コいきの家No.0125
建築 浦山
ゾーンニングで居場所がたくさんの家
おうちデータ
- コいきの家(足利市)
- 築年数…1年2ヶ月
- 延床面積…60.24坪
- 好きなインテリアは?
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決まったスタイルではなく、ナチュラルな物が好きです。主人は、純和風ではなく少し洋風の要素を含んだ「和」のイメージのインテリアかな。無垢材や石、卵の殻が入ったタイルなど自然素材も大好きです。
- 好きな雑貨屋さん・家具屋さん
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ACUTUS
- 参考にした雑誌
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ELLE DECOR、BRUTUS
- 家を持つきっかけは?
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一番は子どもの入学です。生活に便利なところも意識しながら、学校に近い土地を探し始めたのが家造りのスタートだったかも。実家に住んでいたのですが、子どもたちの物が段々増えて手狭になって来たこともきっかけの一つでした。
- 購入を考え始めたのは誰?
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夫婦で考え始めたと思います。子どもたちを連れて展示場のイベントを観に行ったときに、モデルハウスを見学していました。一番上の子の入学時期に合わせて家を建てられるようにしたいね。と話していたと思います。
- なぜ、その施工会社に決めたのか?
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土地や、自分たちの建てたい家のイメージに近い家を探していたときに偶然手にした広告がきっかけでした。そのときの完成見学会でイメージ通りの家に出会えたことが決め手ですね。イメージしていた物を実際に目にすると、急に現実味を帯びていろいろ考え始め、具体化して行ったと思います。
- お気に入りの場所は?
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どこも気に入っていますが…。一番のお気に入りはキッチンかな。シンクも収納もいろいろ考えてもらいました。子どもたちも料理をしたがるし、娘二人と一緒に立っても窮屈にならないようにしたかったの。アイランド型にしたくてお願いしたけれど、丸見えは嫌だったのでリビングとの間に飾り棚を作ってもらいました。
- もう1度家を建てるならどんな家にしますか?
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平屋に憧れます。1階と2階に分かれて過ごすのではなく、共有スペースに家族が集うような家にしたいですね。家のどこに居ても家族を感じられたらステキですよね。今回も初めは何とか平屋にできないか検討してもらっていました。でも構造上、子ども部屋が暗くなってしまうだとか避けたい要素が解決できなくて諦めたんです。土地やコストなど制限がないなら是非、平屋を建てたいです。
- これから家を建てる人へのメッセージは?
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家の完成まで様々に考えたり決めなくてはいけないことがあると思いますが、その途中や最後に全て確認することをお勧めします。初めの頃に決めたことなどは特に。他には、わからないことをそのままにしないで調べたり聞いたりしてちゃんと理解出来るといいのかなと思います。完成会やモデルハウスなど直接目で見て確かめることもとても参考になりました。
リビングへ繋がっています
玄関からシュークロークを通って、リビングへ行けるようになっています。上がって直ぐの所に水道を設置してもらったので、その場で手を洗うことができます。どんどん増えて行く子どもたちの物も、それぞれに収納できるように棚を作ってもらったので、散らからないで収納できるようになりました。朝起きてから出掛けるまでの動線が抜群です。
初めから想定して
ダイニングテーブルの足元に鍋やホットプレート調理のためのコンセントを設置してもらいました。天井にはダイニング専用の換気扇があります。シンクがコンセントを付けられない素材でしたので、場所を床にしました。照明に換気扇が付いているものも考えましたが、掃除は個別の方が楽だと提案があったので別々にしました。
初めはシンクやカウンターなどに、ダイニングテーブルの高さに合わせてコンセントの設置をお考えだったようです。場所だけでなく素材によっても設置可能かどうか左右されるところですが、希望を実現させるための細やかなアドバイスや対応は魅力を感じますね。
天候に左右されません
勝手口の外は、泥付きの野菜や分別したゴミなどを置いています。屋根を付けてもらって正解でした。天気を気にせず使えますものね。ゴミを目に触れないところに置けるから、キッチンがスッキリ使えてよかったです。
縦長の土地のため、間取りや取れるスペースが限られていたとのことでキッチンの使い方に工夫をされたそうです。屋根を予め設置して室内との繋がりを持たせるとより快適に利用できますね。
丁度ぶつかるので
ソファに座ったときの頭の位置に収納扉の取っ手が当ってしまうことに、住み始めてから気付きました。しばらくはそのまま使っていたのですが、やはりどうしても気になったのでフラットにできる取っ手に替えてもらいました。くつろぐためのソファですから、快適に使いたいですものね!
住み始めてからも細部まで対応してもらえると、心強いのではないでしょうか。実際に使ってみないと判らない部分はどうしても出てきますから、想定していなかった使い方をする場合も含め臨機応変な対応をしてもらえるのは理想的ですね。
せっかく付けた機能
浴室内にスピーカーがあるんです。脱衣所側の壁のジャックに、iPhoneなどを繋げて再生すれば入浴しながら聴けるのですが…。バッテリーのことを考えるとコンセントを付けてもらえば良かったと感じています。逆に、家具の移動によって必要なくなったのに残してしまったコンセントもあって、どこに着けるか何度考えても難しいと感じました(苦笑)
いろいろな生活パターンを想定して、コンセントの位置は決定して行くかと思いますが、頭の中だけでは限界がるのかもしれません。既に施工されてからでは変更できませんから、着手される前の再確認は必須のようです。
こだわった結果
全館空調にこだわったので、1階と2階の形が同じ構造になっています。結果、凹凸が少ないのでコストダウンになりました。2階の窓に布団を干すためのバーを付けてもらい、思い切ってベランダも省きました。見通しの良いウッドデッキは子どもたちに大人気で、家事をしながらでも見られるから助かります。コの字が生かされていますよね。
引き戸としては最大と伺った大きな窓からは、お子さんたちが楽しく安全に遊べそうな「外部屋」のような空間がありました。ガレージの門扉を閉じれば道路上の危険を回避出来て、お子さんを外で遊ばせながらでも奥さまの家事が進みそうです。
使い方に適した素材とサイズ
家族が多いので、使う食器も必然的に多くなりますから食器洗浄機はサイズの大きい物を探して設置してもらいました。他にも、入浴のときは子どもたちで床が結構濡れますから、掃除の楽な竹の床材を選んだり、洗濯物の多さを考えて、乾きの早いガスの乾燥機を入れてあります。
食器を洗うときの水の節約は、現代の食器洗浄機ならかなり実現するのではないでしょうか。クッションフロアではなく、水や油にも強いと言う竹の床材には長い目で見たメンテナンス上のコストダウンが含まれているようです。
形と素材にこだわって
キッチンは形にこだわりました。娘が二人いるので、もう少し大きくなったら一緒に使うだろうなって思っています。アイランド型に憧れていたのでお願いしましたが、リビングから丸見えは絶対嫌だったんです。リビングとの間の飾り棚で視線を遮ることができたので良かったです。シンクの天板の素材は、熱い鍋もそのまま置ける硬い素材なんですよ。
娘さんたちと向かい合っても並んでも、十分に作業できる広さでした。アイランド型の一番の利点かもしれませんね。でも、奥さまのお客さまから丸見えは嫌だなと言うお気持ちにも、うなずけました。良さを生かして欠点をカバーした作りに脱帽です。
子どもスペースに集う
リビングよりもこちらに居ることの方が多いかも(笑)キッチンで家事をしているときも子どもたちの様子がうかがえるし、壁の造作家具で片付けも簡単です。PCを置くためのスペースとして作ってもらった所は、今は子どもたちに占領されていますけれど(笑)
壁一面に施された造作家具は、散らかりがちなお子さんたちの小物を収めてもまだ余裕があるように感じました。奥さまが、PCスペースにとお考えだった机の前は、ネットで見て参考にされたと仰っていたマグネットが使える壁面になっていて、キッチン側のそれと共に、お子さんたちのプリント類を問題なく収めていました。
和の要素を含んだテイスト
主人が純和風過ぎず、でも洋風ではない「和」の雰囲気の物が好きで所々に取り入れています。和室は家族で並んで布団を敷きたかったので作ってもらおうと考えていました。和室奥の収納へ続く扉部分は、床の間風に施してもらっています。照明は埋め込みになっていて、部屋の障子と同じに作ってもらいました。
寝室側の壁とお揃いにするために、ふすま紙ではなく壁紙から和テイストの物をお選びになったそうです。こだわりから思いついた発想に、施主さま好みの提案で答えてくれる工務店さんは頼りになりますね!
目的に応じて形を変える
玄関ホールは、初めからひな飾りを置くことを想定してL字にしてもらいました。近くにそれを収めておくための収納もあります。ひな飾りがとにかく大きいんです(苦笑)家を作る前から、これだけはどうしようか主人と悩んでいましたので解決してもらえてよかったです!
お子さんが3人と伺っていたので、広さや使い勝手を優先してのL字ホールなのかなと思いましたが、そんな想定があったとは意外でした。ひな飾りのような季節性のある物は、予め決められたスペースがあると、普段の生活で場所の確保を意識しないで済みますね。
Uchimise Photo
奥さまこだわりのキッチンの奥に,ダイニングを挟んで広がっていたのは「キッズアトリエ」と名付けられたセカンドリビングでした。お話を伺っているときに、それぞれのスペースが家族を包み込んでいるような印象を受けました。大きな窓から見えるウッドデッキは、お子さんたちの「お外リビング」かもしれないと、一人想像を膨らませながら取材を終えた私でした。
レポーター:けい
外から帰って、玄関で済ませたいことは意外と多いかもしれません。冬場の風邪が流行る時期や花粉の時期など、家の中に持ち込みたくないものを洗い流せますね。また、それぞれのスペースがあると探し物も減るかもしれません。