苺花ちゃんちNo.0134

愛犬と暮らすノスタルジックな家

おうちデータ

  • 苺花ちゃんち(宇都宮市)
  • 築年数…約70年(リフォーム後3年)
  • 延床面積…35坪
好きなインテリアは?  

ナチュラルな雰囲気が好き。それとかわいいものが好き。部屋に好きな小物を色々並べて楽しんでいます。

好きな雑貨屋さん・家具屋さん

Francfranc・VANILLA

参考にした雑誌

MAISHA・私の部屋。それと今回リノベーションということもあり、ナチュラルなリフォームの家の雑誌を参考にしました。

家を持つきっかけは?

祖母の家がここ数年空き家になっていました。最初は取り壊す予定でしたが家の基礎がしっかりとしていたため、母と相談しリフォームをして私たち夫婦で住むことにしました。

購入を考え始めたのは誰?

私です。

なぜ、その施工会社に決めたのか?

以前私が勤めていたこともあり、信頼のおける会社だったのでこちらに決めました。

お気に入りの場所は?

リビングの隣りのキャンドル教室を開いている部屋です。椅子に腰掛けリラックスしながらゆったりと、障子越しに見える庭の雰囲気が落ち着いて大好きです。

もう1度家を建てるならどんな家にしますか?

やっぱり平屋がいいですね。でも平屋だと平坦すぎてしまうので、数段階段を設けたスキップフロアのある家に憧れます。

これから家を建てる人へのメッセージは?

良い担当者、理解ある工務店さんとの出会いが大切。そして何よりも自分たちのこだわりをしっかりと持ち、最後まで妥協せず家づくりに取り組むことが何よりも大切なことだと思います。

ウチミセレポート

便利な間仕切り

ダイニングとリビング、リビングとキャンドル教室の部屋を壁ではなく、襖のままにしました。壁で仕切らなかったことで大空間な一つの部屋としても使えるのでとても便利です。また昔ながらの襖だったので、新しい壁紙を貼ったり取っ手を黒から白に変えるなど、部屋の雰囲気に合わせました。

今は別々に使用していますが、用途に合わせ将来的にワンフロアとして広々使えるのも魅力的ですね。お友達が描いた襖の絵がとても可愛かったです。また、壁紙を貼ったり取っ手の色を変えるだけで雰囲気がガラリと変わり楽しみながらリフォームされている姿が印象的でした。


ワンちゃんのために

キャンドル教室を開いている時ひとりだと、リビングで寂しそうに泣いていて可哀想なので教室に一緒に連れて行きます。教室中出ない様に柵を設け、万が一に備え防水加工のクッションフロアにした点も良かったです。

キャンドル教室の部屋の一角にワンちゃん専用コーナーが設けられておりました。教室開催中でも傍で様子を見れるので安心ですね。


手作りのスパイスラック

日当たりが良いのはいいんですが良すぎてしまって…。キッチンに居ると眩しいので窓の大きさに合わせたラックを手作りしました。

スパイスの種類の多さに驚きました。優しいナチュラルな色合いが白を基調としたキッチンによく合います。窓全体をラックにするのではなく半分空けてあるので日差しも十分確保できますね。


整理整頓、清潔感

シンクの一部は引き出しにせずスペースを作りました。少しでもキッチンを広く使いたかったので、そこにごみ箱を設置しました。

ごみ箱の色を周りと合わせているのでキッチンに溶け込み清潔感がありました。またキャスター付きなので使い勝手も良く、真似したいアイディアですね。



失敗ポイント

収納スペースが少ない・・・

間取りは変えずに内装をリフォームした家なので、どうしても収納スペースが少ないですね。生活をしているとどんどん物が増えていってしまうのでもう少し多ければ便利でした。

そのままの間取りを利用したため収納スペースが少ないとの事でしたが、押入れをクローゼットに変えたり、キッチンに収納棚を設けるなど随所に工夫がみられました。部屋もすっきりとした印象で真似したいアイディアがたくさんありましたよ。


隙間風、床冷えで冬場は寒い・・・

最近の家は高気密高断熱の家が多いですが、うちは昔ながらの家なので隙間風と床冷えで冬はとても寒いです。わんちゃんも飼っているので一日中暖房をつけています。そのため電気代もかかってしまい・・・夏は涼しくていいけど(笑)

「冬はとにかく寒いです。ただその事も含め昔ながらの味わいを大切に思いきり楽しみながら生活を送っていきたい。」そう話す表情は晴れやかでした。素材を知り尽くした腕利きの職人たちが造った家。おうちにいながら、まるでカフェでゆっくり寛いだような気分にさせてくれますね。


コストダウンポイント

出来るところは自分たちで

キッチンや主人の部屋の壁は自分たちで塗り壁やペンキ塗りをしました。玄関のポストも後ろに板を貼りポストを自分で取り付けてみました。少しでも自分たちで出来るところは行い、その結果がコストダウンにつながったので良かったです。

お話を伺うまで自分たちで塗ったように見えないほどきれいな仕上がりでした。自分たちで行うことで節約につながったり、更に愛着が湧いたりと一石二鳥のナイスアイディアですね。


使えるものはリサイクル

玄関横の扉は実はお風呂場で使っていたものなんです。外して持ってきたらジャストサイズだったので(笑)後は玄関からダイニングへつながるガラス扉も模様が可愛かったのでそのまま使うことに。廊下とダイニングの正方形の床材は中々ない珍しい物なので勿体ないと建築会社の方から言われ残すことにしました。

白い壁にタイル、淡いグリーンの扉にレトロ可愛いガラス戸、家の奥まで続く長い廊下、見れば見るほどタイムスリップしたような、居心地の良い昭和レトロさを感じる事が出来る、そんな空間でした。ガラス戸や床材は現在ほとんどが廃盤で、市販では手に入れることはほぼ不可能だそう。古き良き時代の物は長く受け継いでいってもらいたいですね。


こだわりポイント

一番大好きな場所

ワンちゃんの為に床材は足を痛めにくいクッションフロアにしました。水回りでも汚れがすぐに拭き取れるので掃除も楽です。後はシンクの高さを身長に合わせてもらったり、タイルを貼ったり、一部を漆喰で塗り梁を出したところにひょうたんランプを飾ったりと大好きな場所になりました。

「家の中でキッチンが一番好きですね。作る事も好きですが何よりも食べる事が大好きなので」と笑顔で話して下さった奥様。こだわりにこだわった照明器具やアンティーク調の取っ手や時計、ナチュラルな白のレンジフードなど奥様の大好きや可愛いがたくさん詰まっていました。


ピンクが好き

元々持っていたシャンデリアを使いたくて、キャンドル教室はこのシャンデリアに合う内装にしました。大好きなピンクに囲まれて幸せです。

ピンクと言っても桜色のような淡い色から目に飛び込んでくるようなビビッドピンクまで様々なピンク色が使われていました。部屋に飾ってあるキャンドルや小物類との相性も良く素敵な部屋でした。


色鮮やかな障子紙

一枚一枚どこに何色を置こうか模様はどうするか、じっくり時間をかけて丁寧に自分で貼ってみました。バランスを考えるのが難しかったですが楽しみながら出来たのでやって良かったです。

数ある障子紙の中から選りすぐりの色や模様を厳選された奥様のセンスの良さに脱帽です。紙を透って柔らかな光となり部屋いっぱいに降り注ぐ日差しが心地よい、いつまでも眺めていたくなる和モダンな世界が広がっていましたよ。


Uchimise Photo 


レポート後記

maiko 静かな住宅街の中にひっそりと佇む一軒の邸宅。昭和初期の面影を残しつつも現代の街並みに溶け込む平屋に、田舎のおばあちゃんちに遊びに来たかのような懐かしさを感じました。部屋に入るとリビングではワンちゃんがしっぽをフリフリとお出迎え。一緒に暮らすワンちゃんのために考えた素材や数々のアイディアやお教室を設けるなど、家族を豊かにするこだわりがたくさん感じられました。どこか懐かしい香りがする、いつまでも長居ができそうなとても居心地の良いお宅でした。

レポーター:maiko