうことになる工務店さんでした。娘が幼稚園に通い出すまでにはおうちを建てたいなぁと漠然と思っていたのですが、その工務店さんから新しいモデルハウスがオープンしたというお知らせをもらったんですよね。行ってみたら、自分の好みにとても近くてイメージができたんです。それで具体的に家を持つことを検討し始めました。

購入を考え始めたのは誰?

どちらともなく、ですね。私も主人もそろそろかな…という思いはありました。

なぜ、その施工会社に決めたのか?

実家をリフォームしてもらっていたので、やっぱり信頼があったというのが一番ですね。それに、こんな家がいいと持っていたイメージに近いものを、この工務店が扱っている規格住宅をベースにすれば、予算内で建てられそうだったというのも大きな要因です。建売も何軒か見たのですが全然ときめかなかったんです。色々やりたいことがあったので、施主支給や標準からの変更などが可能というのもありがたかったですね。

お気に入りの場所は?

やっぱりリビングですね。こだわりは1階に集中していて、2階は標準仕様のままなので(笑)。こだわったインテリアと、大好きな雑貨に囲まれて過ごす時間は最高に幸せですね。

もう1度家を建てるならどんな家にしますか?

もし予算を全く気にしなくてよいのなら…2階の床も全部無垢の床にして、壁は全部漆喰にしたい!ドアも全部無垢のものにしたいですね。

これから家を建てる人へのメッセージは?

自分が好きでこだわる部分と、妥協をする部分のメリハリをつけるといいと思います。もちろん、すべてが叶えばそれに越したことはないですが、誰しも予算はありますもんね。後は色々なおうちを実際に見るのもオススメです。扉の色とか、照明とか、私も見学会などで色々参考にさせてもらいました。

ウチミセレポート

「キッチンの横がすぐお風呂」は便利!

我が家はまだ娘が小さいので、私が夕ご飯を作っている間に主人に娘をお風呂に入れてもらうことが多いですね。その場合、キッチン横の扉を開ければすぐお風呂なので、料理中でも上がるよ~の合図があったらすぐに体を拭いたりしてあげられるので、とっても楽なんです。洗濯機もすぐそばにあるので、料理も洗濯も子どもの世話も、同時に進めることができ、便利な間取りだと思います。

素敵なブルーの扉のすぐ隣がお風呂場とは驚きです!子どもが小さいときは特に、料理に専念、というのも難しいので、キッチンを中心として色々「ながら」で家事ができるおうちというのはいいですね。


小屋を利用して土間収納はすっきり

我が家には通り抜けられるシューズクローク兼土間収納があるのですが、そこに収納するのは靴と三輪車だけにして、ガーデニング用品やタイヤ、プールなどは庭に小屋をおいて収納しているんです。土地の形状の関係もあって、玄関のすぐ近くに置くことになるので、普通の物置ではなく小屋風の見栄えのものにしました。おかげでシューズクロークはすっきり。すっと通り抜けることができます。

広めの土間収納があれば何でもそこに収納してしまいそうですが…そこは割り切って小屋を利用することで、快適な通路として機能するシューズクロークになっていますね。Rの垂れ壁と木のスイングドアがとってもかわいい!


玄関周りは人感センサー付照明に

玄関ポーチや玄関周りの照明には人感センサーをつけました。暗い中電気のスイッチを探すのが嫌だったので…。これは夜、玄関近くのトイレに行くのにも困らないし、正解でしたね。

私自身も、自宅の玄関を人感センサーにして大正解だったと思っています。夜帰ってきて暗い中手探りでスイッチを探す不便さから解放されたり、消し忘れがなくなったり…その便利さを知ってしまうと、前には戻れません。


庭にもこだわり満足するものに

家の配置が決まった段階で、外構のプランもいくつか見積もりを取って考え出しました。大枠は外構やさんに作ってもらったので、あとは水やりと季節の変わり目に植え替えを少し頑張るくらい。庭の手入れをしていると、道を歩く人から「素敵なお庭ですね~」なんて話しかけられることがあり、とても嬉しいです。

庭とおうちの相性がぴったりで、お互いを引き立てあっているように感じました。素敵なおうちは、建物だけではなく庭にもこだわることで、より一層素敵になるんですね!



失敗ポイント

棚の中に可動棚を付けてもらえばよかった

洗面室とリビングが交差する位置にある奥行の深い収納。工務店さんには、可動棚を付けることを勧められたのですが、自分で何とかなるかと思って付けなかったんです。そうしたら、もう色々上に積みあがってしまってどうにもなりません…。自分ではなかなか棚を入れるまではしないものですね。付けてもらえばよかったと後悔しています。

この収納はリビングから近く広いので、何かとモノが集まりやすい場所です。後からでもラック等で棚を補うこともできますが、確かに最初から造作してもらうと空間にジャストサイズの棚を付けてもらえましたね!


手すり、アイアンにしたかった…

アイアンの手すりに憧れていたんですが、予算の都合上諦めたんです。でも、階段の手すりってリビングからも見えるし毎日上り下りするし…その度に悲しくなるんですよね。なるべくインテリアの雰囲気を壊さないように、白のものにしてもらったのですが、それでもやはり気になってしまいますね。

インテリアにとことんこだわった方だからこそ、この「少しの妥協」が心残りなのでしょうね。予算とこだわり…インテリアに関しては特に、そのバランスが難しい!


コンセント問題、やっぱり…

コンセントの位置はよく考えた方がいいと聞いていたので、家具の配置も決め、ここに増やそうと決めていたのに、色々考えることが多くてすっかりと抜けてしまっていたのです。それが寝室のベッドの脇と、キッチン前の立ち上がり部分。そのためにベッド下はすごいたこ足配線で、携帯の充電用コードもいつもマットの隙間からぺろんと出ているし、キッチンでハンドミキサー等使うときは不便なんです。うっかり忘れてしまうなんて…。

本当に家を建てるためには色々なことを決めなければならないので、うっかり抜けてしまうこと、ありますよね…。今回お伺いした2か所は、いずれも増やせばよかったとよく聞く場所です。


コストダウンポイント

規格住宅にオプションで理想のインテリアに

この家は規格住宅で、そのために本体価格は抑えることができました。標準で1階部分は無垢床に漆喰壁だったので、それをベースにリビングドアを無垢のものにしたり、洗面台にタイルを使ったり、化粧梁をつけたり…オプションで色々つけてもらいました。完全な自由設計で理想のインテリアを実現させるのは予算的に無理だったので、元は規格住宅にすることで、大幅にコストダウンできました。

理想のインテリアを予算内で実現するために規格住宅にするというのは、ありそうでない発想!好みのインテリアを得意とする工務店さんを選ばれたので、オプションのイメージもうまく形になったのでしょうね。


造作と既製品とどちらが安いか比較!

イメージしているキッチン収納があって、最初は大工さんに造作してもらおうと思っていたんです。しかしキッチンメーカーに思い描いていたものに近いものがあったので、見積もりをとったところ、後者のほうが安いということに。一方洗面台は造作してもらった方が安かったのでそうしたんです。同じようなものでも、造作か既製品か、お値段を比べることはコストダウンポイントですね。

既製品=シンプルなもの、とは限らないんですね。探せば既製品でもナチュラルな雰囲気の設備があるんだと感心しました!造作か既製品か、理想のインテリアがある方はうまく使い分けてコストダウンしたいですね。


タンク一体型トイレはタンクレスより低価格

私の中で、見た目的に手洗いのついたタンク付トイレはNG、でも別にタンクレスにこだわりはなかったんです。そこで提案してもらったのがタンク一体型の手洗いなしのもの。掃除もしやすいし、それで十分でした。タンクレスよりも数万円違いましたよ。その差額に少し足して、2階もホールに小さな手洗いをつけました。

タンクレスにする方のうち、何割かはあのタンク上の手洗いがイヤだという理由ではないでしょうか。タンクレスの見た目に近くて、お値段が抑えられたら、それはとてもいいコストダウンですよね!


カーテン・カーテンレールは施主支給

リネンのカーテンは私の中では絶対に譲れないインテリアのポイントでした。普通にオーダーするととても高価なので、ネットで安くて評判のよいところを探し、生地見本も取り寄せて気に入った生地でカーテンとシェードを作ってもらいました。なかなかこの厚手のリネン生地のカーテンってないんですよね。売られているリネンカーテンの半額くらいのお値段でできたのではないでしょうか。

漆喰の壁にリネンのカーテンは最高の相性。リネン生地は産地や織り方によって値段の幅が大きいので、手触りや質感などを実際に確かめて、自分の好みのものを通販など価格が抑えられているところで入手できるとよいですね。


こだわりポイント

無垢の床と漆喰の壁は外せない!

家を建てる前に色々画像を見ていて、素敵だと思うおうちは必ず無垢床と漆喰壁だったんですよね。だからそれは私にとっての外せない条件でした。この家は1階の床はパインで塗装も4色の中から選べ、1階の壁と外壁も漆喰なんです。このあたたかい感じがとても気に入っています。

インテリアセンス抜群の奥様。ご自身でもたくさん研究なさっていたようで、やりたいことが多すぎて困ったそう。工務店の方とたくさん相談して、無垢床と漆喰壁をベースにとても温かいおうちに仕上がったんですね!


魅せる洗面台に

洗面台にはタイルを使いたいと思い、大工さんに造作してもらいました。造作の洗面台で困るのは、収納が少ないこと。収納付の鏡を探し、壁面に可動棚も取り付けてもらって、洗面台に必要なものの収納場所を確保しました。真鍮のタオル掛けもこだわって探したんですよ!

一間のスペースにゆったりと取られた洗面台には、引き出し、棚、鏡の中にまで収納があり、必要なものがしっかりと収まっていました。美しくて使い勝手もよい、洗面台では意外と難しい部分を実現されていました。


こだわりの梁

主人は雰囲気のある梁に憧れていたので、オプションで化粧梁をつけてもらいました。これ、実はウレタンでできているんですよ。ぱかっとかぶせてあるだけです(笑)。本当はもう1本くらいつけたかったんですけどね…予算の都合上これくらいで我慢しました。建ててもらった工務店さんが、自由設計のおうちでよく使われているものなんですよ。

言われるまで、ウレタン製だなんて全く気づきませんでした!よくできているなぁと感心してしまいました。この梁があることでリビングがよりナチュラルでアンティークな雰囲気になっていますね。


照明は好みのものをカタログ、ネット通販で

照明はこだわりましたね…。実際におうちを見学していいと思ったものを、工務店の方に見せてもらったカタログから選んだり、ネット通販で選んで施主支給したり。柔軟に対応していただいて、とても助かりました。決まったカタログから選ばないといけないとか、施主支給には持ち込み料がかかるとかだと、私の場合、家づくりの楽しみが半減してしまいますから。

奥様がこだわって選ばれた照明は、どれもアンティークな感じのする、あたたかみのあるもの。ダウンライトで明るさは確保しながら、それぞれの照明が温かい光を添えて、インテリアのポイントになっていました。


Uchimise Photo 


レポート後記

kage フォトジェニックなおうち、という言葉がしっくりときます。細部までこだわったインテリア、趣味のよい雑貨…同行したカメラマンも、「何も技術を使わなくてもただ撮るだけでいい写真になる」と感心していました。それは、奥様がたくさんウェブなどを見て研究し、建った後もきれいに住まおうと努力されているからなんですね。素敵な家が完成し、今度はご自身の家が憧れの眼差しで見られる側になりました。

レポーター:kage