Iさん家(宇都宮市)No.0147
君島建築

杜の家 見学可能.png

おうちデータ

  • Iさんち(宇都宮市)
  • 築年数…4ヶ月
好きなインテリアは?  

夫婦2人ともに、インテリアが大好き。特に私は昔からお気に入りの家具に囲まれるのが大好きでした。益子の仁平古家具店、黒磯のROOMSにはよく足を運んでいます。

好きな雑貨屋さん・家具屋さん 

仁平古家具店(益子)・ROOMS(黒磯)

参考にした雑誌

住む。・CasaBRUTUS

家を持つきっかけは?

小さな頃から自分の住まいはこんな風にしたい、というイメージをするのが好きでした。私の母から「もし家を建てたら遊びに行くね」の一言がずっと心に残っていて、その言葉が私の背中を押してくれました。

購入を考え始めたのは誰?

いずれ自分たちの家を建てたい、と夫婦の間では考えていました。自然な流れで、家を建てることになりました。

なぜ、その施工会社に決めたのか?

一言で言うなら、工務店さんご夫婦の人柄が1番かな。モデルハウスに足を運びお二人と話していると、親身に話を聞いてくださいました。希望を叶えるために寄り添ってくれる、その人柄に惹かれて迷わず選びました。あと夫は、工務店さんのモデルハウスの杉の無垢板を一歩踏んだ瞬間の、あの優しい感覚が忘れられなかったみたいです。

お気に入りの場所は?

1番いる時間が長いキッチンですね。私の思い描いていた希望通りのキッチンを作っていただきました。木の窓枠、棚の高さ、どれをとっても思っていた通りのキッチンです。
夫は、ダイニングテーブルの横にある窓から見える風景がお気に入り。窓の高さや大きさなどこだわりました。

もう1度家を建てるならどんな家にしますか?

今の住まいにはやりたいことをたくさん詰め込んだので大満足なのですが、メンテナンスの大変さを聞いて納得して諦めたグレーのモルタルの外壁にしたかったかな。あと、やっぱり今と同じく平屋のコンパクトなお家にしたいな。

これから家を建てる人へのメッセージは?

家を建てると決めてから、こんなに住まいのことを考える機会はないくらいたくさん考えました。自分の好みを再確認して、自分と向き合ういいきっかけになりました。しっかり考えようと思ったのは、工務店さんと出会えたから。工務店選びはとても大切なポイントだと思います。

ウチミセレポート

キッチンは壁付けに

お気に入りの場所であるキッチンエリアに関しては、私がほぼ決めました!見られながらの作業が苦手なので、キッチンは壁付けに。棚の高さやサイズ・シンク下の収納・木の素材など、思ったように作ってもらえたので大満足です!

お家にあがってすぐ目に入るキッチンは、お気に入りのキッチングッズたちが並ぶ空間。奥様がキッチンに立ってできあがる空気感が絵になる、とても素敵なキッチンです。


玄関横の土間収納

夫の希望で、玄関は土間にしました。玄関横の大きな収納スペースには靴箱のほか、夫の趣味のアウトドア用品やスノーボード、ロードバイクなどを置いています。家の外に物置は作りたくなかったので、スペースをとる大きいものは全てこの場所に収納。玄関から見えないので、お客さんの目線も気にならない作りです。

スペースを取るけれど使う頻度が少ない趣味のアイテムや、保存できる食材などはすべてこちらへ。目立たない場所にあるけれど、風通しもよく保管にはぴったりの場所。広く動きやすいスペースなので、保管もメンテナンスもここでできそうです!


家の中のドアは吊りとびらに!

家をどんな風にしたいか希望を工務店さんにお話する中で、早い段階でリクエストした吊りとびら。ドアのレールにほこりがたまる心配もないので掃除がしやすく、フラットな床で足触りが気持ちいいです。

モデルハウスなどで、家のことをよく観察したからこそ出てきたアイディア。床にとびらのレールがない分引っかかりがなく、柔らかさと暖かさを感じる杉の無垢床材の良さが活かされていました。



失敗ポイント

部屋干しスペースの確保

洗濯物を干す外のスペースの軒が深めなので雨の日でも濡れる心配はないのですが、部屋干しをしたい時にハンガーを窓枠にかけて使っています。少しの洗濯物しかかけられないので、部屋干ししやすい場所を作ればよかったかなと思っています。

軒の深い趣があるお家。多少雨が降っていても気にならない洗濯スペースですが、ちょっとした部屋干しスペースがあるとより便利かもしれません。


コストダウンポイント

外壁のガルバリウム

当初はモルタルの壁にしようと考えていたのですが、メンテナンスの大変さ・コストの点からガルバリウムの外壁に変更しました。ガルバリウムの質感には時間をかけてこだわり、納得のいくマットな質感のものを選びました。

たくさんのガルバリウムのサンプルを見比べ、質感や色の少しの違いも”これだ!というものが見つかるまで探したというご夫婦。外観と内観の統一感は、こういった納得のいくもの選びから生まれているのだと感じました。


木の窓枠は1番いる時間が長いキッチンに

家の窓枠は全て木枠にしたいと当初思っていました。ですがコスト面の問題から、1番いる時間の長いキッチンの窓枠のみを木枠に。キッチンで作業している時にふと目に入ると嬉しいし、窓を見るのが楽しみになりました。

部屋に柔らかい印象を与える木の窓枠。キッチン全体の雰囲気とマッチしていて、とてもおしゃれ!グレーの漆喰の壁のアクセントにもなっていて、奥様のこだわりを感じました。


こだわりポイント

新居でも愛用の家具を活かす家作り

家にある家具のほとんどは、引っ越す以前から愛用の家具ばかり。家具のサイズを工務店さんに伝えて、その寸法に合わせた棚を作ってもらいました。家にある収納棚やかごは、メモにイラストとサイズを書き込んで買い物の時持ち歩いているんです。家具を新しく買う時にはそのメモを照らし合わせて、サイズが合うかなと考えたり。その時間がとても楽しいんです。

Iさんのお家に行って感じたのは、ものの居場所がちゃんと決まっていること。そしてどの家具に対しても、いつまでも変わらない愛着を持ち続けていること。どの家具も、新しいお家で活き活きしているように感じました。


家の壁は全て漆喰に

家を建てると決まった後にも、いろんなモデルハウスに足を運びました。そんな中で気づいたのが、クロスのにおいが苦手だということ。自分の家の壁は漆喰にしたいとお願いしました。湿度を調整してくれるので、家中どこでも快適に過ごせています。

いろんなモデルハウスに足を運んだからこそ、気づいた自分の苦手ポイント。やりたいことばかりではなく、これは苦手というものを知っているからこそ、居心地のいい住空間が生まれるんですね。


安心して風を通せるウッドシャッター

寝室は、居心地のいい畳の和室にしました。私はクーラーの風がとても苦手。なので夏の暑い夜に安心して風を通しながら寝ることができるように、寝室の窓にはウッドシャッターをつけました。風の通りがいいように部屋の2ヶ所に設置。人目も気にならない場所にあるので、安心して寝ることができます。

クーラーが苦手という方にはぴったりのウッドシャッター。心地よい風の抜けを感じながら、畳のいい匂いがする落ち着いた和室で体を休める、味わいのある寝室です。


雨音が心地いい鎖樋

雨の日に耳をすませると、深い軒から雨樋に落ちる水の音がコトコトコト…と音を立てて伝っていくのが聞こえてきます。家のアプローチにある鎖樋からも、水の落ちる美しい音が聞こえてきてとても心地がいいんです。最初は鎖樋というと昔の日本家屋のイメージがありつけることを迷ったけれど、今は雨の日に聞こえてくるあの音を聞くのがとても楽しみです。

軒の深さが特徴的なIさん宅。現代的な平屋のお家で、その雰囲気にマッチした鎖樋がアプローチの良いアクセントになっていました。陽の光が暖かく感じた取材日でしたが、Iさんが嬉しそうにお話ししてくださった雨音が聞きたかったです!


Uchimise Photo 


レポート後記

mami 昔から愛用の家具・お気に入りのものに囲まれた暮らしは、こんなにも心地がいいものなのだとIさんの姿を見て教わりました。持っている家具を活かす新たな住まいづくりは、ご夫婦のこうしたいという強い希望と工務店さんの技術があってからこそ。「家のことを考えている時間がとても楽しかった!」と話す奥様の可愛らしい笑顔が印象的な取材でした。

レポーター:mami

こちらのお宅は、 見学可能.png です

案件番号 No.0147 Iさん家(宇都宮市)
「杜の家」